クラッシュバンディクー6〜危機一髪!?追憶放浪記〜


伝説のスーパーロングジャンプさん作

第10話 VSワルワルトリオ!!

クランチは大きな円状のステージでタイニーと2度目の対決をしていた。激しい攻防戦の中でクランチは、
徐々にタイニーにステージ外周の穴の方へと追い込まれていた。すると、クランチは足場に何か違和感を感じた。
クランチ:?(何か踏んだか・・・?)
見るとクランチが踏んでいる床がへこんでいる。すると、ステージの中心に巨大なボタンが出現した。
クランチ:(隠しスイッチか!よし・・・一か八か!)
クランチは巨大ボタンをボディプレスで押した。すると、何と上から近未来的な模様の爆弾が落ちてきた。しかし爆弾はまだ作動していない。
クランチ:・・・これだ!
すぐさまその爆弾を手に取りタイニー目がけて思い切り投げつけた。爆弾がタイニーに当たると案の定爆発。タイニーは気絶してしまった。
クランチ:前とほとんど同じパターンでやられるとはお前らしいな
そう言ってクランチはタイニーをステージ外周の穴へ放り込んだ。

一方、ココは大穴を挟んで向こう側の足場にいるディンゴダイルと相対していた。ディンゴは火炎放射器を駆使してココを攻撃していた。
ディンゴ:ハッハー!この距離じゃてめぇは攻撃できねぇだろ!
そう、この2つの足場の距離では武器を持たないココではディンゴに攻撃が届かないのである。
ディンゴに攻撃ココは火炎弾を避けながらどうやってディンゴに攻撃するか考えていた。そんなこともお構いなしにディンゴは容赦なく火炎放射してくる。
すると、火炎弾が被弾した床をよく見るとそこからボタンが出現していた。ココはこれをストンピングで押すと、何と大穴から柱が出てきた。
ディンゴ:何!?
ディンゴの火炎放射はココの出した柱で防がれてしまった。柱は火炎放射が命中したところから折れるように崩れ落ちた。
ココ:ハッ!これだわ!
ココは閃いた様子で残りのボタンも全て押し柱を出現させディンゴの火炎放射を防いでいった。
ココ:ほーら、あなたへの道ができたわよ
見ると、ディンゴが崩した柱はココが向こう側の足場に着くのに調度いい高さの足場になっていた。
ディンゴ:ハッ!しまった!
ココは素早く柱を渡りディンゴのいる足場までたどり着いた。
ココ:必殺!カラテキック!
ディンゴ:おわっ!ちくしょうめえええぇぇぇ・・・
そう言い残して、ディンゴは大穴の中へ落ちていった。
その頃、クラッシュはニーナの伸びるパンチを9つの浮いた足場(2のタイニー戦みたいな所)を跳び移り必死に避けていた。
ニーナ:なかなか当たらないわねぇ・・・これならどうよ!?
ニーナはおもむろに爆弾を取りだし、クラッシュのいる足場へ向けて投げつけた。
クラッシュ:・・・爆弾!?
クラッシュは見事に爆弾を避けたが浮いていた足場が大穴の底へ沈んでいってしまった。
クラッシュ:何ー!?こうなったらさっさとニーナを倒すしかない!
クラッシュは全力でニーナのいる所に向かった。
ニーナ:フン、捕まえられるもんなら捕まえてみなさい!
ニーナは鋼鉄の腕を伸ばし壁のフックを掴んでターザンのように華麗にステージを動きまわった。
クラッシュ:あはは〜待ってよニーナァ〜
ニーナ:アンタは彼氏かッ!気持ち悪いのよこのバカネズミ!!
ニーナはもう片方の腕を伸ばしクラッシュに強烈なパンチをお見舞いした。
クラッシュ:ぶべぇ〜!ちょっとふざけただけなのに・・・
それからもニーナの怒涛の攻撃が続き、クラッシュは翻弄されていた。
クラッシュ:くっそ〜、全然攻撃が届かないよ・・・
すると、どこからともなくアクアクがやってきた。
アクアク:困っているようじゃのクラッシュ
クラッシュ:あ、アクアク!
アクアク:ニーナの動きに惑わされるな!奴の腕を狙うのじゃ
クラッシュ:腕?・・・そうか!こういう事だな?
クラッシュはフックを掴んでいたニーナの腕にスピンアタックをした。
ニーナ:あっ!ちょっ何するのよ!やめなさい!
ニーナの腕はフックから外れ、大きく体勢を崩してしまった。
クラッシュ:よ〜し今だッ!
すかさずニーナにスピンアタックして穴の底へ突き落とした。
クラッシュ:やった〜い!
ニーナ:くぅ・・・こうなったら・・・
ニーナは腕を伸ばし壁にあったスイッチを思い切り押した。すると、クラッシュが立っていた足場が全て落下してしまった。
クラッシュ:わあああああぁぁぁ・・・
アクアク:クラッシュ!!

クラッシュは周りの景色がはっきり見えないほどの速さで落ちていく中で、徐々にその景色がおぼろげながら変わっていくのに気が付いた。
それはやはりこれまでのクラッシュの記憶だった。しかし、今度の記憶はこれまでの比ではない程恐ろしいスピードで頭の中に入ってくる。
大量の記憶がまるで走馬灯のように次々とクラッシュの頭の中を駆け巡った。
コルテックス城からの脱出、数々の冒険と闘い、仲間との出会い、そして平凡な日常の思い出・・・
生まれてから今までの全ての記憶がクラッシュの目の前の景色に映し出されていた。
クラッシュ:そうか、アイツは・・・皆は・・・オイラは・・・!!

すると、突然クラッシュの視界の前にクランチの顔が映ってきた。落ちていたクラッシュはクランチによってしっかりと受け止められていた。
クランチ:無事かクラッシュ?
クラッシュ:あぁ、あと・・・思い出したよ・・・全部
クランチ&ココ:本当に!?
クラッシュ:うん!ココ、クランチ・・・ありがとな!
クランチ:いいってことよ!
ココ:これであとはコルテックスを倒すだけね
そして3人は前を見ると、奥に大きな階段ができていた。おそらくこの先にコルテックスがいるのだろう。
クラッシュ達はしっかりと歩み階段を登って行った。
次回はいよいよ最終回!お楽しみに!(?)

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