クラッシュバンディクー6〜危機一髪!?追憶放浪記〜


伝説のスーパーロングジャンプさん作

第2話 モテモテトレーニング再び!?

クランチ:何ぃ!?ホントに何も覚えてないのか!!
クラッシュの家じゅうにクランチの声が響いた。
アクアク:弱ったのぅ・・・一体どうすれば記憶が戻るんじゃ
クランチ:俺のことを覚えていないのかクラーッシュ!
クランチはクラッシュの肩を揺らしたつもりだったがその巨大な手は見事にクラッシュの首を絞めていた。
クラッシュ:ぎゃー!首絞めないで苦しいー!!
クランチ:おぉ・・・すまねぇ
ココ:とにかくこれからどうするの?
クランチ:よし!じゃあクラッシュの記憶を取り戻す特訓を始めるぞ!
ココ&アクアク:特訓・・・?
クランチ:クラッシュ、お前が得意だったスピンアタックをやってみろ。何か思い出すかもしれない
クラッシュ:え〜そんなこと急に言われてもできないよ・・・
クランチ:仕方ない。じゃあまずは基礎体力をつけるんだ。俺と一緒に筋トレだ!
こうして数時間にも及ぶ過酷なトレーニングが始まった・・・
クラッシュ:へぇ・・・へぇ・・・も、もう駄目だ。動けない・・・(この人怖えぇ〜)
ココ:・・・なんか目的変わってるような気がするんだけど
クランチ:おっと、こんな時間か。長時間もの運動は逆に効率が悪い。もう寝るぞ。
そう言ってクランチは自分の寝室に向かいおもむろにぬいぐるみを取り出した。
クランチ:さぁ寝ようかチビクマちゃん。
クラッシュ:(この人ぬいぐるみと一緒に寝んのか!意外といい人だ・・・)
クラッシュ:ところで気になることがあるんだけど・・・
ココ:何?
クラッシュは部屋に飾られているタウナの写真を指差した。
クラッシュ:この人は?オイラと何か関係があるのかい?
ココ:あぁー・・・(それはむしろ忘れたままの方がいいのかも・・・)

翌日、今度はココも加わりトレーニングが再開された。昨日の筋トレが幸いしてかジャンプ力も元に戻りハイハイ、
ハイジャンプも覚えたが肝心のスピンアタックは未だ覚えられずにいた。
ココ:うーん・・・どうすれば思い出せるのかしら?
クランチ:野菜と牛乳を摂れば思い出すんじゃねぇか?
ココ:まさか(軽蔑の眼差し)・・・あ、でもお兄ちゃんの大好物を食べさせれば何か思い出すかも!お兄ちゃん、
これ食べてみて!
そう言ってリンゴをクラッシュに手渡した。
クラッシュ:ガブッ・・・
・・・。
クラッシュ:うまーーーッ!何これねぇまだある?!
ココ:あぁ・・・あそこにりんごの木が生えてるけど
クラッシュ:やったーいっただっきまーす!
そう言ってクラッシュは覚えたてのハイジャンプを駆使してリンゴの木のあるところまで登っていった。

その頃、島の向かい側ではタイニーとディンゴが到着していた。
ディンゴ:ったく、やっと着いたぜ・・・
タイニー:ガオー、タイニー早くクラッシュ倒したい!
ディンゴ:(お前が遊んで寄り道するから1日かかっちまったんだろうよ・・・)
それからしばらくして、クラッシュはりんごを食べ終え満足げな様子だった。
クラッシュ:ふぃ〜もう食べられない・・・寝よう
そこにようやくココとクランチが追いついてきた。
ココ:あーあーこんな所で寝ちゃって・・・
クランチ:・・・記憶を失ってもこいつの性格は変わらんな
ココ:そうね・・・このままそっとしておいてあげましょ
そう言ってココとクランチはその場を去ってしまった。
クラッシュ:ふぁ〜よく寝た・・・
起きあがった目の前にはなんとタイニーがいた。
タイニー:クラッシュ、見つけたぁ!
するといきなりタイニーはクラッシュに跳びかかってきた。
クラッシュ:うわっ!何なんだ!?
クラッシュは急いで大木をつたって降りていき、家までたどり着いた。
クラッシュ:大変だぁ!何か知らないけど変な奴が襲ってきたんだ
ココ:ええ?!それってもしかして・・・
タイニー:待てータイニーがクラッシュ倒す!
アクアク:やはりあやつらか・・・
クラッシュ:誰なんだあいつは?
アクアク:世界征服をたくらむ者じゃ。おぬしはその魔の手から何度も地球を救ってきたんじゃよ
クラッシュ:オ、オイラが?
クランチ:とにかく今のお前では危ない。こいつは俺が相手をするからココはクラッシュを連れて逃げるんだ
ココ:わかったわ
ココはクラッシュを連れ、ジャングルの洞窟の中に入った。
ココ:ここでしばらく隠れてましょ
しかし、ココ達が洞窟に入る瞬間を不運にもディンゴに目撃されてしまった。
ディンゴ:おおっ、こいつは家まで行く手間が省けたな・・・

その頃、クランチはタイニーとの激戦を繰り広げていた。タイニーは素早い動きと強烈なパンチでクランチを翻弄していた。
クランチ:チッでかいくせにウロチョロしやがって
クランチは辺りに目をやった。そこにはミラクルココナッツの木々が生えていた。
クランチ:そうだ!あれは確か実がぎっしりと詰まっててとても堅いんだ
クランチはミラクルココナッツの木をパンチしてその実をつかみ取りタイニーめがけて投げつけた。
タイニー:いてっ!
ミラクルココナッツの実は見事にタイニーの頭に命中し、ひるんでしまった。
クランチ:今だッ!こいつでとどめだ!
クランチは両手を組んで思い切りタイニーに振り下ろした。タイニーは完全に気絶してしまった。
クランチ:よし・・・これでもう大丈夫だ
しかし、ココ達のいる洞窟にはディンゴがゆっくりと近づいているのであった・・・
続く

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