クラッシュバンディクー6〜危機一髪!?追憶放浪記〜


伝説のスーパーロングジャンプさん作

第3話 復活のスピンアタック!!

クラッシュは洞窟の外から何やら足音が近づいてくるのに気づいた。きっとクランチがタイニーを倒し、迎えに来てくれたんだ。
否、今のクラッシュの状況ではそう思うしかなかった。しかし、そこに姿を現したのはクランチではなくクラッシュ達に
とっては意外な人物だった。
ディンゴ:ククク、ちぃと邪魔するぜぃ
ココ:ディンゴダイル!?
クラッシュ:何だ?あいつもオイラに関係あんのか?
ココ:あいつも世界征服を企む一味よ!
クラッシュ:何ー!?そうなのか!
ディンゴ:それにしてもこんな狭い所じゃ逃げ道ねぇなぁおめぇら・・・覚悟しやがれ!
急に声を張り上げ、おもむろに火炎放射器を構え上に火炎弾を撃ちだした。
クラッシュ:ひぇー!焼かれるー!!
危なっかしく逃げ惑うクラッシュを見て、ココはいつもなら呆れるところだが今回ばかりは不安を感じていた。
ココは隙を見て、ディンゴの後ろに回り込み思い切り蹴りをいれた。
ディンゴ:いてっ!
クラッシュ:むむ、今だ!くらえジャンピング踏みつけキック!
ディンゴ:何しやがる!
ココ:もうホントに調子いいんだから・・・
ディンゴ:えぇいしゃらくせぇ!とっとと逝きやがれ!
怒った様子で火炎放射器の出力を最大にし、上に向けて撃った。すると、崩れてきた洞窟の岩がクラッシュの方に落ちてきた。
クラッシュ:うわー!
間一髪かわしたものの、体勢を大きく崩してしまった。クラッシュはこの場をどう切り抜けるか必死で考えた。
クラッシュ:くそ・・・どうすれば・・・
・・・。
・・・ハッ!
クラッシュ:待てよ・・・そうか思い出したぞ!
クラッシュの脳裏には、スピンアタックをして敵を吹き飛ばす映像が浮かんでいた。
クラッシュはさっき落ちてきた岩に隠れながら徐々にディンゴに近づいていき思い切りディンゴの所まで走り、
記憶を頼りに渾身のスピンアタックをお見舞いした。
ディンゴ:何ぃ!?
ディンゴはそのまま倒れこんでしまった。
ココ:お兄ちゃん・・・スピンアタックができるようになったの!?
クラッシュ:ああ・・・少しだけ思い出したよ・・・オイラのこと
ココ:じゃあ私のことも・・・
クラッシュ:いや・・・それは思い出せないんだ
ガクーッ(コケる音)
ココ:・・・じゃあどこまで思い出したの?
クラッシュ:いやぁ・・・スピンアタックが得意だったってことぐらいしか・・・
ココは複雑な心境だった。それはまぁクラッシュが少しでも何かを思い出したことには大きな意義があったが、
それでもやはり自分の事は思い出してくれなかったことには少しショックだった。
ココ:まぁいいわ。それよりこんな時に限ってあいつらが来るなんて・・・何だか嫌な予感がするわ。もしかしたらお兄ちゃん
   の記憶を消したのはコルテックスの仕業かもしれない・・・
クラッシュ:コルテックス・・・?
ココはコルテックスの事を説明しながら、家まで帰ることにした。
ちょうど家に着いたころには、コルテックスについてのだいたいの悪行が話し終わっていた。
クランチ:おーうお前ら無事だったか
ココ:ちょっと危なかったけどね。それより準備をしなくっちゃ
そう言うと、ココは何かの機械を作ろうとしている様子だった。
ココ:タイニーとディンゴが来たってことは、コルテックスはまた何か企んでるに違いないわ
クランチ:で、どうするんだ?
ココ:今から簡易式ワープルームを作るからお兄ちゃんとクランチで世界の様子を見てきてほしいの。お兄ちゃんもさっきの
   闘いでスピンアタックを思い出したし、冒険していれば何か思い出すかもしれないわ
クランチ:なるほどな・・・じゃあココがそいつを作るまで冒険に備えてトレーニングだクラッシュ!
クラッシュ:ひぇー!またトレーニングー!?
こうして、それぞれ冒険の準備を着々と(?)進めていく3人なのであった。
続く

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