クラッシュバンディクー6〜危機一髪!?追憶放浪記〜


伝説のスーパーロングジャンプさん作

第5話 嵐のコモド地獄!!

クラッシュ:そ〜れスライディングだー!
クラッシュは思い出したスライディングを披露していた。
ココ:じゃあ、私のことも思い出してくれたのね?
クラッシュ:もちろん!ココのトレーニングのおかげで覚えられたんだからな
これを聞いてココは少し嬉しそうに笑った。そして次にこう切り出した。
ココ:ところでお兄ちゃん、次の場所へ行けるようになったわ。あと新しい乗り物も用意しておいたからそれでパワーダイヤを探してね   
クラッシュ:よっしゃ!いっくぞぉ〜!
クラッシュは勢いよくワープ台に跳び込んだ。

そして、クラッシュに見えてきたのはアラビアに佇む建物の数々・・・
どうやらアラビアのとある街並みにワープしてきたようである。クラッシュはその街のある建物の屋上に立っていた。
後からクランチもワープして来た。そしてクランチは屋上の隅を見て、あるマシンを見つけた。
クランチ:どうやらこいつがココが作ってくれたマシンらしいぞ
それはスノーボードのような足場にジェットエンジンを搭載したもので、ジェットエンジンの側面には
"ROCKET-BOARD"と書かれていた。
クラッシュ:ロケット・・・ボード?
クランチ:説明書によると、こいつのボードに足をはめて右足でアクセルを踏むと進むそうだ。ただし・・・
ドヒューーーーー・・・
ロケットボードに乗ったクラッシュは、猛スピードでアラビアの空を駆けて行った。
クラッシュ:うおおおおおぉぉぉ・・・
クラッシュには最早周りの景色がはっきり見えていなかった。危なっかしく建物を避けていったが、とうとう砂漠の方へ飛んで行ってしまった。
クランチ:まったく・・・ちゃんと説明を聞かないからこうなるんだ(というか何で俺は毎回1人にされるんだ・・・?)
こうして、クランチはロケットボードに乗り込みまたまたクラッシュを探しに行くことにした。
クラッシュの飛んで行った方へしばらく進んでいくと、砂漠に大きなクレーターのようなものがあった。
クランチ:・・・多分あそこだな
その穴の方へ降りて行くと、案の定砂にクラッシュの上半身が埋まっていた。クランチはその足を無理矢理引っ張り出した。
クラッシュ:むぅぅぅぅぅッぷは〜った、助かったよ・・・
その手にはなんとパワーダイヤがあった。
クランチ:おお!パワーダイヤじゃねぇか!
クラッシュ:ああ・・・途中で拾ったんだよ。これでひとまずは・・・
すると突然、轟音と共に大穴の中心から何かの影が現れた。
クランチ:何だ!?
コモド・ジョー:シシシシ・・・よぅクラッシュ・・・ひっすぁしぶりだなぁ
コモド・モー:兄貴、クラッシュは今記憶喪失なんだな
ジョー:おおぅそうだったなぁ・・・ま、気にするこたぁねぇ。さっさとケリつけさせて貰おうじゃねぇか兄弟!
モー:同感なんだな!
クランチ:くそ!こんな時にあいつらか・・・!
すると、ジョーはものすごい勢いで回転し始めた。周囲の砂を巻き上げ徐々にコモド兄弟は姿を消してしまった。
クランチ:くっ・・・これじゃあ奴らがどこにいるのかわからねぇ・・・気をつけろクラッシュ!
クラッシュ:ゲホッゲホッ・・・あいつらどころか周りも見えないよ!
クラッシュはもろに砂嵐の中に巻き込まれてしまった。と、そこへ何かの影がこちらへ飛んできた。距離が近づくにつれ、
クラッシュはそれが何なのかようやく分かった。
クラッシュ:・・・剣だ!!
間一髪かわしたものの次々と剣が砂の向こうから飛んできた。
クランチ:クラッシュ!いったん砂嵐から出るんだ!
ジョー:シシシ・・・すぉうはさせるか!
すると、大穴部分の砂が中心部へ向かって流れ始めた。
クラッシュ:うわわ・・・全然先に進めないよ〜
ジョー:くらえぃ!
クラッシュの頭上にジョーが飛び込んできて剣を振りかざしてきた。
クラッシュはスライディングを使いギリギリでジョーの攻撃をかわした。
クラッシュ:そうだ!このままスライディングとジャンプをしていけば・・・
そして、とうとうクラッシュは大穴から脱出することに成功した。
クランチ:よしクラッシュ、これに乗ってスピンだ!
クラッシュはそこにあったロケットボードに乗りブーストをふかしながら思い切りスピンした。
すると、激しい突風と共に砂嵐を吹き飛ばしてしまった。
ジョー:何!?
クラッシュ:いっくぞ〜!
クラッシュはジョーにスピンアタックして、ジョーはそのままモーのところまで吹っ飛び二人とも倒れてしまった。
ジョー:チクショー!覚えてやがれぃ!
コモド兄弟は大穴の砂の中に消えていった。
すると、クラッシュは再び砂嵐に巻き込まれた。視界の奥には何かの影が見える。何とそれは踊っているクラッシュの姿だった。
クラッシュ:これは・・・!
クラッシュ(幻):イエーィキメキメッ!
観衆はどうやら盛り上がっている様子だった。そして、そこに見えるクラッシュは調子に乗ってロックスターノリで観衆の元に跳び込んだ。
しかし、観客は跳び込んできたクラッシュを、海がまっ二つに裂けるように避けてしまった。
クラッシュ(幻):ぐぇっ!!痛い・・・
クラッシュ:あぁ・・・オイラって可哀そう・・・
それ以来クラッシュは、よりモテモテ・トレーニングに勤しんだという。おかげでボディプレスを覚えることができたのである。
クラッシュ:そうか・・・こんなこともあったんだなぁ・・・
クラッシュは、少し苦い経験と共にボディプレスを思い出した。砂嵐はいつの間にかどこかへ去ってしまった。
クラッシュ:さて、もう戻ろうか・・・
クラッシュ達は例の光輪に向かって歩き出した。
続く

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