クラッシュメンバーの旅


月風さん作

ある日、ココが夜、実家から満月を見ていた。
今年の1月1日は満月。それもとても禍々しく妖美に輝いていた。
その時だ。
「オーッホッホホホホッ!私、破滅の女神リリアに掛かれば、この宇宙も地球も私たちの物よ!
さて、このためには、コルテックスの殿、このためには、世界でたった一人ずつの、バンディクーの魔法使いと武術使いの娘の血がいる。お前たちで何が何でも奪うのよ!
そうそう、同じく一人ずつのバンディクーの男二人の血もね。
さもないと…血まみれの無残なゾンビとして仕立て上げるわよ!」
「・・えっ!リリス様、しかしあいつらは強くて強くて…」
「お黙り!リリスはコードネームよ!でも確かにそうね…。ああ、そうだ、これを持って行きなさい。これは破滅の光線銃の「サイレンス・ビームガン」。これで涙と血を奪ってくるのよ!!」
「はは―っ…」

「何よ、これ…頭に声が響く…私と…多分アテナの涙と血?」
ココは部屋に戻り、アテナにも事情を話した。
「ええ、私も頭に響いていたわ……私たちの血?」
「エリザベート・バートリーじゃあるまいし……宇宙制服とか、やばいわよ!」
「ええ…明日クラッシュとクランチにも伝えましょ」

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