CRASH RUMBLE OF NEWTANTS


伝説のスーパーロングジャンプさん作

Episode2 The Revolt

クラッシュ「やっほ〜〜〜い!」
クラッシュ達はサイマジロに乗って、ミュータントを蹴散らしながらジャングルの中を猛スピードで駆け抜けていた。しばらく進むと洞窟が見えてきた。
そこに入ると、結構な数のミュータントが待ち構えていた。
ココ「こんな数相手にしてる暇はないわ。先に進みましょ」
クラッシュ達はサイマジロで強行突破し下へ続く階段のような道へ進んだ。すると、上の方から大きな音が響き渡って来た。
クラッシュ「これってまさか・・・」
恐る恐る振り返ってみると、無数の岩が落ちてきてこちらの方に転がってきている。
クラッシュ「ひぃ〜!お約束の展開が来たあああ!!」
クラッシュ達は必至でサイマジロを転がし何とか洞窟を脱出した。しばらく先に進むと、木の陰に物影が見えた。
クラッシュ「またミュータントか・・・?」
ゆっくりその影に近づいていくと・・・見えた!やはりその正体はミュータントのスパイク・・・の上に何とコルテックスが乗っている!
クラッシュ&コルテックス「ああああああああああ!!」
クラッシュ「コルテックス!またお前の仕業だな!?覚悟しろー!」
コルテックス「何を!?生意気な・・・望むところだ!」
クラッシュはサイマジロに乗り猛ダッシュで転がった。コルテックスが操るスパイクは、無数の棘を出してそれをガードしつつ反撃した。
クラッシュ「ぐっ!」
怯んだすきに棘の隙間からさらに体当たり。サイマジロはさらにダメージを受け倒れてしまった。クラッシュは慌ててサイマジロから飛び降りた。
コルテックス「わっはっはっはっは!ミュータントの扱いが下手だな!」
クラッシュ「くっそーこうなったら・・・」
クラッシュは単身でスパイクに乗ったコルテックスに向かい怒涛の連撃を繰り出した。
コルテックス「何っ!?生身で向かってくるとは身の程知らずめ!」
そう言ってスパイクに攻撃を指示する。
クラッシュ「アクアク!」
クラッシュは瞬時にアクアクを呼び出した。アクアクは身体からオーラを放ってスパイクの攻撃をガードした。
コルテックス「何!?」
クラッシュはすぐさま反撃に出てついにスパイクを倒した。これで純粋にクラッシュVSコルテックスの対決になった。
コルテックス「くそ!これでも食らえ!」
コルテックスは光線銃をクラッシュめがけ連射した。クラッシュはこれを華麗に避けコルテックスとの距離を一気に縮めた。
ここまでくれば、過去の例を見ればこの闘いの結末は明白だ。案の定コルテックスはクラッシュにボッコボコにされた。
そしてクラッシュはコルテックスの胸ぐらを掴みこう言った。
クラッシュ「どうだコルテックス!観念しろ!」
コルテックス「フン、ワシを倒した所で何も変わらんぞ・・・今回の事件はワシのせいじゃないんだからな」
ココ「嘘よ!あなた明らかにミュータント操ってたでしょ!」
コルテックス「いやいやいや嘘じゃないって!ワシの話を聞けばわかる!とりあえずその手を離せ」
クラッシュ「このまま聞く!」
コルテックス「(ひぇ〜マジかよ・・・)わ、分かった・・数週間前の話だ・・・」

数週間前・・・

ワシはこれまでにない最強のミュータントの開発を試みた。実験は順調だった。そしてついに・・・
コルテックス「よし!完成だ!これでやっとクラッシュ共にひと泡吹かせられる!さぁ出てこい最強のミュータント"ヘンリー・エンペル"!!」
そしてミュータント製造カプセルの中のチューブが外れ、ついにカプセルが開く。その姿は、まさに魔王を具現化したような恐ろしい姿だった。
コルテックス「さぁヘンリー、試しにお前の力を見せてみろ」
すると何とヘンリーは無言で手から波動のようなものを繰り出しワシに向けて発射して来たのだ。
コルテックス「ぐはぁ・・・うぐぅっお前という奴は・・・まぁいい、素晴らしい力だ。フハハハハ・・・」
バタッ
ワシはそのまま気絶してしまった。そしてワシが目を覚ました時には、何故かワシは研究室の柱に縛り付けられていた。見るとワシの手下たちも拘束されていた。
コルテックス「何だこれは!?」
ヘンリー「やぁ、お目覚めかねコルテックス博士」
奥からヘンリーが出てきた。後ろには何故かワシがこれまでに作ってきたミュータント全員がいた。
コルテックス「ヘンリー・・・いったいこれはどういうつもりだ!?」
ヘンリー「世界征服ですよ。私はあなたのような無能な人間の下で終わるつもりはない。後ろにいる彼らも同感ですよ」
コルテックス「貴様・・・!」
ヘンリー「勿論感謝はしていますよ。あなたは私に強大な力と優れた英知を与えてくれた。だから私はあなたの長年の夢を叶えてあげましょう。
私がこの世界の全ての生物の頂点に立つ。そしてこの私がどの生物よりも高尚な生命体であることを証明して見せましょう」
コルテックス「ふざけるなよ。世界を征服するのはこのワシだ!」
ヘンリー「あなたでは世界征服など到底無理ですよ。我々が新しい世界を創るのだ」

コルテックス「そう言ってヘンリーはワシのミュータントを奪い基地を飛び出していったのだ・・・」
・・・・・・。
クラッシュ&ココ「それ大本は結局お前のせいじゃねぇかああああああ!!」
2人の激しい突っ込みを受けるコルテックス。
コルテックス「ぐぇ〜〜苦しい!痛い痛い!ちょっ・・・もういい加減やめ・・・グフッ」

数分後・・・

コルテックス「そういう訳で、今回ばかりはワシらが争っている場合ではないということだ・・・」
顔にキズバンを何か所も張り付けたコルテックスはさらにこう続けた。
コルテックス「そこでだクラッシュ。これからワシの基地に向かい戦力を集めて奴らを取り戻・・・倒すのだ」
クラッシュ「・・・どうする?」
クラッシュは頭をかきながらココに聞いた。
ココ「そもそもその話が本当なのかどうか・・・」
と、その時空中に巨大な画面が現れた。そこに出てきたのは・・・何とヘンリーだった。
ヘンリー「やぁ全世界の生物諸君、我々はこの世の新たな時代の幕開けを告げる者"ニュータント"だ」
クラッシュ&ココ「!!」
コルテックス「あいつら・・・勝手に名前まで変えやがって!」
ヘンリー「これより我々はこの世界の全生物の頂点に立つ。じきに世界はニュータントのためだけの世界となるのだ。
納得がいかないのであれば全大陸にニュータントを送り込み、全世界を制圧する!」
アクアク「どうやらこやつの言っていることは本当のようじゃの」
クラッシュ「しょうがない・・・ニュータントを倒すためだ。協力するよコルテックス」
ココ「そうね。皆でニュータントを倒しにいきましょう!」
コルテックス「早速呼び方ニュータントに変えやがった・・・切り替え速いなこいつら・・・」
こうして、なんだかんだでコルテックスも共に冒険に旅立つことになったのであった。

続く

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