CRASH RUMBLE OF NEWTANTS


伝説のスーパーロングジャンプさん作

Episode6 Time Laboratory

リパー・ルーを仲間に加えたクラッシュ達は、次の目的地を目指した。リパー・ルーによれば、エヌ・トロピーの研究室にエヌ・トランスがいるという。
コルテックス「ここからエヌ・トロピーの研究所へは裏口から行った方が早いな・・・」
そう言ってリパー・ルーの研究室の奥のドアを開ける。その先にはさっきより狭い通路が続いていた。しばらくそこを進むと、またドアがある。
コルテックスはそのドアを躊躇なく開けた。見ると、中にはたくさんの歯車や時計があり、いかにもエヌ・トロピーらしい裏口といったところだ。
コルテックスによると、エヌ・トロピーの研究所は時計塔のような構造をしており、その最上階がエヌ・トロピーの研究室なのだという。
つまり、クラッシュ達は今その時計塔の最下層にいるというわけだ。
クラッシュ「え〜これ上ってくの?!結構高いなぁ・・・」
パプパプ「パプパプ腹減ったパプ〜」
コルテックス「ずべこべ言うな!さっさと行くぞ」
そう言いながら歩みを進めたその時、後ろで何かが通り過ぎたような感じがした。
クラッシュ「何?」
コルテックス「・・・何だまだ何か文句でもあるのか?」
クラッシュ「いや、何か後ろにいたような気がして・・・」
コルテックス「あぁ・・・?そんなもん気のせいだろ」
そう言って振り返るコルテックスの後ろに何かの黒い影が迫っている。クラッシュ達が驚いたのを見て、コルテックスは呆れている。
コルテックス以外「コルテックス後ろーーーーー!!」
コルテックス「まったく何なんだお前らは・・・」
そう言いながら前を見ると、そこには何とニュータントの"グリムリー"がいた。その距離は文字通り目と鼻の先ほどである。
コルテックス「うわあああああああああああああ!!」
コルテックスは思わず腰を抜かしてしまった。対してグリムリーは、腕をぶんぶん振り回して今にもコルテックスに殴りかかろうとしている。
そして、ついにグリムリーはコルテックスに飛びかかる。コルテックスは目を瞑る。しかし、グリムリーの拳はコルテックスの顔面ギリギリで何かのオーラに遮られた。
クラッシュがアクアクを突き出してコルテックスを守ったのである。
コルテックス「おおクラッシュ!ありがとう!心の友よ〜!」
クラッシュはすり寄ってくるコルテックスを尻目にグリムリーを見つめていた。グリムリーも既にクラッシュとの臨戦態勢に入っている。
そして、クラッシュは一気にグリムリーに駆け寄った。クラッシュはグリムリーに渾身のパンチを繰り出す。しかし、グリムリーはそれをいとも簡単に避けてしまった。
その後もクラッシュの攻撃は何度も避けられてしまう。
ココ「何て素早い動きなの・・・」
リパー・ルー「ニャーハッハ!アチキはフットワークには自信があるのねェ〜ン!加勢させてもらうよォ〜ン!」
そう言って、ピョンピョン跳びはねながらグリムリーに近づいていく。そして、クラッシュのパンチを避けた所にリパー・ルーがシッポ攻撃を繰り出す。
そこでようやくグリムリーに攻撃が当たり、クラッシュもコンボを決めていく。そして最後はクラッシュとリパー・ルーのドロップキックでとどめを刺した。
リパー・ルー「ニャッハ!アレを試させて貰うよォ〜ン!」
そう言って懐から薬を取り出し、グリムリーに飲ませた。すると、たちまちグリムリーの目がリパー・ルーのように狂ってしまった。
リパー・ルー「ニャッハ〜!ジャック成功にょ〜ン!」
リパー・ルーはグリムリーの背中に乗ってそう言った。何だか今までで一番哀れな操られ方だなと皆は思った。
ココ「ねぇ、それならグリムリーの能力で近道しない?」
グリムリーには時の流れを遅らせる能力がある。それを使って歯車を伝って上っていこうというのだ。
クラッシュ「いいね〜それでいこうよ!」
特に反対する人がいなかったので、リパー・ルーを先頭に複雑な歯車の中を進んでいった。
途中何度かグリムリーの奇襲を受けたが、お陰で5人ともグリムリーのジャックに成功した。皆が快調に研究室へと進んでいた時、突然上から電撃が飛んできた。
コルテックス「今度は何だ?」
飛んできた方向を見ると、そこには"エレクトカゲ"が待ち構えていた。すると、エレクトカゲは手を上げた。次の瞬間、クラッシュ達の頭上に雷が落ちてきた。
全員「!!のわああああああ!!」
クラッシュ達は慌てて避けようとしたが、グリムリーは避けられずに倒れてしまった。さらに追い打ちをかけるようにエレクトカゲの電撃が飛んでくる。
パプパプ「危ないパプ!」
ここで、パプパプが古代魔法で周囲にバリアを張って電撃を防いだ。そして、リパー・ルーがそのバリアを跳び越えてエレクトカゲのところまで一気に近づく。
その時、何故かリパー・ルーは頭から着地してそのまま身体をグルグルと回転させた。その勢いでエレクトカゲ達に回転キックをかます。
ブレイクダンスにも似たリパー・ルー流スピンアタックだ。リパー・ルーのハチャメチャな攻撃にエレクトカゲ達は次々と倒れていった。
クラッシュ「よ〜し今度はこいつに乗っちゃえ!」
クラッシュは気絶しているエレクトカゲにアクアクを被せてジャックした。
一方のリパー・ルーは(分かりづらいが)スピンしすぎて目を回してしまっているようだ。それを見て、皆は思わずずっこけてしまった。
その時、リパー・ルーの周りにさらにエレクトカゲ達が現れた。しかしリパー・ルーは目を回していてそのことに気付いていない。
クラッシュ「あ、危ない!」
クラッシュはさっきジャックしたエレクトカゲで敵に雷を落とし、リパー・ルーを助けた。
クラッシュ「まったく、調子に乗るなよ?」
ココ&コルテックス「いや・・・お前が言うか」
そして、しばらく先に進んでいると途中で足場がなくなっていた。
クラッシュ「これじゃ先に進めないよ」
ココ「待って、アレを見て」
ココが指差す方向には一際機械めいた装置があった。その上には電子文字で『OFF』という文字が映っている。
コルテックス「アレはおそらく先に進むための装置だな。クラッシュ、そいつの電撃で何とか動かせないか」
クラッシュ「分かった、やってみる」
クラッシュはエレクトカゲの電撃を飛ばし、見事その装置に命中させた。そして映っていた文字は『ON』に変わった。
すると、向こうから足場が現れ一気にこちらの足場まで伸びてきた。
ココ「読み通りね!」
コルテックス「よし、エヌ・トロピーの研究所はもうすぐだ」

そして、ついにエヌ・トロピーの研究所まで辿り着いたクラッシュ達は部屋の中を見回した。すると、そこには1体のニュータントがいた。
ニュータントはこちらを見るなり襲いかかってきた。だが、クラッシュ達もこの闘いには慣れてきている。ニュータント1体くらいなら問題なく倒せる。
クラッシュが一歩前に出てニュータントと闘う。やはり、クラッシュが優勢だ。そして、クラッシュがニュータントにとどめのパンチを喰らわそうとしたその時、
???「やめっ、やめーッ!」
どこからともなく変てこな声が聞こえてきた。クラッシュは、ニュータントの寸前で拳を止める。
すると、その声を聞いてかニュータントは急にかしこまったように身体を硬直させた。そして、奥から出てきたのは何とエヌ・トランスだった。
クラッシュ達「エヌ・トランス!?」
トランス「いやーお前らだったでランスか・・・こいつはオレが催眠をかけた奴でランス。この部屋を守るように命令していたら、お前らを敵と思ったみたいでランス」
コルテックス「そうだったのか・・・まったく人騒がせな」
コルテックス以外「いやもとはと言えばアンタが元凶だろ」
コルテックス「・・・それを言ったらワシの立つ瀬がないじゃないか・・・」
何はともあれ2つ目のミッションもクリアしたクラッシュ達は、いよいよ最後の目的であるブリオを探すことに・・・

続く

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