fight&fly


フレインさん作

プロローグ 〜訪問〜

地球の南端の地、南極の空に、ある戦闘ヘリが到着した。
それはとても異様な姿だ…
全身黒塗りで形はいびつだ。
ヘリはしばらく空中旋回した後、無慈悲な氷の上に降り立った。
ドアが開き、一人の男が降りる。
颯爽と、南極にそびえたつものへと向かう。
南極を、凍てつく風が何度も通り過ぎる。
男はそれにもまったく動じない。
やがて建造物の扉の前を通り過ぎ、その奥の通路を通ってゆく。
その通路はまるでアスレチックだ。
得体の知らない物体や、ペンギンや、白い鳥もある。
男はそんなものも軽々と飛び越える。
そして建造物の扉の前に立つ。さっき通り過ぎた扉より数十メートル上に位置している。
扉は自然と開く。
そこには青白い顔の少女がいた。何かを考えているようだ。
男に気づくとすぐに警戒の目を向けた。
「何の用?ていうかあんた誰よ?」
少女は強気もいいところの声で言う。
レーザーのような声だ。
男も似たり寄ったりな声で告げた。
「私はエドウィン・ブレイズ。アメリカ合衆国特殊部隊隊長だ」

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