fight&fly


フレインさん作

第4話 〜疑念〜

アーネストの果樹園の木みるも無残だ…
前の形は跡形も無く、くすぶった灰だけが残っている。
ココ「これ…どうしたの?」
アーネスト「今朝僕が起きたら、こうなってたんだ…」
クランチ「なんかの拍子に火がついたんじゃないのか?」
アーネスト「だってこの嵐の中で、そんな火がつくわけないよ…」
一同は沈黙した。
ココ「じゃあ…またコルテックスがなにか…?」
クラッシュ「だとしてもたおせばいいじゃん!」
クラッシュはいたってノンキ。
ココ「お兄ちゃん!少しは心配しなさいよ!」
クラッシュ「だって心配したってしょうがないジャン?」
ココは一瞬口ごもる。確かにクラッシュの言うとおりだ。
ココ「…しょうがなくても心配するわよ、普通」
ココはここで冷静に考える。
ココ「……私の考えだと、これがコルテックスの仕業だとしたら、コルテックスはこの近くで待ち伏せをしているはずよ!現場を押さえたらもうこっちのモンだわ!手分けして探しましょう!」
クランチ「なるほど、さすがはココだ!ところで、アーネストはどうする?ここに残っているか?一緒に行くか?
アーネスト「いや、一緒にいくよ。コルテックスとは話もあるし…」
その声はいつもと違い力強い。
クラッシュ「そ、そうだな。オイラと一緒に行くか!」
アーネスト「よおし、コルテックスの奴をフルボッコにしてやるぞ!」
全員「お…お〜…」
アーネストがそんなことをいうのは信じられない。
クランチ「気をつけろよ、アーネスト!クラッシュに巻き添えくらわないようにな!!」
クラッシュ「それどーゆうことだよ!オイラは大丈夫だよなっ!アーネスト!」
アーネスト「そ…そうだ…な…」
クラッシュ「なぜ詰まる!?」
クラッシュはアーネストの反応に少し傷つく。だがそんな思いは1.13秒後には十次元の彼方に飛んでいった。
クラッシュ「じゃあ出発だ!」
そういってクラッシュはアーネストをつれて歩き出した。
クラッシュ「気をつけてねふた…」
突然クラッシュの声は途切れた。
クランチは何事かと振り返った。
クランチ「クラッシュ!どうし…」
クランチは口をつぐんだ。
二人の姿は、そこにはなかった。

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