fight&fly


フレインさん作

第7話 〜風雨〜

ココ「準備ができたわ。さあ、中に入って!」
クランチを抱えたクラッシュ、ココ、アーネストは次世代ココどこワープマシンの中に入った…先の見えない旅に出るために。
クラッシュ「中は広いな〜」
ココ「ええ。大人数でもワープできるようにしたの」
ココはなにやらボタンを押し始めた……。
ふと、上方に何かが見えた気がした。
それはどんどんこちらに近づいているようだ。
その正体がわかったとたん、全身の血が凍りついた気がした…。


コルテックスは、黒い無慈悲な物体が穴にまっすぐに向かっているのを確認して満足気な笑みをこぼした。
それはこちらに…否、その近くの穴に…ぐんぐん近づいてくる。
コルテックスは永遠の天敵がつぶれる様をみてやろうと穴に近づいた。
そのとき…とんでもないことが起きた。


そのはるか上方の飛行船の中のエヌ・ジンは、スーパー双眼鏡を取り落とし、口をポカンと開けた。
信じられない。
穴へと確かにまっすぐと落ちていった隕石は………その横に鎮座していた。そのすぐ右には同じく唖然としたコルテックスが見えた。
エドウィンが足元のスーパー双眼鏡を拾い、覗いた。
さすがのエドウィンも動揺を隠せなかった。
スーパー双眼鏡には問題はないはずだ。
この自分が2日かけてつくったのだから。
なぜそうなったのか見当もつかなかった。
無線機を取り出し、震える手で何とかコルテックスに連絡を取った。
ジン「こちらエヌ・ジン。コルテックス殿、何があったのですか?」
コルテックス「落ちている…途中…突風が…吹いたんだ…。それで…軌道を…反れた…」
あごが外れそうになった。
口もきけない。
急いでエドウィンを振り返った。
ジン「エドウィン殿!隕石はもうないのか!…いえ、ないのですか?」
エドウィン「ない」
ジン「!!!」
即答だった。エドウィンはもう持ち前の冷静冷酷さを取り戻していた。
ジン「それじゃあ…どうすれば…」
エドウィンは一人一人を冷たく見据えて言った。
エドウィン「研究所へ戻るぞ。作戦の立てなおしだ」

戻る