APPLE BASKET


イエーイクラッシュさん作

第1クォーター

タスマニアはバスケが大流行!
島の片隅にくらすイエクラもバスケ大好き。
テレビでいつもWAB(ワールド・アップル・バスケットリーグ)に見入っている。
そんなある日、いつものようにスライスりんごフライを食べながら、WABを見ていると…
テレッテッテッテ〜(マックの音楽)
「1ヵ月後に控えたwab主催のバスケ大会への出場チーム!〆切は今日まで!みんなの応募待ってます!」
  目を見開いて見ていたイエクラ、これしかチャンスはないと思い,
 本気でその大会に出ようと決めた。
  こんなときだけは行動の早いイエクラは、さっと飛び起き、頭を打ち、
 痛みに顔をゆがめながら愛車「アイアンアップルV2」に飛び乗り、
 信用できる仲間の元へ急いだ。
 信用できる仲間とは、すさまじい怪力を持つ現代っ子、城鬼咲セナだ。


「キキイー・・・」「バタァン!」
「ドス!」
  部屋にはいった瞬間顔面に重い一撃が飛んできた。
 なすすべなく伸びるイエクラ。
 パンチの主は…セナだった。
 「女の子の部屋に荒々しく入って来ないでよ!」
 「ス…スイマセン…」
 鼻の場所も分からないほどつぶれた顔で、イエクラが謝った。
 「…で?何しに来たの?」
 「あの〜…ちょっとバスケの大会に…出てみようと思いまして…」
 「はあ!?」
 「あ〜…」
 とりあえず、詳しく伝える。
 「へえ〜、面白そうね。あなたにしては。」
 「最後は余計だ。(怒)」
 「手伝ってあげるわ。どうせ暇だし」
 「ホント?助かるなあ〜」
 「私、マネージャーね。」
 「え…やってくれないの?」
 「何言うのよ。私がやったら…」
 ここでセナは右手の親指を下に向け、
 「こうなるでしょ?」
と言い切った。
 「笑い話じゃねえ…」
と半ばあきれて言ったがセナは軽く無視し、
 「仲間が少ないわね。あたし、集めとくわ。」
と締めた。
 「おお、助かるよ。」
 こうしてマネージャーにセナを獲得した。
練習もいいけど、まずは仲間集めだ。
      1話・終わり

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