APPLE BASKET


イエーイクラッシュさん作

第3クォーター

第3話
俺と島陸は、ほかに人通りがないタスマニア国道3番線をセナの家に向かって進んでいた。
「やっぱりポルシェは速いな。スピードは落としてくれてるけど、こっちも飛ばさないと間に合わない。
アイアンアップルも、ロータリーエンジンでも積んでみるか?(←バカ」
「そりゃ無理だ。そういえば自己紹介してないな。僕は島陸。
 応急処置の第一人者といわれる身だよ。バスケをやる上で、
 体力が少ない事がすまないなと思うよ。」
「へぇ。そりゃすごい。俺はイエーイクラッシュ。
 イエクラって呼んでくれ。
 一応、クランチって奴の車屋で仕事しているんだ。
 体力の少ないのはかまわないよ。
 某漫画でもそういう3pシューターがいたし。」
そんな感じで会話しながら、タスマニア奥地の村にあるセナの家に着いた。
「バタァン!」
「よーし!きょうは終リョグホ!?」
「荒々しく来るなっつってんだろが!」
「ご…ごめん……」
島陸は少なからずセナを恐れ、
「あ、明日は手術があるから…」
「ドカァン!」
「逃げんじゃねえ!」
「はいぃっ!」
さて、すくみあがって動けない2人の横を、
人間の男が入ってきた。
…二人だ。
「…?誰だ…?」
するとセナは、
「来たわね。この人が協力してくれる、友山君と内藤君。
 彼らは、なかなかの実力者よ。」
「よろしく。友山武だ。ポジションはフォワードで頼む。」
「ども、内藤駿大です。このとおり小柄なので、ガードで。」
「おお、こいつらがチームメイトか。よろしく頼むよ。」
ここで、セナが言う。
「あと一人が困ってるのよね。」
「ああ、大丈夫だ。もう一人は手配した。」
「まさか、バンディクー?」
「一応そうだが、俺とはまるっきり種族が違う。
「宇宙バンディクー」だ。
運動能力の差に悲しくなるぞ。」
ともかく、仲間はそろった。
次回から、練習の様子でも書いていこう。
――――――――――――――――
一方、こちらはタスマニア8番地ストリートコート。
あのライバル、駿河が早くもチーム練習をしていた。
1vs1の練習中だ。
駿河率いるSURUGAレジェンズのメンバーは、

4番 キャプテン スモールフォワード 駿河 達治
72番 シューティングガード 鶴来 健司
9番 パワーフォワード ウィルソン 健
22番 センター 岡田 優雅
107番 ポイントガード 勇丸 和大
60番 控え スモールフォワード 滞馬 大輝

駿河が、鶴来に1on1を仕掛ける!
左ドリブルでフリースローラインのエルボーに詰め寄り、
高速左ロール!(エルボーとは、フリースローラインの直線が交わる位置。
難しいので、気にしなくても良いですw
ロールは、ディフェンスに背を向けるようにバックターンで回る技。)
これに鶴来は見事に対応するも、
駿河は勢いを止めずレイアップ!(レイアップ。これは説明は要らないと思うので省略。
「リングに置いてくる」が基本)
ガツンッ!……駿河はシュートが下手でした(笑)
それが終わると、コートの外で見ていた人影が、
静かに立ち去った。

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