タスマニア・ウォーズ


第八章「超威力動物」

涼太さん作

アクアク:「なんじゃと!クラッシュが『SPA』じゃと!?」アクアクは驚いた顔で言った。
涼太:「はい。クラッシュの戦闘能力が異常に上がったことや、クラッシュの周りにオレンジオーラが出たことから考えると、間違いありません。」涼太はアクアクの質問にゆっくり答えた。
アクアクはため息をついて涼太にしゃべりかけようとした。その時、
「ズドオオオオオオオオオオォォォォォォォォン!!!!!!!!」
大きな爆発音がしてコルテックス城が爆発した。
涼太:「まさか・・・、あいつまだ生きてたのか!?」

【タスマニアのどこか・ジャークの基地】
ジャーク:「ボーンに続いてダークまでやられたのか!動物ごときに何をてこづっている!?」
ダース:「申し訳ございませんジャーク様。しかしながらクラッシュという動物、何か不思議な力を秘めているようです。
ジャーク:「なんだそれは?」
ダース:「いきなり力が強くなったり、変なオーラが出てたりと・・・。」
ブラック:「・・・・・・!」
ジャーク:「えぇい!だまれ!それでNの家は破壊したのだな。・・・しかし、今回の住民はなかなかやるな。」
ブラック:「ジャーク様。その動物の始末、儂が引き受けましょう。」
ジャーク:「そうか。では頼んだぞ。ダースは、残りの家を破壊してくるのだ。」
ダース&ブラック:「はっ!」

【タスマニア島民病院】
アクアク:「全員揃ったな。それでは深刻な話を伝える。クラッシュ、おぬしは『SPA』なんじゃ。」アクアクは、みんなに言った。
クランチ&クラッシュ:「なんだ?SPAって。」クラッシュ達は聞いた。
涼太:「SPAとはSuper・Power・Animalの略で、超威力動物と言って、1000年に1匹生まれる動物のことだ。詳しく説明すると、その、1000年に1匹の割合で生まれる動物には、他の動物には無い、Chang・Dnaと呼ばれる、変化遺伝子が入っている。そして、その遺伝子は太陽の光を浴びると、Trouble・Power・Dnaと呼ばれる、異常威力遺伝子に変化するんだ。それで、その異常威力遺伝子を持つ動物を、超威力動物「SPA」と言うわけだ。」涼太は、クラッシュ達にも解るように説明した。

ココ:「それで、SPAは、他の動物と何が違うの?」ココは、次の質問をした。
アクアク:「一時的に通常時の6倍〜10倍の力を出せるようになる。」
ポーラ&プーラ:「アンアンキャンキャン(それならいいじゃん!なにがしんこくなの?)」ポーラとプーラが言った。クラッシュもそう言った。
涼太:「だが!異常威力遺伝子を発動させる度に、必ず寿命が1年縮まる。」
アクアクと涼太以外:「!!!!!」
みんなは当然驚いた。
クランチ:「え・・そん・・」クランチは、ガチガチしながら言おうとした。しかしアクアクはクランチの言葉をさえぎって言った。
アクアク:「バンディクーの寿命は平均60年、もうクラッシュは1回使っている。あと45年程度しか生きられない。」
それを聞いたココは怒った口調で言った。
ココ:「どうして、お兄ちゃんがSPAだってわかるの!?たいした証拠も無いの・・・。」
涼太:「俺も信じたくねえよ!だけど、あの攻撃力の異常な上昇と、クラッシュの体から出た『オレンジオーラ』は、超威力動物だって言う証拠なんだよ!!」涼太は、怒鳴った声でココに言い返した。
ココはその場で泣き崩れてしまった。

クラッシュ:「何がそんなに悲しいの?」クラッシュがいきなり言った。
クラッシュ以外:「・・・・・・・・は??」
クラッシュのケロッとした発言にみんなは、まばたき一つできなかった。
クランチ:「クラッシュ、お前この状況わかってんのか??」クランチが心配そうに聞いた。クラッシュは、
クラッシュ:「うん、わかってるよ。使うだびに寿命が縮まるなら、使わなければいいだけじゃん。」と、ふつ〜に答えた。すると涼太が、
涼太:「それなら、絶対に相手に負けないと約束しろよ。」と、言った。
クラッシュ:「別に負けないけど・・・。どうして?」クラッシュは、少しおろおろして、涼太に聞いた。
涼太はイスに座って、言った。
涼太:「さっきの戦いの時にお前は、ダークに挑発されたらTPD(異常威力遺伝子)が発動した。お前のTPDの発動条件はおそらく「怒り」関係するものだ。」

【タイニー・タイガーの家の上】
ブラック:「クラッシュ・バンディクー・・・か。SPAと戦うのも暇ではないな。」

【タスマニア島民病院】
テレビ:「今から20分前に、オリン・ピッグさんの家、
その3分後、パプパプさんの家、
その7分後、クィリ・ギィリスさんの家、
その2分後、リラ・ルーさんの家、
さらにその3分後、サルカ・コングリアンさんの家が大破しました。この犯人も、この二日間連続で起きている爆発事件の犯人だろうと思われています。」
病院の巨大スクリーンに最新ニュースが流れ込んだ。
涼太:「くっ、もうSまでやられたか。おい!Tを知っているか!?」スクリーンを見た涼太は、急いでクラッシュ達に聞いた。
涼太以外:「T・・・T・・・T・!!!!」すると、クラッシュ達はまた声を揃えて言った。
涼太以外:「タイニー・タイガー!!」
涼太:「また知ってるのかよ・・・・。」

【タイニー・タイガーの家の上】
ダース:「ブラックさんよ〜。ホントに俺はあいつらが来たらチョイと遊んでから、この家を吹っ飛ばせばいいんだよな。」
ブラック:「うむ。そうじゃ。儂はおぬしが他の奴らを足止めしている時に、クラッシュとやらの力を見る。」
ダース:「おっと、全員で来たぜ。」
ブラック:「それでは、始めるかの。」
クラッシュ&クランチ:「ぅおい!タイニー!居るか!?」クラッシュとクランチは、タイニーの家のドアの前で大声を出した。
涼太:「そんなに怒鳴らなくてもいいんじゃないか?」

ダース:「うっるさいやつらだなぁ〜。もちょい小さくいえねぇのかよ!」
ブラック:「・・・・・(あれがクラッシュか)・・・」
クラッシュ:「あいついないのかな〜・・・・・ってドア開いてるし!はいるぞ〜」クラッシュはドアを「バーン」と勢いよくあけた。
ポーラ:「ギャン!!!!!!(うわっ)」
ポーラが大声で鳴いたので、クラッシュ達は急いでタイニーの家の中に入った。するとそこには、何カ所も骨が折れて、足が変な方向を向いて倒れているタイニーの姿があった。
涼太以外:「タイニー!!!!!!!」クラッシュはすぐにタイニーのもとにかけより、タイニーのケガを見た。
アクアク:「大丈夫!まだ生きておる。・・・・この折れ方は『骨法』じゃな。」アクアクは、タイニーの体を見ていった。
クランチ:「こっぽうってなんだよ?」クランチが聞いた。
アクアク:「相手の骨を折る戦術じゃよ。・・・・・この折れ方だと、かなりの使い手じゃな。」アクアクは、クラッシュにタイニーをおぶらせながら言った。

「カチッカチッ」
ココ:「ねぇ、何かきこえない?」ココが、かすかに聞こえる音に反応した。
「カチッカチッカチッカチッ」
クランチ:「おいおい、まさかこれ・・・」
「カチッカチッカチカチカチカチカカカカカカ!!!!」
クラッシュ達:「逃げろぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」

「ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!」

ダース:「・・・・・・死んだか?」爆発をみたダースが言った。
ブラック:「さぁ・・・。」ブラックは「ど〜でもい〜」て感じの声で答えた。
その時、爆発した後の煙の中からリンゴバズーカのリンゴが飛んできた。
ダース&ブラック:「!!」
「ボカーン!」

クランチ:「あ〜アブね〜。しぬとこだった。」煙の中からまっ先にはい出してきたクランチが言った。
「ボコッ」
クランチ:「うぁっ」クランチを後ろからココが殴って言った。
ココ:「ちょぉっと〜!レディーファーストって言葉知らないの!?男のくせにまっ先にはい出しちゃって、みっともない!」
アクアク:「これ!こんな時にけんかなどするな!」取っ組み合いになりそうだった二人をアクアクが抑えた。
ダース:「ふぃ〜!なかなかこすいことするじゃねえか。いつから気配に気づいていた?」
クラッシュ&涼太:「・・・・・・・・最初から。」

【ジャークの基地】
ジャーク:「私だジャークだ・・・。」
電話の相手:「おお!ひさいぶりだな友よ・・・。それで、調子はどうだ?」
ジャーク:「幹部が二人やられたが、順調だ。今日中には完了する。」
電話の相手:「二人もやられたか・・・。だが、今日中にできるのならば問題ないな・・・。あのお方のためにも成功してくれ。」

【タイニーの家付近】
ブラック:「最初からか・・・。なかなかやるな。」感心した目で言った。
クラッシュ:「いや・・・気配とかじゃなくて、ここに来る途中おまえらの姿が見えただけなんだけど・・・。」クラッシュがこう答えると、ブラックは構えて言った。
ブラック:「まあ、そんなことはどうでもいいわい。さて、クラッシュ、お前の力儂にみせてみぃ!」ブラックは言い終わると、高速でクラッシュに近づき腹を思いっきり殴った。
クラッシュ:「がふぁ!!!」クラッシュは、タイニーの家の爆発後のがれきの山まで飛ばされ、激突した。
ポーラ&プーラ:「ガルルルル!(よくもクラッシュを!)ガウガルガルル!(喰らえ『ダブル流星タックル』!)」ポーラとプーラはブラックに向かって高速で突進した。・・・もうすこしで当たりそうになったとき、ポーラとプーラの動きが止まった。
ダース:「あ〜も〜なんでお前らは、こう邪魔するのがすきなんだよ!面倒だから邪魔なヤツはみんな止めとくか。」ダースはそう言うと、クラッシュ以外に刀を向けてかなしばりにした。
クラッシュ:「うがぁ!」クラッシュはがれきを吹き飛ばして言った。
クラッシュ:「ちょ〜しこいとんじゃね〜ぞ!このヒゲじい!絶対ぶっとばす!」

【どこかの星】
エデス:「帝国軍はまた勢力を上げました。持ちこたえるのも、もって一ヶ月前後です。」
???:「焦るな。そのためにグドンを偵察に送ったのだ。あと一日もすれば戻ってくるだろう。言い知らせを期待しよう。」

【タイニーの家付近】
ブラック:「面白い子どもじゃ。できればよいの。」ブラックは笑った。
クラッシュ:「やってやらぁ!スピンアタック!」
ブラック:「甘い!」ブラックは素早く攻撃をよけ、クラッシュの背後に回り込み、攻撃の体勢になった。
ブラック:「回っていると方向がわからんじゃろう?『上腕骨折骨拳』」
「ボキッッッ!!!!!!」
クラッシュ:「うぎゃあああああ!!!」ブラックの技はクラッシュにクリーンヒットして、クラッシュは倒れそうになった。
ブラック:「まだまだ・・・『大腿骨超激折』『肩甲骨損傷拳』『尺骨罰砕』『肋骨傷殺法』」
「バキッ・・・ベキッッ!!!・・グキッ!・・・ボキッッ!!!」
ブラック:「・・・・!『脊柱破壊拳』!!!!」
「ボッッキィッッ!!!!!!」
クラッシュ:「うわああああああああ!!!!」クラッシュは悲鳴をあげて倒れた。

【どこかの星】
ウァング:「グドンからまだ連絡こないのか!」
エデス:「たしかにな・・・。」
サン:「やられたってことはないと思うから、面倒ごとに巻き込まれてるんじゃない?」
ウァング:「そうかもしれないな。」

【タイニーの家付近】
ブラック:「この程度か・・・。ダースよ、行くぞ。」
ダース:「へ〜い。」ブラックたちは、小さな紙切れを落としてどこかへ飛んでいった。

アクアク:「やっと動けるようになったわい。・・・クラッシュが負けてしまったか・・・。みんな!病院に戻るからタイニーとクラッシュを運んでくれ!」アクアクが言うと、クランチは重いタイニーをかつぎ、涼太はクラッシュを負ぶった。
ココ:「お兄ちゃんが二度も負けるなんて・・・・。」ココはそうつぶやきながら歩いていると、さっきブラックが落とした紙切れを見つけた。
ココは何が書いてあるんだろうと、少しワクワクしながら紙切れを広げた。
ココ:「これって・・・・。」

第九章に続く・・・。

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