クラッシュ、新世界へ・・・


ギガクロスさん作

〜T〜『新たな敵』

タスマニア島

バギッ バリッ バギッ
アクアク『クラッシュ。また特訓かの?」
クラッシュ『おう!アクアク爺さん。そう、キック力を強化してるんだ。そりゃっ!!』
バギッ バリッ バギッ
クランチ『俺もやるぜ!!』
クラッシュ『おうよ!!』

バギッ バリッ バギッ

クラッシュ『ふう。疲れたぁ。』クラッシュは倒れた木に腰を下ろした。
クランチ『何だ?もう終わりかよ。』
クラッシュ『1時間も木を蹴りまくってたら、そりゃあ足は痛くなるさ。』
クランチ『まあな。』クランチも、倒れている木に腰を下ろした。
アクアク『最近地球は平和になったのぉ。』
クラッシュ『まあな。PKの地球DP化作戦も失敗して、地球の脅威は消えたわけだからな。』
クランチ『でも、新しい敵が来たりしてな。』
クラッシュ『おいおい・・・。』

ガサッ・・・・

3人『え・・・?』



アクアク『誰じゃ!?』
クラッシュ&クランチ『出て来い!!』

???『よかろう・・・。』謎の者は草むらから姿を現した。

クラッシュ『あ・・・。』
クランチ『!!』
アクアク『な・・・き、君はッ!!』
3人が驚いたのは無理もない。草むらから現れたのは、クラッシュの実の兄、バーニング・バンディクーだったからだ。PK戦争中、行方不明になったバーニングが現れたのだからクラッシュ達は仰天した。

クラッシュ『に・・・兄ちゃん!?』
バーニング『そうだ。』
クランチ『最終決戦の後、生死不明になったはずのクラッシュの兄貴が何故!?』
バーニング『ま、あれぐらいでは死にやしない。』
アクアク『ところで、何故此処に着たんじゃ?』
バーニング『世界を再び守るために・・・な。』
3人『え!?』
クラッシュ『世界を再び守るために・・・・って、な・・・』
バーニング『ここ数週間、不審な何かが目撃されている。正体は分からない。その何か は、建築物を破壊して人命も襲う恐ろしい奴で被害が拡大したためにSPRの高性能コマンダー1個小隊も撃退のために出撃したらしい。結果は・・・・』
3人『結果は・・・?』バーニング『全滅だ。』
クランチ『全滅かよ・・・。』
バーニング『ああ。データーも何もかも破壊されたらしい。何だろうな・・・?』バーニングは背伸びをした。
バーニング『とにかく、恐ろしい奴らしい。いつ此処が襲われてもおかしくないな・・・。』
アクアク『縁起でもない事を言うんじゃない!!』バーニング『ごめんごめん、アクアク爺さん。』再び背伸びをして、バーニングは立ち上がった。
クラッシュ『どこ行くの?』バーニング『お前たちの家。』
クラッシュ『じゃあ、オイラ達も戻るか。』その時だ。

キャア―――――!!

森中にこだまする悲鳴・・・。その声を聞いたクラッシュ達は、すぐ立ち上がって走り出した。
クランチ『今の悲鳴はなんだっ!?』
クラッシュ『おいら達の家のほうからだ!!』
アクアク『今の悲鳴・・・。ココの声に似ておったぞ!!』
バーニング『とにかく急ぐぞ!!』


続いて、何かが壊れる音も聞こえた。

バリバリバリッ!!

バーニング『ッ!?建築物の壊れる音だッ!!』
アクアク『またわしらの家のほうから聞こえたぞよ!!』
クランチ『家にはココだけだ!急げッ!!』
クラッシュ『ココ・・・無事でいてくれッ!!』
クラッシュ達は一生懸命走った。息が切れても走り続けた。もう死にそうだ。というぐらい走った。片道10分もかかる道を、3分で走りぬけてようやく到着した。
アクアク『これはッ・・・!!』クランチ『ひでぇ・・・・。』
クラッシュ『嘘・・・だろ・・・?』
その光景はあまりにも悲惨であった。クラッシュの家は跡形もなく破壊されていた。木の破片が当たりに飛び散っている。クラッシュは怒りが込み上げてきた。
クラッシュ『畜生・・・ッ!!誰だァ!?こんな事をしたのは!!出て来い!!誰だッ!?』クラッシュの怒鳴り声はそこら中にこだました。しかし、誰も出てくる気配はない。
クランチ『そういえば、ココは!?』クラッシュ達は辺りを見回した。が、何処にもいない。ああ、ココは誘拐されてしまったのだろうか・・・?ココは誰にも恨まれないハズだ。あの優しいココが、、恨まれるなどありえないのだ・・・。
バーニング『・・・・・・・』
クラッシュ『畜生・・・ココ・・・・畜生・・・・。』クラッシュの目から涙がこぼれた。』
クランチ『・・・・・』
アクアク『クラッシュ・・・』
バーニング『あきらめるのは早いらしいぞ。』3人『え・・・?』
バーニング『血の跡だ。この先は・・・タスマニア海岸だな。行ってみるぞ。』
3人『おう!!』クラッシュは涙を拭いて、再び走り出した。

〜タスマニア海岸〜
アーチャー『わざわざこの娘を巻き込む事はないんじゃないか?』
アサシン『しかし、この子はZ・ストーンについて知っているのだろう?』
セイバー『とにかく、クラッシュ・バンディクー君達が来るまでにはこの船に乗せておきましょう。』
アーチャー『了解。』アーチャーという人物は、ココ?を船に乗せた。
セイバー『足止めはしておくわ。』アサシン『貴方は先に合流地点で待機していて。』
アーチャー『あいよ。』ココを乗せた船は、出港してしまった。
セイバー『さて、来たみたいね・・・」

クラッシュ『ハア・・・ハア・・・!!」
クランチ『あそこに誰かいるぞ!!女・・・みたいだが?一人は剣を持っていてもう1人は銃を持っているようだ。只者じゃないな。』
バーニング『ん・・・?本当だな。』
クラッシュ『あれ・・・?あの2人、なんかこっちに向かって来てない?』
アクアク『本当じゃ!!』セイバーとアサシンはゆっくりだが、確かに歩いてこちらへ向かっている。
セイバー『じゃあ・・・』アサシン『お手並み拝見ね。』
セイバーとアサシンは急に走り出してクラッシュ達に襲い掛かってきた。
セイバー『それっ!!』
クラッシュ『おわっ!!』
クラッシュはすぐにしゃがんで剣の攻撃を避けた。が、アサシンの銃の弾が手に当たった。
クラッシュ『いでッ!!いっツ――・・・なんでこうも戦うんだ?』
クランチ『作者の気分だよ。』クラッシュ『はあ・・・。』

セレーナ『このッ!!』クラッシュ『ひゃあ!!』クラッシュはマトリック○避けをして再び攻撃をかわした。
クラッシュ『(くそッ!さっき走って体力使ったからな・・・足元がフラフラする・・・』
アサシン『第3級魔法〜オーバー・キャノン〜』すると、アサシンの手から白い玉が出てきた。
アサシン『食らえッ!!』アサシンが放った玉は、クラッシュに直撃した。
クラッシュ『うっ!!』
アサシン『まだまだ!!』
また、何発もの玉が飛んでくる。1・2発目は回避したが、3・4・5発目は腹に辺り、近くの木まで吹っ飛んでしまった。
クラッシュ『あだっ・・・。(やばい・・・やられる・・・)』
セイバー『さて、とどめを、さすわね・・・』
クラッシュ『(うっ!!)』
クランチ『待てやぁ!!このっ!!高速パンチ!!』
バーニング『竜巻スピンアタック!!』
2人の同時攻撃はセイバーに直撃した。
セイバー『キャ―』セイバーはアサシンの方へ飛んでいった。
アサシン『くっ・・・セイバー、多重攻撃を・・・って、わ――!!!』

ドシ――――ン

ピヨピヨピヨ・・・
アサシン『あー・・・川の向こうで母さんが手を振ってる・・・。』
セイバー『逝っちゃだめよ・・・』
アサシン『うー・・・最終魔法・・・、END・OF・EVA・・・

クラッシュ『あだだ・・・あいつらまだ戦う気なのか・・・?』
バーニング『らしい・・・が」
クランチ『あの、髪の青い(アサシン)が何か言ってるみたいだな?』
アクアク『・・・ッ!?まずい!!皆、逃げるんじゃ!!』
3人『え!?』
アクアク『遅かったか・・・』

ズドオオオオオオオオオオン

終劇



―――ここは・・・何処だろう?―――
 ―――おいらは・・・死んだか?―――
  ―――ココも救出できずに・・・―――

〜タスマニア病院〜

シュ、起き・・・ッシュ丈夫か、ク・・・・クラッシュ!!

クラッシュ『・・・・・・・・アクアク・・・?』
アクアク『生きておるな。』
クラッシュ『此処は・・・?』周りをキョロキョロ見回してみた。
アクアク『タスマニア病院じゃよ。わしらは軽症じゃったが、クラッシュ。おぬしは重症じゃったんじゃ。ちなみに、爆発から1日たったぞよ。』
クラッシュ『あ・・・そう。』クラッシュは欠伸をして、立ち上がろうとした。が、その時足に激痛が走った。
クラッシュ『いでっ!!』
アクアク『これ!無理してはならん。』
クラッシュ『でも・・・ココを・・・助けなくちゃ・・・いけないだろう?』
アクアク『そのことなんじゃが・・・』
クラッシュ『・・・?』
アクアク『今朝、バーニングとクランチがタスマニア浜へ再び向かったんじゃ。でな、あの爆発(いや、魔法じゃな・・・)でココの血の跡が消えてしまってどうなったのか分からんのじゃ。』
クラッシュ『・・・・・・』
アクアク『目撃証言も無し、手がかりはつかめんぞよ。さて、どうした物か・・・。』アクアクは何か思いついたような顔をして、『ちょっと調べ物をしてくる』といって、病室から出て行ってしまった。部屋には、クラッシュだけで、後は誰もいない。
クラッシュ『まだ、午後6時か・・・。ココ、大丈夫かな・・・?』
クラッシュはちょっとウトウトして来たので、ベットの中に潜り込んだ。

〜クラッシュの記憶〜

クラッシュ(どうして、こんな物を地球へ落とすんだ!?)
プロヴィデンス(地球を宝石にするのだよ!!そして、売りさばいてその金でコマンダーを製造して、銀河を我が物にするのだよ!!アッ八ッハッハッハッハ!!)
クラッシュ(お前・・・こんのォ!!クラッシャーブレイド 最終形態!!)
プロヴィデンス(そんな剣で私を斬れると思うのか!?無能な動物だ・・・。)
クラッシュ(それでもおいらは、皆の未来を守る!!!)

〜過去のタスマニア浜〜
ココ(私たち・・・負けたの・・・?)
クラッシュ(そんな・・・)
コルテックス(この赤い空、赤い海、赤い砂は・・・これが地球なのか!?)
クランチ(・・・・・・)
クラッシュ(ん・・・?あれは・・・)
クラッシュ以外(青い龍!?)
ココ(あっ!!あの時バーサーカーを守ってくれた・・・)

〜病室〜

チチッ!

気がつけば、外は日が昇っている。どうやらあの後、寝てしまったようだ。
クラッシュ『(あの青い龍が何か鍵を握っているんだ・・・。きっと。)』
そんなことを考えていた時だった。病室の戸を叩く音がした。
クラッシュ『(誰だろう?)はい。どうぞ。』
???『失礼します。』
クラッシュ『ん・・・?その声、どこかで聞いたことがある・・・。』

〜U〜 へ続く

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