クラッシュ、新世界へ・・・


ギガクロスさん作

〜U〜『自由騎士団』

〜タスマニア病院 病室〜
???『久しぶりね、クラッシュ君』
クラッシュ『!?せ・・・セレーナちゃん!?』何と、病室に入って来たのはPK戦争中に生死不明になったセレーナだった。クラッシュはポカーンとしていた。
セレーナ『会い・・・たくてね。痛た・・・』
クラッシュ『おいおい・・・大丈夫か?ちょっとフラフラしてるぞ。怪我でもしたのか?』
セレーナ『最終決戦の時にわき腹をね・・・。』

〜セレーナの過去〜
サリー『そんな物か?どうした、本気を出せ。』
セレーナ『クッ・・・。』サリー『脇腹を斬られた位で・・・』
セレーナ『(出血が酷い。このままでは・・・)』セレーナは手で脇腹を抑えている。しかし、血は大量に出ている。視界も悪くなってくる。血を失い過ぎたらしく、足元もフラフラする。
サリー『じゃあ、さよならね・・・』セレーナ『・・・ッ!?』

ドクン・・・・ドクン・・・・

セレーナの旧友『(セレーナ、諦めないのが貴方でしょ?)』
セレーナ『そうよね・・・。』

サリー『くらえっ!!』サリーの剣は、セレーナの頭上に落下しそうになった。が、セレーナはあの出血量にもかかわらず、数秒差で攻撃をかわした。
サリー『何ッ!!』セレーナ『負けられないのよ!!!セレーナは再び剣を持ってサリーに突っ込んでいった。
サリー『くっ、いい加減に死になさい!!』

カーン キーン カーン

サリー『なっ・・・』セレーナの力はとても強く、サリーは剣を弾き飛ばされてしまった。
サリー『あっ!!』あわてて剣を取りに行こうとした。しかし、セレーナに後ろを取られて背中を斬りつけられてしまった。
サリー『キャ―――
サリーは悲鳴を挙げて倒れてしまった。
セレーナ『ハア・・・ハア・・・フぅ・・・。』
セレーナはその場に座ってしまった。

〜タスマニア病院 病室〜
セレーナ『・・・・・というわけで、この通り。』
セレーナは脇腹の部分の鎧をはずして、傷口をクラッシュに見せた。包帯がグルグルと巻かれている。
クラッシュ『ずいぶん深い傷だな・・・』セレーナ『まあね。』
セレーナは鎧を付け直した。
セレーナ『さて、そろそろ行かなくちゃ・・・。』
クラッシュ『あ、ちょっと待って!』
セレーナ『どうしたの?』
クラッシュ『一つ、頼みがあるんだけど・・・。』
セレーナ『頼みって、何?』
クラッシュ『ココが・・・誘拐されたことは知ってる?』
セレーナ『!?』
クラッシュ『知らないらしいな。昨日、おいらが特訓に行っている間に誘拐されてしまって・・・おいら達の家も破壊されて・・・。』
セレーナ『そんな事が・・・あったの・・・。』
クラッシュ『だから、ココを一緒に探してくれないか!?』
セレーナ『・・・・・』しばらく沈黙が続いた。セレーナは真剣に考えていた。クラッシュは、真剣な目つきでセレーナを見ていた。しばらくして・・・
セレーナ『OKよ。最近は仕事も無いし。』
クラッシュ『ありがとう!!』セレーナ『いいっていいって。』
クラッシュ『よーし。そうと決まれば退院だ!!』
というわけで、クラッシュは無理矢理退院しました。
セレーナ『皆は何処にいるの?』
クラッシュ『多分、タスマニア浜かな。ココの血の跡があったから・・・。』
セレーナ『・・・・・・』

〜自由騎士団合流地点〜
アーチャー『・・・・お。来たか。』
セイバー『ふう・・・。酷い目に逢ったわよ。』
アーチャー『ありゃりゃ。傷だらけだな。』
アサシン『全くだよ。私たちがこうもコテンパンにされるなんて・・・。』
セイバー『ところで、ココ・バンディクーは?』
アーチャー『ああ、あそこだ。』アーチャーと言う人物が指さした先に、ココが気絶していた。
アサシン『でも、私たちがクラッシュ・バンディクーの家に行った時にすでに家は破壊されていたわよねえ。何でだろう?
アーチャー『それは多分・・・『アレ』だろう。』
セイバー『確かにっそうよね・・・。『アレ』しか考え付かないものねえ。
アサシン『UNKNOWNの事?』
アーチャー『ああ。とにかく、もう皆と合流しようぜ。』
アサシン&セイバー『了解。』
〜タスマニア浜〜
クランチ『にしても・・・まさかセレーナちゃんが大怪我とはなァ。』
バーニング『まあ、それほど強かったと言うことだろう。さて・・・』
アクアク『ココは何処に行ってしまったのじゃろう。』
クラッシュ『心当たりも無いしな。』
セレーナ『でも、海を渡ったのは確かなようね・・・。今、情報が入って来たわよ。SPRの海軍警備隊が高速で移動するボートを発見したらしいわ。金髪の女の子と赤い髪の男が乗っていたらしいわ。』
クラッシュ『マジ!?じゃあ、今すぐ探しに行こう!!』
クランチ『でも、何処に行ったのか分からないんだろ?』
クラッシュ『うっ・・・。』
セレーナ『とりあえず、船か飛行機が必要ね。空港が向こうの方にあるはずだから行ってみましょう。』
クラッシュ達は、空港まで歩いて行った。

〜空港〜

クラッシュ『って、なんだこりゃあ!!!』
何と、空港はボロボロに破壊されていたのだ。滑走路は鉄の破片が飛び散っていて、酷い有様だ。格納庫の大半も破壊されている。これも、自分たちの家を破壊した犯人と同一人物のはずだと思った。
クランチ『いくらか飛行機は残っているな・・・。混乱に乗じて奪う?』
アクアク『おいおい・・・』
バーニング『迷ってる暇は無いな。行くぞ!!』
アクアク『悪いことじゃ・・・まあ、しょうがないかの・・・。』
クラッシュ達は、傷一つついていない格納庫に入った。その中には、輸送機が格納されていた。
クラッシュ『おお。すごいなあ!!』
クランチ『操縦はどうする?』
バーニング『俺はできるぞ。』
クランチ『じゃあお願いするぜ。』
バーニング『あいよ。』
セレーナ『滑走路は・・・どれも使えないわね。』
アクアク『どうやって離陸するんじゃ?』
クラッシュ『一か八かで・・・やってみるさ。』
バーニング『あそこだな。あそこの滑走路は、破片が一番少ない。でも、もうちょっと距離が必要だな。破損した格納庫の屋根を使って飛ぼう。』
クラッシュ『よし!じゃあ、置いて来る!』
しばらくして、滑走路(仮設)が出来た。
バーニング『じゃあ、飛ぶぞ!!』
輸送機のエンジンは良好で、いい音がする。どうやらすぐに飛べるようだ。
バーニング『離陸する!!』
輸送機は、少しずつ速度を上げて地上から前輪が離れた。そして後輪も地上から浮き上がり、飛び立った。
クラッシュ『空を飛ぶのはバーサーカー以来だな・・・。』
アクアク『そうじゃなあ・・・。』
輸送機は、タスマニア海を越えてボートの入港予測地点へと進路を取った。果たして、そこにココはいるのか・・・?

〜輸送機〜

クラッシュ『う〜ん・・・ココは誰に誘拐されたんだ?』
クランチ『さあ・・・赤い髪の男と言う事だけしか情報がないよな。』
セレーナ『・・・・・(まさかアレが・・・でもあの地点だとすれば・・・)』
クラッシュ『どうした?』
セレーナ『発見された場所、ボートの進路からすると・・・ある騎士団がかかわってくるの・・・』
セレーナ以外『ある騎士団?』
セレーナ『―FREE KNIGHT MASS―(フリー・ナイト・マス)自由騎士団 という騎士団で、どうやらボートの発見場所から半径50kにアジトがあるらしいです。』
クラッシュ『じゃあ、そこに行ってみよう!!』
セレーナ『・・・・・う〜ん、空からだとちょっと難しいですよ。崖に近い所に設けられているから・・・。』
バーニング『どうして、アジトが崖にあるって分かるんだ?』
確かにそうだ。『あるらしい』と言ったのになぜ『岸にある』と知っているのだろうか?
セレーナ『・・・・・。この前、自由騎士団のアジトが記された紙を拾ったんです。これです。』
セレーナが差し出した紙を見てみた。すると、確かに『FREE KNIGHT MASS BASE ADDRESS』と書かれていた。翻訳すると(単語)『自由騎士団 基地 所在地』となる。この紙は、確かに基地の所在地を示しているものだろう。
クラッシュ『(作者もがんばってるな・・・)』
バーニング『え〜と、この地図からして場所は・・・この真下だ。』
クランチ『え!?』
アクアク『見てみるのじゃ!!』
皆、窓から下を見た。崖が聳え立っている。これは凄い。しかし、入港口などは見つからない。
バーニング『どうやら今は開いていないようだな。この輸送機は武器も無いし、今は入れないか・・・。近くの町まで行くか。』
輸送機は、崖から南東の方へ飛んでいった。そこにある巨大な都市へ向かう為である。

〜大都市ヴェラ〜

クラッシュ達は、自由騎士団アジトからしばらく先にある巨大都市 ヴェラに来ていた。この都市は、最先端技術をふんだんに使った都市であり、ビルやモノレールが立ち並ぶ近代都市である。町は夜でも明るく、エヌ・オキサイドが使っていたレーシングカーのような物が沢山街中を走っている。
クラッシュ『すっげー・・・。』
クランチ『迷子になりそうだな・・・。』
アクアク『とりあえず、ホテルを探すかの。』

クラッシュ達は、安くて食べ物が美味しいホテルを選んだ。そして、夜になり、クラッシュ達は夕飯を食べ、風呂にも入って寝る準備をしていた。しかし、どうしたことだろうか?町中の電気が消えて、真っ暗になってしまったのだ。クラッシュたちのホテルも停電状態になってしまった。

クラッシュ『うわ!!真っ暗だ!!え〜・・・』

ドシン!!
クラッシュ『いてっ!!』クランチ『あいたたた・・・』
セレーナ『はい、懐中電灯。』
パチッ!
明かりがついたのでクラッシュ達は安心した。しかし、町は薄気味悪くて人々の悲鳴が聞こえる。
バーニング『ここの町の人たちは停電という事が分からないんだな。』
クラッシュ『なるほど・・・』
その時であった。ドドン!!何かの爆発音がした。その音は、町のあちこちから聞こえた。そして、人々の悲鳴も聞こえる。この音は・・・、
クラッシュ『ッ!?バズーカだッ!!伏せろ!!』
皆は床に伏せた。次の瞬間、

ド―――――――ン!!!!!


という爆発音が聞こえた。隣の部屋に、バズーカ弾が直撃したらしい。ガラスの割れる音がして、物が燃える音もする。クラッシュ達は、急いでビルから逃げ出した。

クラッシュ『ッ!?あちこちのビルから煙が!!』
クランチ『なんて酷い事を・・・許さん!!』
セレーナ『静かに!!誰か来る・・・。』

ジャッ、ジャッ、ジャッ!
鎧のこすれる音だろうか?その音は、だんだん近づいてきた。

ジャッ!!

騎士団兵士『クラッシュ・バンディクーか!!』
クラッシュ『なっ・・・誰だ!?』
騎士団兵士『俺様ぁ、自由騎士団の兵士だ!!貴様の妹なら我々が預かっているよ!!』
クラッシュ『何!?』
騎士団兵士『ふん!!驚いてる暇があるのか!?喰らえッ!!』
クランチ『危ない!!』
兵士が撃ったバズーカの弾は、クラッシュめがけて発射された。クラッシュは回避しようとしたが間に合わない。しかし、クランチがクラッシュをかばった。
クランチ『うっ!!』
クランチは背中を撃たれて倒れこんだ。
バーニング『クランチ!!』
クラッシュ『クランチ!!しっかりしろ、クランチ!!』
騎士団兵士『俺だってそんな苦しみを味わって来たんだ!!母が目の前で殺されて、町を追い出されて・・・。お前らに分かるか!?この苦しみや怒り!!
・・・・・・。お前の仲間が死んだくらいで・・・俺はもっと過酷な苦しみを味わって来たんだ!!このっ!!』
兵士はクラッシュ目掛けて剣を横に振った。しかし、セレーナがそれを止めた。
セレーナ『憎しみは憎しみを生むわ・・・。これ以上憎しみを増やさないようにするのが勤めでしょう?私だって、同じ目に逢ったんだから・・・』
騎士団兵士『くっ・・・でもぉ!!』
兵士はセレーナを振り払って、クラッシュに攻撃した。クラッシュはジャンプして攻撃をかわし、兵士の後ろに回りこんだ。
クラッシュ『スピンアタック!!』騎士団兵士『グアアァァァァァ!!』
騎士団兵士は力尽きて倒れこんだ。
クラッシュ『・・・・・・』
セレーナの体の鎧も描けたァ!!よっしゃァ!!

クラッシュ『・・・・・騎士団が来る前にこの町を脱出しよう。』
セレーナ『そうですね・・・。でも、住民は見殺しにできません。』
バーニング『ああ。電力を復旧させる必要があるな。発電所はこの町の地下か。よし。行くか』
クラッシュ達は、ヴェラの地下にある発電所へと向かった。地下へ通じる道を通って、ようやく発電所に到着した。
〜ヴェラ発電所〜
セレーナ『真っ暗ね・・・。単独行動は危険すぎるわね。皆で行動しましょう。』
クラッシュ『う〜・・・暗いところは実は苦手・・・。』
バーニング『元気出せ。ココを救うんだろ?』
クラッシュ『まあ・・・そうだけど。』
その時、マシンガンの弾がクラッシュ達に飛んで来た。クラッシュ達は、急いでよけた。
騎士団兵士『止まれ!!動くな!!』騎士団兵士は銃を持っている。今攻撃に出るのは危険すぎる。
クラッシュ『撃つな!!撃つなよ!!』騎士団兵士『うるさい!!全員床にしゃがめ!!』
皆は言う通りにしゃがんだ。
騎士団兵士『ったく、世話かけさせやがって!!』
クラッシュ『・・・ッ、喰らえッ!!リンゴバズーカ!!』
騎士団兵士『がッ!!』クラッシュが立ち上がってバズーカを撃った。バズーカは、兵士に直撃した。
騎士団兵士『うっ・・・くそ・・・』
クラッシュ『行くぞ!!皆!!』
クラッシュ達は、発電所へと入っていった。
騎士団兵士『こちら・・・D−24地点・・・。クラッシュバンディクー及び、他、4名が発電所に侵入・・・。警戒・・・せ・・・よ・・・。』
騎士団兵士は、力尽きて倒れた。一方、クラッシュ達は・・・
クラッシュ『竜巻スピンアタック!!』
騎士団兵士『うわっ!!』
クランチ『連続パンチ!!』
騎士団兵士『ぐへっ!!』
バーニング『※竜巻スピンアタック・白龍!!』

※この技は、バーニング独自の技です。通常に比べてパワーが段違いです。

騎士団兵士『うわっ!!』
セレーナ『7級魔法、Σ・ツヴァイ!!』
騎士団兵士(20体)『アボーン!!』
クラッシュ達は敵に囲まれていた。少しずつ数は減っている。しかし、後60体はいるだろう。全く減らない。しかも、地上からも援軍が来ている。このままではラチがあかない。
クラッシュ『どうするか・・・?』

その時、地上で何かが起こった。

クランチ『(ん・・・?爆発音が消えた・・・?住民の悲鳴も聞こえなくなったな。)』
アクアク『(何が起こったんじゃ・・・?』

我々はSPR特殊攻撃部隊だ!!速やかに退避して、住民を解放せよ!!

クラッシュ『・・・・・?』

〜地上〜
騎士団兵士『SPRだぁ!!逃げろぉ!!』
騎士団兵士全員『わぁ――――――!!』
SPR攻撃軍指令『ネズミ1匹逃がすな!!全機攻撃開始!!新鋭機のパワーを見せつけろ!!』
攻撃の指令と共に、一斉にコマンダーのビームが放たれた。何十というビームが敵の兵士に直撃していった。この攻撃で、何十人という兵士が倒れて行った。
騎士団兵士『うわっ!!奴らは・・・ギャ――――!!!』

〜地下〜
騎士団兵士『何っ!? 撤退だとぉ!?マジで!!』
騎士団兵士『マジマジ!?じゃあ、本部に帰還するぞぉ!!体長殿!!』
騎士団隊長『よし!ゲートを開放する!!全員飛び込め!!!』
騎士団全員『わ―――――――!!!!!!』
騎士団の隊長が、リングのようなゲートをドラえ(略)のようにどこかともなく出して設置した。そのリングに向かって兵士達は無我夢中で突っ込んでいった。
騎士団兵士『俺が先じゃあ!!』騎士団兵士『俺だよ!!俺俺!!』
騎士団兵士『俺は恋人がいるから優先してくれ!!』
騎士団兵士『ズルイゾ!!卑怯者!!俺だって、姉がいるんじゃ!!』
などと、言い合いをしながらゲートに入っていった。クラッシュ達は、その光景を唖然として見ていた。
クラッシュ『何か凄い事になってるし。』
クランチ『アレがもしも敵の本拠地に続いていたらどうする?』
クラッシュ『モチロン、入る。』
クランチ『じゃあ、入ってみるか。』
クラッシュ『いいぜ。』
クラッシュ&クランチ『ぬおおおおおおおおお!!!!!!!!』
クラッシュはスピードシューズで、クランチは全力でダッシュしてゲートに飛び込もうとした。2人の後を、バーニングが追いかける。
バーニング『おい!!待て待て!!』
クラッシュ&クランチ『ぬおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』
その声は届かず、クラッシュとクランチはゲートの中に飛び込んでしまった。バーニングも、仕方が無くゲートの中に飛び込んだ。やがて、騎士団の最後の兵士がゲートに飛び込んだと同時にゲートが消え去った。地下に残っているのは、セレーナとアクアクだけである。
セレーナ『行っちゃった・・・。』アクアク『ううむ・・・』
セレーナ『どうします?これから』アクアク『追うんじゃよ』
セレーナ『その前に、電力を回復させます。』

セレーナとアクアクは、発電所の中に入っていった。そして、ブレーカーを全部回復させて、電力復旧を行った。

―――町に、光が戻った・・・―――

セレーナとアクアクは、発電所を出て、地上に出た。時刻はAM3:00をまわっていた・・・。
アクアク『どうやらSPRは自由騎士団のアジトに向かったらしいのぉ。』
セレーナ『で・・・しょうね?でも、もぬけのからだと思いますよ。』
アクアク『まあな。それは良いとして・・・クラッシュ達を追わねばならんな。』
セレーナ『そうですね。でも、自由騎士団の本拠地は何処にあるんでしょうか?』
アクアク『ううむ・・・』
アクアクは少し考えてから、
アクアク『とりあえず、一度タスマニア島に戻るかの。ペット達も気になるしのお。』
セレーナ『では、輸送機に行きましょう。操縦ならできます。』
アクアク『よし。行くぞよ。』
2人は走って輸送機のある空港まで行った。

〜一方〜
アナウンス『侵入者感知、侵入者感知。非戦闘員は退避せよ!!Aブロックに戦闘員は向かわれたし。※総員第1戦闘配備!!』

―――アナウンスとサイレンが鳴り響く廊下―――

騎士団司令官『侵入者を発見次第狙撃せよ。Bブロック、Cブロックへの進入は許すな!!』

―――扉が封鎖されて隔離されたAブロック―――

クラッシュ達は、Aブロックのトイレに逃げ込んでいた・・・

クラッシュ『ハア・・・ハア・・・ハア・・・』
バーニング『馬鹿野郎!!死にたいのか!?』
クランチ『・・・・・・・』
クラッシュ『ココを助けたいんだ!!』
バーニング『全く・・・此処から脱出する。と、言いたい所だが、もう隔離されていて逃げられないな・・・。』
クラッシュ『でも、行こう。何もしないよりはマシだ。』
バーニング『ッ!!見つかった!!』
バン!!と、バーニングはドアを蹴り飛ばして、個室から出た。
騎士団兵士『う・・・うわあ!!』バーニング『メガ・バズーカ!!』
騎士団兵士『うぎゃあ!!』
バズーカは兵士に命中した。1撃で兵士は倒れたが、その音を聞きつけて、他の兵士が7人もドヤドヤとやってきた。
騎士団兵士『侵入者だ!!撃てぇ!!』
騎士団兵士7人は銃を連射した。バーニングはしゃがんでかわし、さっきの兵士が落とした銃を拾って、7人に向かって撃った。
騎士団兵士1『ウガッ!!』銃弾を喰らって倒れた兵士。
バーニング『うわ―――――!!!!』
パン!!パン!!
騎士団兵士4『がっ!!』騎士団兵士6『うっ・・・』
バーニング『竜巻スピンアタック!!』竜巻スピンアタックは、残った兵士全員に当たった。7人の兵士はやられてしまった。
クラッシュ『にい・・・ちゃん?』
バーニング『行くぞ。』走って、トイレから出て行ってしまった。
クラッシュ『ちょっ・・・待って!!』クラッシュも追いかけた。
クランチ『え・・・まっ、待ってくれ!!』クランチも追いかけた。
クラッシュ『しかし、複雑だな・・・廊下がかなり長いよ』
クランチ『ああ。それより、ココは何処にいるんだ?と言うか、何でココをさらったんだ?』
バーニング『おっと・・・考えている暇じゃないみたいだな。廊下の先に扉が見える。何かの部屋みたいだな。行くぞ!!』
クラッシュ達は走ってその部屋に入った。すると・・・
クラッシュ『な・・・なんだ!?』
部屋にはテーブルとイスがきれいに並べられていて、豪華な料理がたくさん用意されていた。どうやら、ここはお偉いさんの食事部屋のようだ。
???『ようこそ・・・』
クラッシュ『誰だ!?』
???『俺は料理長でもあり、騎士団上級兵でもあるゼオンだ。お前達を倒すのと、料理を作るのが今の仕事だ。さあ、始めようか。』
クラッシュ『行っくぜ!!』

〜V〜に続く・・・

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