タスマニアンウォーズ


ランページさん作

第四話 死神の挑戦状

〜竜牙白の周りの道〜
???「出てきやがれ・・・バンディクー兄妹め・・・」
???「やられた仲間の恨み果たしてやるぅぅぅぅぅぅぅ!!」
???「さあ出てこい!!・・・」
〜竜牙白〜
ココ「なにやら騒がしいわね・・・」
ミリアン「いったいなんですかぁ・・・・」
半分寝ぼけながらココの部屋に来るミリアン。
それは夜に限って起こる現象だった・・・
翌朝・・・
マルクリウス「なに?変な呻き声を聞いた?幻覚でも見ていたのか?」
シェンロン「どうやら最近は夜にのみ現れる変な集団がいるようなのネ・・・」
ネフィル「私は昨日見ましたよ・・・その呻き声の正体を・・・」
マルクリウス「何?詳しく言ってくれ!」
ネフィル「それは昨日の夜、師匠達が寝た頃に掃除担当だった私は掃除にいったんです。そしたら外から不気味な呻き声が聞こえたので窓を開けて外を見たらいたんです・・・黒装束でサングラスを掛けていて私に微笑んでました・・・」
マルクリウス「ほう・・・そうか・・・」
そこへ出てくる長老。
ランデュリウス「何を話しているのだ・・・」
ココ「長老殿!昨日見たんです!ネフィルさんが言っていたのと同じ者を・・・黒装束姿でサングラスをしていました。」
ランデュリウス「うむ・・・それはどうやらフクロモグラの地底人だろう・・・夜にしか現れず、サングラスを掛けているのは強い光が苦手だからだ。昔からタスマニア島の地底でひっそりと暮らしているといわれているのでな・・・」
ミリアン「そういえば聞いたことがあります・・・」
クラッシュ「地底人?話じゃ聞いたことあるけど知らないな・・・」
ココ「お兄ちゃん知ってるの?!」
クラッシュ「ああ、友達からな。結構恐ろしい相手だとは聞いたことがある。なんでも含み針使ってくるとか・・・」
ランデュリウス「秘伝の技として知られる含み針を知っているとは・・・クラッシュ君は凄いのう・・・」
ココ「ちょっと出かけてくるわ・・・あ、お兄ちゃんも一緒に来て。」
クラッシュ「ああ、わかった。」
そういって道場を後にするクラッシュとココ。

〜レストラン&カフェ・ドルフィーナ〜
クラッシュ「地底人ってさ・・・友人が言うには、大昔・・・地底に住み込んだ種族で光にはとても弱く、死にはしないが、暫く気絶しちゃうらしいな。体毛は真っ白で、目は痕跡程度にしかないんだとか・・・」
ココ「へえ・・・その友達ってそういうのについて詳しいのね・・・」
と、そこへ割り込むように誰かが・・・
???「やあ!クラッシュ君にココちゃん!」
ココ「貴方は誰?」
???「僕は『ジェシー・クウォール』さ!」
クラッシュ「久しぶりだな!ジェシー!」
ジェシー「あっ、お腹空いてるでしょ?僕が奢るからさ。カレーの普通盛り三皿お願い。」
店員A「かしこまりました。カレーの普通盛り三皿の注文です!」
店員B「了解!」
そして数分後・・・
店員A「カレーの普通盛り三皿ですよ〜。」
ジェシー「おっ、出来たね。そんじゃ、いっただきま〜す!」
クラッシュとココ『いっただきま〜す!』
ジェシー「ここのカレーって凄く美味しいんだよ!」
ココ「それは初耳だわ・・・確かに凄く美味しいわ・・・」
クラッシュ「本当だ!凄く美味しいな!」
そう話しながら食が進む三人。
ジェシー「で、何の話をしていたんだ?」
ココ「最近現れた地底人についてよ。それが?」
ジェシー「その地底人って・・・死神の騎士団とはなにやら関係があるらしいんだ・・・」
ココ「ええっ?!」
クラッシュ「オイラを誘拐した奴らと組んでるっていうことか?!」
ジェシー「そういう事になるね・・・」
ココ「ごちそうさま〜!!」
クラッシュ「ああ美味かった。ごちそうさま。」
ジェシー「カレー代は僕が奢るから先に道場に帰っててもいいよ。」
ココ「分かったわ・・・」
そう言って店を出るココとクラッシュ。
クラッシュ「美味しかったよな・・・」
ココ「勿論よ!」
クラッシュ「ん・・・凄い音がするな・・・」
〜とある空き地〜
なにやら罵声や殴る音が聞こえている・・・
???「アンタ達・・・アタイを女だからって馬鹿にしてないだろうね?・・・」
バンディクーの不良A「い・・・いや・・・馬鹿になんか・・・して・・・ねえよ・・・」
クラッシュ「うわ・・・あのお姉ちゃん怖いな・・・」
ココ「そうね・・・」
???「うそつけぇっ!!」
>バシィッ!
バンディクーの不良A「ぐほぉっ!」
クラッシュ「溝いっちゃった・・・」
バンディクーの不良B「てんめぇ!よくも兄貴を!」
???「アタイに勝つ事なんざ無理なんだよ!」
>ドゴォッ!
バンディクーの不良「がはぁっ!」
クラッシュ「やめろ!」
ココ「お兄ちゃん!」
???「誰だい?!アタイの邪魔をする男は!」
クラッシュ「オイラの名は・・・クラッシュ・バンディクーさ!お姉さんの名は?・・・」
???「バ、バカッ!姉ちゃんて言うな!恥ずかしいだろうが!・・・まあいい・・・アタイの名は・・・『アイラ・フィッシャー』。覚えておきな・・・」
クラッシュ「へへ・・・顔赤くなってるよ〜」
アイラ「馬鹿にするな〜!!」
怒ったアイラがクラッシュに飛び蹴りをかます。
クラッシュ「な、何!?ぐふぅっ!」
アイラ「アタイはアンタみたいな男に馬鹿にされるのが嫌なんだよぉっ!」
クラッシュは反撃出来ず(というよりも相手がお姉さんなので攻撃したくない?)連続蹴りを食らう。
と、そこへ誰かが助けに駆けつけてきた。
ジェシー「大丈夫かい?!クラッシュ君!?」
アイラ「ア、アンタは・・・裏切り者のジェシーね・・・」
ココ「どういう事?!」
ジェシー「実は・・・僕は元はアイラちゃんの部下だったんだ!」
クラッシュ「え・・・・ええええええ!?・・・」
アイラ「じゃあ決着を付けさせてもらおうじゃない!!」
先制攻撃で強力な蹴りをかますアイラ。それを防御するジェシー。
クラッシュ「・・・スピンキック!」
ココ「カラテキック!」
クラッシュも立ち上がり、ココと共にジェシーに襲い掛かるアイラの部下を次々になぎ倒す。
そしてその戦いは数時間に及び・・・
アイラ「ハァ・・・ハァ・・・どうした?その程度?」
ジェシー「前の僕だとは思わないでほしいね!ハァ・・・ハァ・・・」
渾身の一撃を込めた強力な正拳をアイラに当てるジェシー。
アイラ「ぐはっ!・・・アンタも中々やるね!・・・」
アイラの部下達『おらおらおらぁ!』
ジェシー「くそっ!きりがない!うわあっ!」
殴り飛ばされ、リンチされるジェシー。ピンチと思われたその時であった!
???「どりゃああああっ!」
アイラの部下A「うおわあああっ?!」
???「ジェシー!こんな所でくたばってんじゃねえ!お前はボクシング習ってただろ?!」
ジェシー「君は・・・ヴィリーザ君じゃないか!」
???「そう、俺の名は『ヴィリーザ・ウルヴァリンだぜ!」
クラッシュ「それにしても凄い図体だな・・・」
アイラ「アンタが誰だろうと容赦はしないよっ!」
ヴィリーザ「くっそう!アイラの部下がうるさいったらありゃしねえ!」
ジェシー「確かにそうだね!倒しても倒しても次から次へと出てくる!」
ヴィリーザ「おらぁっ!」
アイラの部下達「うおわああああああ??!!」
次々に倒されていくアイラの部下達。
アイラ「今日はここまでにしておくよ!・・・また今度会ったときまでに覚悟しておきな!」
捨て台詞を言って撤退するアイラ。
クラッシュ「あ、はじめまして・・・オイラの名はクラッシュ・バンディクーだよ。」
ヴィリーザ「よお!初めて会うな。俺の名はさっきも言ったがヴィリーザ・ウルヴァリンだ。よろしくな!」
〜謎のアジト〜
アイラ「はあ・・・ヴィリーザ・・・」
???「どうした?」
アイラ「いいい、いや!なんでもないよ?!」
???「ま〜た!何隠してんのよ!」
アイラ「あっ!ちょ・・・やめ・・・」
そう言って慌ててアジトの二階に逃げるアイラ。
???「また何か隠してんのねwまさか・・・恋人との写真とか?!」
???「放っておけ・・・奴のことさ・・・」
〜道場〜
ジェシー「いやいや!アイラちゃんも中々強くなっていたなあ!何やら敵と組んだようだけど・・・」
ココ「どうして分かるの?!」
ジェシー「『デビルゲイザー』のバッジさ。僕もかつて入っていたけどね。」
クラッシュ「『デビルゲイザー』ってなんだい?」
ヴィリーザ「それは・・・俺たちが集う不良集団さ。しかもただの不良じゃない・・・皆武闘派だぜ。」
ミリアン「お茶持って来ましたわよ。」
ヴィリーザ「おっ、ありがとうな。」
ジェシー「久しぶりだね!あっ有難う。お茶いただくよ。」
ヴィリーザ「ああ・・・アイラ・・・」
ミリアン「どうしましたか?」
ヴィリーザ「あっ!なんでもないぜ!」
クラッシュ「顔赤いよ!まさか彼女でもいるとかw」
ヴィリーザ「恥ずかしいぜ!やめてくれw」
ミリアン「確かに顔赤いですわよ・・・」

〜デビルゲイザーのアジト〜
アイラ「ヴィリーザ・・・実はアタイ・・・アンタの事・・・ああっ!いけない!いけない!」
???「隠し事でもしているようだな・・・」
アイラ「フィリヤ姉さま?!」
はっと声のした方に振り向くアイラ。
フィリヤ「大人しく教えてもらおう・・・」
アイラ「あ、いえいえ・・・何でもないです!」
フィリヤ「隠したって無駄だ・・・」
アイラ「友達のことですから!・・・ハハハ・・・」
フィリヤ「本当だな?・・・」
アイラ「本当です。」
焦り気味になるアイラ。
フィリヤ「よかろう・・・それにしてもお前も強くなったようだな・・・かつて、私の部隊である『ナイトムーン』に所属し、部隊の者にしては珍しく素手で戦っていたものだ・・・」
アイラ「そうでしたね・・・武器使っていなかったの私だけでしたし・・・」
フィリヤ「しかしだ・・・いつからか・・・お前は私の部隊を抜けた・・・理由は分からないが・・・」
???「おーい!飯が出来たぜ!上にいるフィリヤ、アイラも降りてこーい!」
フィリヤ「どうやら昼飯の時間のようだな・・・お前も来い・・・」
そういって降りるアイラとフィリヤ。
〜デビルゲイザーのアジト地下〜
アイラ「やっぱり『カルロス・フォッサ』が作るシチューって最高!」
カルロス・フォッサ「そうか?ありがとうな!家は高級レストランで営んでいるからな!」
フィリヤ「確かに・・・」
???「クラッシュとかいう野郎も意外に強いようだな・・・」
なにやら雑誌らしきものを見ている謎の男・・・その顔はピンストライプに似ている・・・イタチ系らしい・・・
カルロス「なあ・・・『デュロン・ウィゼル』・・・お前も飯食えよ?腹へってもしらねえぞ?」
デュロン「おっ?シチューか?早速いただきとしよう!」
アイラ「・・・凄い食いっぷりだな・・・」
デュロン「そうか?あっ!お代わり頼むぜ!大盛り一丁!」
カルロス「たしかにアイラの言うとおりだな・・・よし、大盛り一丁お待ち!」
デュロン「美味い・・・美味いぜこりゃ・・・」
そういいながら黙々と食べ続けるデュロン。
アイラ「ごちそうさま!」
フィリヤ「ごちそうさま・・・」
カルロス「あいよ!」
アイラ「さて・・・やつらに挑戦状でも・・・」
〜デビルゲイザーのアジト(アイラの部屋)〜
アイラ「よし・・・これでいいだろうね・・・」
デュロン「一体何をしに行くんだ?」
カルロス「デートにでもいくのか?」
アイラ「デートなんかじゃないよ!そんじゃ行ってくるわ!」
アジトから出て道場へ向かうアイラ。
〜竜牙泊〜
ジェシー「クラッシュ君はどんな子が好みなんだい?」
クラッシュ「オイラはカワイコちゃんが好きだね!色っぽいお姉さんは特に好き!」
ジェシー「へえ〜(汗)ちなみに僕はおとなしめな子が好きだね・・・」
ヴィリーザ「お、俺は・・・別に?!・・・(焦ってます」
ココ「私はかっこよくて強くていつでも守ってくれる男が良いわ・・・」
クラッシュ「クランチとか?」
クランチ「俺の事呼んだか?!」
クラッシュ「うわ!噂をしたら出てきた!」
驚くクラッシュ。
クランチ「誰だ?この二人は?」
ジェシー「僕はジェシー・クウォール!よろしく!」
ヴィリーザ「俺はヴィリーザ・ウルヴァリン!よろしくな!」
クランチ「二人とも宜しくな・・・それにしてもヴィリーザ・・・俺に負けん位ムキムキだな・・・んでジェシーは美形だな!やっぱり鍛えているからこそモテているんだろうな!w」
ジェシー「照れるなあ!まあ、僕は結構モテているけどね!」
ヴィリーザ「俺は・・・恥ずかしくて言えねえな!」
クラッシュ「いるんだろ?いるんだろ?」
ヴィリーザ「よ、よせ!照れるぜ!」
ミリアン「手紙が届いていましたわ・・・」
クラッシュ「オイラが読んでみるぜ!どれどれ・・・『クラッシュとその妹ココへ・・・次の日・・・東地区の空き地へ来い・・・デビルゲイザー第5闘士:アイラ・フィッシャーより』だってさ!」
ココ「お兄ちゃん?忘れているわよ?『か、勘違いさせるようだが、デートじゃないからな!?』って書いてあるわ?以外にそういう事には細かいようねw」
ジェシー「なんか怪しいな・・・」
ヴィリーザ「気を付けろよ・・・デビルゲイザーは策略が得意だからな・・・」
クラッシュ「罠だと知っていても行くさ!」
ココ「そうね!逃げていちゃヒーローじゃないわ!」
ジェシー「なんかあったら僕に電話をかけて!ヴィリーザ君も駆けつけるからね!!」
ヴィリーザ「任せろ!なんかあったら助けに来るぜ!」
クラッシュ「それでは!行ってくるよ!」
ココ「今度は私も戦うわ!」
そう言って、挑戦状を受け、竜牙泊を後にするクラッシュとココであった・・・

〜〜〜完〜〜〜〜

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