タスマニアンウォーズ


ランページさん作

第六話 死神の騎士の大逆襲!

???「アンタらはそういうものだったのかい?!笑わせてくれるじゃない!」
???「俺もここまで弱い奴と戦ったのは久しぶりだ・・・」
クラッシュ「ぐ・・・超音波が・・・」
ココ「あの女性・・・超音波を出しているわ・・・」
クランチ「あのでかい野郎・・・許せねえ・・・」
コルテックス「凄いな・・・あの二人の殺し屋・・・ワシも雇いたいぐらいだ・・・」
トロピー「なかなかダークでキラーな感じがするね・・・」
ディンゴ「なにぃ?殺し屋かぁ?!俺より強いのかな?!」
エヌ・ジン「拙者もあれくらい強い殺し屋は見たことがないですね・・・」
タイニー「凄く強そう!タイニー戦いたい!」
コルテックス「止すのだ・・・無理に乱入してもクラッシュや殺し屋に返り討ちに合うぞ・・・影で見ていたほうがいいと思うが・・・」
コルテックスの部下達『それでいい・・・』
広い道の影でクラッシュと殺し屋の戦いを見物しているコルテックスたち。
ジェシー「デート中すまないけど・・・ヴィリーザ・・・君・・・」
痛みを堪えながら携帯をとり、ヴィリーザにかけるジェシー。
〜とある公園〜
アイラ「これがファーストキスってものよ!間接キスじゃ認めないわ!!」
ヴィリーザ「アイラ・・・本当に好きだ!」
アイラに抱きつくヴィリーザ。その時、携帯が鳴る。
ヴィリーザ「ちょっと待ってくれ。」
携帯を取り出すヴィリーザ。
ジェシー(携帯から)「ヴィリーザ・・・君・・・」
ヴィリーザ「どうした?ジェシー?!」
ジェシー「殺し屋に・・・襲撃・・・された・・・
助け・・・て・・・く・・・れ・・・」
ブツッという音と共に電話は切れた。
ヴィリーザ「俺の友人のピンチだ・・・すまないがアイラ・・・
俺は行かなければならない・・・お前はここで待っていろ・・・」
アイラ「アタシも行くわ・・・アンタを一人で戦いに行かせたくない・・・そしてアタシの元部下がやられかけてるんだし・・・」
ヴィリーザ「ジェシー達を襲撃した奴はかなり強いはずだ・・・
返り討ちに会う可能性もあるぞ・・・」
アイラ「それでも行く・・・」
ヴィリーザ「俺はお前を守る・・・」
〜暗い街道〜
ココ「動けないわ・・・」
クラッシュ「超音波が頭に・・・」
クランチ「あの殺し屋の女め・・・」
ジェシー「足を負傷していなければ・・・戦える・・・のに・・・」
その一方でコルテックスたちが隠れている物陰の近くにある電灯の上にも戦いを見物している者がいた・・・
シャドウ「あの二人の殺し屋は死神の騎士団に雇われたようだな・・・」
ダーク「どうやら名前は女のほうが『ウィリアム・バット』、黒い仮面を被った男は『ジャンゴ・レオ』のようです。」
シャドウ「二人とも悪名高い殺し屋で彼らを雇う犯罪王やマフィアも多いようだな。中でもジャンゴ・レオの方は殺し屋の中でも最強と聞く・・・」
ウィリア「ハア?もうお終い?!笑わせてくれるじゃない!」
ジャンゴ「雑魚にも程がある・・・おらぁっ!」
クランチ「ぐっ!・・・くっそう・・・」
ウィリアム「アンタ・・・それでもコルテックスから世界を救った英雄かい?!うりゃっ!」
クラッシュ「ぐはあっ!」
ウィリアム「そして・・・アンタの妹も弱いじゃない!」
クラッシュに蹴りを入れ、ココにも蹴りを入れるウィリアム。
ココ「うっ・・・」
ウィリアム「以外にも雑魚で笑わされたわ!キャハハハハハ・・・ぎゃっ!」
突然吹っ飛ばされるウィリアム。
ココ「あ、あれは・・・」
ジェシー「ヴィリーザ君じゃないか!」
ヴィリーザ「遅れてすまねえ!」
ジェシー「それにアイラちゃんまで!」
アイラ「あらあら・・・こんなにボコボコにされちゃって・・・よくもアタイの部下を!許さねえ!・・・」
ヴィリーザ「お前らを徹底的に成敗してやる!」
ジャンゴ「俺をボコボコにするなんぞ無理だ。」
ウィリアム「馬鹿じゃないの?!」
アイラ「いい?・・・アタイを見くびると痛い目にあうよ!」
ジャンゴ「まずは俺からだ!」
二丁の銃を取り出し、発砲するジャンゴ。が、ヴィリーザは難なく回避する。
ヴィリーザ「喰らえ!背負い投げ!」
ジャンゴ「俺を持ち上げることが出来・・・ぐおおおおおお?!」
思いっきり地面に叩きつけられるジャンゴ。
ヴィリーザ「どうだ!思い知ったか!」
ウィリアム「隙ありすぎなんだよテメエ!」
右手に装備した隠しナイフでヴィリーザに襲い掛かるウィリアム。
アイラ「あいやーっ!」
ウィリアムの横から思いっきりキックをかますアイラ。
ウィリアム「ぐはあっ!」
アイラ「仕上げはこれだよ!ヴィリーザ!投げろ!」
ヴィリーザ「OK!どりゃあああああ!」
アイラ「二段蹴り!」
ウィリアム「ぐあああああああ!・・・ぐふぅっ!」
ジャンゴ「このっ!」
二丁の拳銃を取り出し、ヴィリーザとアイラに向けて撃つ。
ヴィリーザ「アイラ!危ない!」
圧し掛かる様にアイラを地面に伏せさせるヴィリーザ。
アイラ「うぐっ!ヴィリーザ・・・重いぞ・・・」
ヴィリーザ「すまんな・・・」
ジャンゴ「容赦はないぞ貴様!」
ヴィリーザの背中に拳銃を突きつける。
ヴィリーザ「畜生・・・」
アイラ「もう・・・ダメか?・・・」
と、その時である!
ジェシー「バスターパンチ!」
ジャンゴ「な、なにっ?!ぐがあああああああ!!」
ジェシーが足の痛みを堪え、立ち上がり、ジャンゴの仮面に怒りの一撃を直撃させたのである。その一撃の威力は大きく、
ジャンゴの黒仮面は見事に割れた。
ジャンゴ「おのれ・・・覚えておけ・・・」
倒れたウィリアムをボスホスの後部に乗せて敗走する。
ジェシー「どんな・・・もの・・・かな?・・・ガクッ・・・」
ヴィリーザ「大丈夫か?おい?ジェシー?!ジェシー?!」
クラッシュ「よし!竜牙泊へ戻ろう!!」
ココ「そうね・・・」
〜竜牙泊〜
ランデュリウス「ほっほう・・・殺し屋に殺されかけたとな・・・」
クラッシュ「それもかなり強かったですよ。」
ココ「危うく殺されそうになった所にヴィリーザがやって来て殺し屋を撃退したのよ。」
ヴィリーザ「あいつもまた襲ってくる可能性があるな・・・気をつけたほうがいい。」
アイラ「アタシもあの殺し屋の名は聞いたことがある。
ジャンゴ・レオとウィリアム・バットらしい。」
外はすっかり暗くなっていた。
ジェシー「足が・・・痛む・・・」
ミリアン「でもルージュさんが手当てをしてくれましたから大丈夫ですわ。」
クランチ「俺もあの男に負けるとは思わなかったな。奴も俺と同じく毎日牛乳を飲み、野菜を食って筋トレしているんだろう!」
クラッシュ「それは分からないよ?元から筋肉ムキムキだったのかもしれないし。」

〜デビルゲイザーのアジト〜
デュロン「遅いな・・・アイラの奴・・・」
シャドウ「ただいま参上!」
ダーク「只今〜♪」
???「シャドウ!?どこいっていたんだよ?!」
シャドウ「ちょっと戦いを見物して来たんでな。詳しくはダークに聞くと分かる。」
???「お帰りでごわす!」
ダーク「なあ・・・『ブライアン・ヴァルチャー』・・・」
ブライアン「?」
ダーク「最近『ゴライアン・エレファントシールー』様がさ・・・」
ブライアン「ゴライアンが?」
ダーク「フィリヤ様に惚れているのよねw」
ブライアン「マジか?」

〜死神の騎士のアジト〜
タイラント「すいません・・・オメガ様・・・」
オメガ「馬鹿者!余の言ったとおりにしておればあんな奴に勝てた物を!お前はチャンスを潰したのだ!」
タイラント「ですが・・・」
オメガ「もうよい!こうなったら・・・タスマニアに攻撃を加えるぞ!」
タイラント「了解しました!よし!お前達!戦艦に乗れ!」
戦闘員達『イエッサ−!』
次々に大型戦艦に乗り込む戦闘員達。
オメガ「ぐはははははは!覚悟しておれ!タスマニアの連中ども!」
サルバトール「まずは尖兵として『ナイル・ラティアン』、ギリー・クオッカ、ライア・ポッサム、クラップゲイル・カメレオンを上陸させましょう・・・」
タイラント「ふん・・・それもいい・・・」

〜竜牙泊〜
アイラ「それじゃ、アタイは帰るから・・・」
ヴィリーザ「じゃあな!・・・」
竜牙泊を後にするアイラ。
???「まずはデビルゲイザーから始末するか・・・奴等はかなり強いことで有名だ・・・それか竜牙泊の連中も先に始末したほうがいいな・・・」
竜牙泊の木に隠れ、アイラを見ている謎の刺客。
シェンロン「はあ・・・ルージュどん・・・色っぽいね・・・太股といい、胸といい・・・」
ルージュ「お前・・・か。盗撮していたの・・・は・・・(怒」
シェンロン「ち、違うね!これは・・・たんなる・・・」
ルージュ「誤魔化しはきかな・・・い!(激怒」
>ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
震えるルージュ。怪しいオーラを発し、もはや怒り心頭です!w
シェンロン「うぎゃあああああああ!!」
その瞬間、ゴチン!とルージュのゲンコツがシェンロンの頭に当たった。
ルージュ「懲りた・・・か?シェンロン・・・」
シェンロン「あ・・・あ・・・・あ・・・隙ありね!」
すかさずカメラを取り出し、ルージュの股に滑り込むシェンロン。
ルージュ「懲りてないようだ・・・な!」
遂に本気で怒ったのか、鞘から愛刀を抜くルージュ。
シェンロン「ル、ルージュどん!止すね!」
ルージュ「許さな・・・い!この・・・スケベ親父!」
目を輝かせ、シェンロンを追い詰めるルージュ。
と、その時である!
>ドゴォオオオン!
ヴィリーザ「なんだ?」
そう、竜牙泊の近くで爆発が起きたのだ。
シェンロン「な、何事ね?」
ルージュ「今は・・・ここまでにしておこ・・・う・・・」
ランデュリウス「ん?!あれは!」
長老が自分の部屋の窓を開けるとなんと死神の騎士の戦闘兵が破壊活動を始めていた。
戦闘兵『よし!エネルギーランチャーを放て!』
???「出てきやがれ!クラッシュバンディクー!貴様がいる事は分かってんだからな!」
謎の男がそう叫ぶと目から光線を発射し大暴れを始めた。
まわりにいた市民は皆逃げている。
クラッシュ「受けてたつぞ!」
そう言って爆発のあった場所へと行くクラッシュ。
ココ「お兄ちゃん!罠かもしれないわ!」
クラッシュ「それで逃げてちゃ男じゃないからね!」
???「ふん!現れたな!」
クラッシュ「お前は・・・タイラント?!」
タイラント「そのとおり!久しぶりだな!」
クラッシュとタイラントは互角の格闘を行い、ココはそれを見ているだけだった。(戦いが激しすぎるので共闘したくても出来ない
一方、竜牙泊にはギュスター?が帰ってきていた。
ギュスター?「ただいまじゃぁ!それにしてもなにやら死神の騎士とかいう奴らがあばれておるのう!戦わなけりゃいけん!」
マルクリウス「いや・・・見ていたほうがいいんじゃねえのか?」
ランデュリウス「道場は守らなければならぬ!戦うのだ!」
ミリアン「私も共に行きますわ!」
カイル「僕も行きます」
ランデュリウス「・・・・よかろう!お前達も行くのだ!ココ・・・クランチは・・・道場を頼む!ギュスター!お前も残れ!」
ココ「分かりました!」
クランチ「任せたぜ!」
ギュスター?「分かった!」
そうして皆は戦いに向かった。
ギュスター?「ほっほっほっほっ・・・まんまと罠にハマりよって・・・竜牙泊の師匠たちも間抜けよのう・・・」
ココ「でも・・・なんか・・・ギュスター師匠と違う感じが・・・」
ギュスター?「ギクッ!」
クランチ「どうした?」
ギュスター?「いや・・・なんでもないけぇ・・・気にしなくて大丈夫じゃ・・・(ふー危ない危ない・・・)」
ココ「なら大丈夫ね・・・」
ギュスター?「・・・後で覚悟しておるのだ・・・ココ・・・クランチ・・・私の魔力で呪い殺されるがいい・・・」
戦闘兵『いたぞ!降参してもらおうか?・・・』
何故か戦わず、陰に隠れるギュスター。何かおかしい・・・
ココ「かかってきなさい!」
戦闘兵隊長「撃て!」
>バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!
が、ココはずば抜けた運動神経を生かし、バク転で回避、戦闘兵を次々に蹴り倒す。
戦闘兵『のわあああああああああ!!』
ココ「楽勝ね!」
クランチ「どうした?!降参か?」
戦闘隊長「このやろう!喰らえ!」
>ジュビイイイイイイ!!
クランチ「おわっ!」
追い詰められた隊長は眼から怪光線を発射。クランチは吹っ飛ばされる。
戦闘隊長「お前もだ!」
ココ「そんな物当たるかしら?」
今度は側転でかわし、そのまま背後に回りこむ。
戦闘隊長「な、何ッ!?のぉっ!」
ココ「降参しなさい!さもないと・・・うっ・・・」
ギュスター?「お前も降参しろ!」
ココ「やっぱり・・・」
ギュスターからはなにやら怪しいオーラが出ている・・・
ギュスター?「フッハッハッハッハッハッハッハッハッ!」
なにやらしわがれた声で下品に笑うギュスター。右手からは念動力を出している。
ココ「もう・・・だめかも・・・」
半ば諦めかけたその時だった!
ランデュリウス「待て!」
ギュスター?「うぐぅっ!」
いきなりギュスターを蹴り飛ばすランデュリウス。
ココ「長老殿!?何故ギュスター師匠を?!」
ランデュリウス「奴はギュスターではない!見ているのだ!ふんっ!」
長老が眼を怪しく光らせ、眼力を使うと、ギュスターは見る見るうちに全く違う者へ変化した。
???「うぬわああっ!はっ・・・元に戻ってしまった!私とした事が・・・これは失敗なり・・・」
ランデュリウス「やはりお前か!『アンナ・フォックス』こと『タソガレノ・ヨウコ(黄昏乃・妖孤)』!」
アンナ「バレてしまっては仕方あるまい・・・ここで死んでもらいますわ!!」
一方・・・クラッシュ達は・・・
タイラント「お前も・・・中々・・・強くなっているな・・・ハァ・・・ハァ・・・」
クラッシュ「それはお前も・・・ハァ・・・ハァ・・・」
タイラント「今のところは俺は引き下がってやる!だが・・・また戦いに来るぞ!覚悟していろ!」
>シュウウウウウウウウ・・・
青い煙幕を出して撤退するタイラント。煙幕が晴れると待ち構えていたかのように大人数の戦闘兵がいた。
ジェシー「凄い数だ!」
ヴィリーザ「無理するなよ!おっと!」
ジェシーに襲い掛かった戦闘兵を殴り飛ばすヴィリーザ。
ジェシー「一体なんだ?!」
ココ達の方はというと・・・
クランチ「お前も死神の騎士の一員だな?!」
アンナ「そのとおり・・・ウチも死神の騎士の一員ですわwホッホッホッホッ!」
クランチ「暫くこないと思ったら・・・逆襲するためだったんだな!」
ココ「覚悟しなさい!」
アンナ「それはどうか・・・私を倒せる物なら倒してみるがいいですわ!」
九本の尾を広げ、妖力を放出、本気になるアンナ(黄昏乃・妖孤)と
戦闘態勢に入るココとクランチ!相手は妖力を持つ妖術師!!
そしてその頃・・・デビルゲイザーはどうしているのか!


〜〜〜〜完〜〜〜〜〜

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