タスマニアンウォーズ


ランページさん作

第八話 新たな味方、新たな敵

〜竜牙泊〜
ランデュリウス「アテナ・・・死神の騎士達は本格的に活動を始めたようじゃな・・・」
アテナ「確かにその通りです・・・『ホワイティ・スワン』の情報によれば香港には死神の騎士団と手を組んだ犯罪組織が蔓延っている様で・・・」
ジャスティス「で・・・我々はその犯罪組織を検挙し、再逮捕するというのが今回の任務だ。」
アテナ「それには・・・クラッシュ達の助けも必要だ・・・私達に協力してくれるか?」
クラッシュ達「勿論!」
アテナ「では私について来い・・・」
クラッシュ達がアテナの言うとおりについて行くと港に着き、そこには巨大な船が停泊していた。
ジャスティス「これは我々の船だ。アテナ様と俺とホワイティ、その他騎士団全員で造った船だ。凄いだろ?」
クラッシュ「確かに凄い・・・」
アテナ「この船に乗り、香港へ向かう・・・」
〜フェニックス聖騎士団の船の船内〜
クラッシュ「うわ〜広いな・・・」
ジャスティス「ちなみにこの船には最新鋭のレーダーや武器が装備されている。いつでも敵を追撃可能だ。」
ココ「へえ・・・化粧室もあるのね・・・」
アテナ「利用しているのは私とホワイティ、その他女性戦闘員だ。ココ・・・お前も利用する事があるだろう・・・」
クランチ「この船には筋トレする部屋とかあるのか?」
ジャスティス「ああ・・・あるぞ・・・俺の部屋に!」
アテナ「この船は大きいが結構速いんであっという間に着くぞ。だが港には着岸しない。」
クラッシュ「じゃあどうやって行くんだい?」
アテナ「この船にもう1艘ボートがある・・・我々はそれで香港に行くのだ・・・」
ジャスティス「南シナ海に入ったらこの船を停止させる。そしてこの先程も言ったがもう1艘ボートで香港に行くのだ。」
クラッシュ「なんか船が動いているような気がするんだけど・・・」
ジャスティス「とっくにオーストラリアから出発したぞ?お前が話している内に・・・」
クラッシュ「いつ着くんだろうなあ・・・」
アテナ「明日の朝6時ほどに着くだろう・・・」
ココ「今どこら辺?」
ジャスティス「今は・・・オーストラリアを通り過ぎた。インド洋だな・・・」
クラッシュ「オイラはそれまで寝てよう・・・」
と、同時に・・・
???「アテナ様・・・只今戻りました・・・」
アテナ「おお!ホワイティ・スワン!どうだったのだ?」
ホワイティ「香港では死神の騎士団は暴れてはいないようです・・・しかし・・・」
アテナ「どうしたのだ?」
ホワイティ「その死神の騎士と手を組んだと思われる犯罪組織が暴れているようで・・・」
アテナ「その犯罪組織はまさか・・・」
ホワイティ「そのまさか、『ヴァルチャー』です・・・香港最悪の犯罪組織といわれています・・・」
アテナ「『ヴァルチャー』の支配者、つまり犯罪王は『ジャイザ・ハイエナ』というらしいな・・・
しかし・・・彼は男だと思われているようだが女であり、過去に『サンダー・ドール』に逮捕されている・・・」
ホワイティ「ですが、後に脱獄し、再び『ヴァルチャー』を結成しているようです・・・」
アテナ「『サンダー・ドール』はその『ヴァルチャー』を検挙、『ジャイザ・ハイエナ』とその関係者を逮捕して以来、
香港警察のエースになったようだな。」
ココ「その『ジャイザ・ハイエナ』って誰?」
アテナ「『ヴァルチャー』の犯罪王で『黒獅子の牙』の犯罪王である『ブロッディ・ライオン』と対立関係にある者だ・・・
性格は残虐非道かつ冷酷で自分の為なら部下をも殺しかねないらしい・・・男だと思われているが実は女だ。」
ココ「へえ・・・初めて知ったわ・・・そういえばクラッシュとクランチは?」
ホワイティ「クラッシュは私の部屋で寝ており、クランチはジャスティスの部屋で筋トレしています。」
ココ「そう・・・じゃあ私は貴方の部屋でパソコンをしているわ。」
ホワイティ「いいですよ。でも繋がるかどうか・・・」
ココ「衛星から受信しているから大丈夫よ。」
ホワイティ「そうなんですか・・・」
〜ホワイティの部屋〜
クラッシュ「ムニャムニャ・・・ああ・・・お姉さん・・・オイラと一緒に〜デート〜・・・」
ホワイティ「寝言が激しいですね・・・女好きですか?」
ココ「お兄ちゃんはそういう性格だから・・・しょうがないわ・・・」
ホワイティ「へえ・・・(汗)それでもコルテックスの魔の手から世界を救った英雄なんですよね〜」
ココ「そうよ。」
〜ジャスティスの部屋〜
ジャスティス「凄い筋肉だな・・・」
クランチ「毎日鍛えているんだぜ・・・」
ジャスティス「俺もこの愛刀『隼丸』を使っているおかげで筋肉がついた・・・かなり重いんでな・・・」
クランチ「どれどれ・・・ぐっ・・・かなり重いな・・・」
ジャスティス「俺は普通に扱うことが出来るぞ?」
クランチ「マジか?!」
ジャスティス「ああ・・・これを俺と同じように扱うのはかなりの修行が必要だな・・・俺の先祖から代々伝わるこの刀を扱うのは安易には出来ないだろう・・・」
クランチ「そうか・・・」
〜船の操作室〜
アテナ「クラッシュは寝たようだな・・・先程の戦いで疲れていたんだろう・・・」
それから10時間後・・・
外はすっかり暗くなっていた・・・(クラッシュが出たのが朝の9時だから)海はそれほど荒れてもいなく、むしろ大人しかった・・・
ジャスティス「クラッシュとクランチは寝ています・・・ココは未だに起きていて何かを調べています。」
アテナ「そっとしていろ・・・ココが調べていることは大事なことかもしれん・・・私はホワイティの部屋に行く・・・操縦の指揮を交代する・・・」
〜ホワイティの部屋〜
ココ「【ジャイザ・ハイエナについて・・・かつて・・・香港で最凶最悪の犯罪王と言われ、恐れられた・・・
が、しかし・・・香港警察の『サンダー・ドール』にアジトを検挙され、ジャイザ自身を含め、部下をほとんど逮捕された・・・】」
アテナ「おっと・・・入るぞ・・・その文章を見せてくれないか?」」
ココ「う、うん・・・」
そういってココのパソコンの文章を見るアテナ。
ココ「続きを読むわ・・・【だが・・・しかし・・・わずかに残り、逃走生活を送っていた残党により、脱獄する・・・行方は未だに不明・・・】と書いてあるわ。」
アテナ「だが我々はすでにアジトの場所を確保している・・・」
ココ「そうね!」
アテナ「では、私は操縦室に戻るぞ・・・」
そう言ってアテナが操縦室に戻る・・・
〜船の操縦室〜
アテナ「何も異常はないようだな・・・」
そうアテナが胸を撫で下ろしたその時だった!
>ドゴオオオオオオン!
クラッシュ「うわっ!なんだ?!」
クランチ「何事だ?!」
飛び起きたらしく、慌てて操縦室に来るクラッシュとクランチ。
アテナ「敵襲だ!」
操縦員「船の内部に浸水!武器庫があります!」
アテナ「急げ!急いで水抜き作業開始だ!」
操縦員「イエッサー!!」
操縦員が皆、武器庫に走っていく中、同時に、操縦室の近くにある通信回路が何者かに切断され、司令塔が爆破される。
アテナ「今度は何だ!」
ジャスティス「俺の部屋に謎の兵士が!」
???「たたたたたたたた大変だよ!外を見たらオイラ達の船が黒いいかにも悪だという感じの船に囲まれているよ!」
ジャスティス「このままではこの船は乗っ取られるぞ!」
アテナ「・・・攻撃・・・開始だ!」
ジャスティス「了解!」
アテナ「クラッシュ、ココ、クランチも行け!」
三人『OK!』
テロリストA「おらぁ!!!武器を捨てろ!」
同時にドアをブチ破り、侵入する敵の戦闘員。
操縦員「ええい!喰らえ!」
>バシュン!バシュン!
テロリストB「おっと!」
>バシュシュシュシュシュシュシュ!!!
操縦員「ぐああああっ!」
操縦員のブラスターを回避し、放電銃で操縦員を一掃するテロリスト。
テロリストA「アテナぁ!この船を渡しな!さもなくば・・・このお嬢ちゃんと貴様を殺してやらぁ!」
ジャスティス「ホワイティを放せ!」
テロリスト「うるせえ!だったら大人しくこの船を渡しな!」
テロリストB「乗組員も人質にとっているぜ!」
テロリストC「さっき武器庫に行った奴も人質にとっているからな!」
テロリストA「さて・・・どうするかな!」
ホワイティ「私の・・・ことは・・・構わず・・・」
すると何を思ったのか、突然テロリストに接近するアテナ。
その表情はもはや怒り心頭の状態である。
テロリストC「く、来るなああああ!」
>バシュシュシュシュシュシュ!
焦ったテロリストの一人が放電銃を放つ。が、しかし!
アテナ「フンッ!・・・・」
翼を広げ、電撃を胸に受ける。
ココ「ええっ!?大丈夫?!」
???「見ていりゃ分かるさ・・・」
アテナ「・・・ハァアアアアアアアアア!!・・・ハァッ!」
テロリスト達「何ッ!?ぐああああああああ!!」
そう、胸に受けた電撃を吸収し、増幅して発射しているのである。
そしてその攻撃を受けて倒れるテロリスト達。人質は攻撃を受ける寸前に逃走しているので無事だったようだ。
アテナ「我々も攻撃開始だ!」
聖騎士団員『イエッサー!』
???「いい情報を伝えるよ!奴らの船の親玉が乗っていると思われる船は・・・オイラ達の船の後ろについているよ!」
アテナ「分かった!新たな情報だな!お前には感謝しているぞ!『ブラッキー・リーザ』!」
ブラッキー「いやいやw」
アテナ「船から出るぞ!奇襲だ!」
〜テロリストの大型戦艦〜
???「なに?!部隊がやられただと?!なんてことだ・・・」
テロリスト隊長「やはり、情報どおり、奴は超能力を持っています!」
???「構わん!行け!あの船を乗っ取り、強奪するのだ!」
テロリスト達『イエッサー!』
〜フェニックス聖騎士団の船〜
テロリスト達『この先は行かせねえぞ!』
クラッシュ「リンゴバズーカ!」
>ボンッ!ボンッ!
テロリスト達『ぐあっ!ゲホッ!ゲホッ!』
ココ「カラテキック!」
クランチ「クランチバスター!」
アテナ「フェニックスフェザー!」
テロリスト達『ぐああああああああああ!!』
次々に倒され、蹴散らされるテロリスト。そしてアテナ達は船上に出る。
アテナ「よし!船上に出たぞ!」
クラッシュ「あれだね!」
ココ「乗り込みに使う機具が使われているわ!これを利用しましょう!」
機具を使い、敵の船に乗り込むアテナ達。
テロリスト達「畜生!乗り込んできやがった!」
テロリスト隊長「ええい!撃て!撃ち殺せ!」
アテナ「バーニングトルネード!」
一斉に射撃を開始するテロリストだがあっさりと蹴散らされる。
アテナ「床をぶち抜く!下がっていろ!」
皆を後ろに下がらせると口の中に火炎のエネルギーを溜め、それを敵の船の床に発射し、ぶち抜く。
アテナ「派手に穴を開けたが・・・いくぞ!」
遂に敵の船に乗り込むアテナ達。
〜テロリストのリーダーの部屋〜
テロリスト隊長「ボス!殴り込みです!どうしましょう!」
???「何?!殴り込みだと?!ええい!殺せ!」
テロリスト隊長「ですが・・・奴らは強すぎます!」
???「命令に歯向かうな!行け!」
テロリスト隊長「・・・了解・・・しました・・・」
謎の者の命令どおり、テロリストが出動するも時すでに遅し・・・
クランチ「おらぁ!貴様がテロリストのボスだな!?」
???「そのとおり!ワシが『キラー・オルカ』だ!」
アテナ「嘘をつくな!お前の本名は『テンペスト・キラーホエール』だ!」
テンペスト「ふん!本名を言われては仕方あるまい!・・・」
そう言って目を瞑り、精神を集中させる・・・と、その瞬間である!
聖騎士団員『ぐあああああああ!あ、頭がああああああ!』
アテナ「どうした?!んっ!」
テンペスト「フハハハハハハハハ!!これでお前の部下は手出しできまい!!」
アテナ「一体何をした!」
テンペスト「それは言えないな!貴様達もここで死ねぇっ!!」
そう言って口の中に溜めた水を者を切り裂く勢いで発射する。
クラッシュ「うわあっ?!」
ココ「なんて威力・・・」
テンペスト「貴様らも喰らえ!」
ココ「きゃあああああああああ!」
クラッシュ「ウ、うわああああああああああ!!」

アテナ「これは・・・」
ジャスティス「超音波!」
テンペスト「アテナあああああ!!貴様も喰ら・・・ぐっ!」
ジャスティス「アテナ様に手出しはさせん!」
そう言ってテンペストを斬るジャスティス。
テンペスト「愚か者があああああ!アクアレーザー!」
ジャスティス「くっそう!」
テンペストが放った一撃がジャスティスに直撃したかに思われた時である!
ホワイティ「貴方だったのね!武装兵を送り込んだのは!」
テンペスト「ああ!そのとおり!お前もここで死んでもらおう!」
ホワイティ「隙ありです!白鳥の舞!!」
そう言うとホワイティが踊るような動きでテンペストの周りを回る。
テンペスト「馬鹿な動きはよせ・・・うっ!?なんだ!攻撃が・・・出来ない!」
アテナ「ふん!驚いたか!ホワイティは相手を魅了する力もあるんでね!」

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