カラーパワーストーン:悲劇の始まり
ボワボワ作業員さん作
今回は前作の1週間ほど前のお話..........
タスマニア島のクラッシュの家、今日は珍しくクランチがキッチンに立っている。
クランチ「何か飲む?」
ココ「ファ〜」
ココがあくびをした。
ココ「え、あ、キャラメルラテ、ホイップクリーム付きお願い」
クランチ「クラッシュは?」
クラッシュ「アップルティー」
クランチ「アップルティーより牛乳の方がマッチョになれるぞ」
クラッシュ「いらん」
クランチ「そう」
その時地面がガタガタと揺れた。
ココ「キャ!」
クラッシュ「うわ〜」
クランチ「わっ!」
アクアク「!?!?」
揺れがおさまった。
ココ「な、何が起こったの?」
クラッシュ「アクアク、説明して!」
アクアク「どうやら何者かが意図的にマントルを変動させたようだ」
ココ「?」
アクアク「それの影響で...ヤツの心を読み取ると...カラー...パワー...ストーンというウランと何かの固体が生まれた...と」
ココ「で?」
アクアク「そんな物が生まれてしまっては...世界が大変じゃ!つまりそれごとなかった事にしなくてはならんのじゃ」
クラッシュ「よくそんな事がわかるな」
アクアク「ウカウカの気配がするからな....」
ココ「つまり...」
クランチ「過去に...戻るのか」
アクアク「そういうことじゃ」
クラッシュ「どれだけ前に行けばいいの?」
アクアク「意図的に起こしたマントルの変動のあとには必ず」
ココ「時間にねじれができる、でしょ」
アクアク「で、地点は必ずマントルの上...」
ココ「ってことは...ビーチね」
クラッシュ、ココ、アクアクが急いで家を出ようとしたその時...
クランチ「おい、ちょっと待つんだ」
ココ「何」
クランチ「もし、もし原子の小さな小さな粒子になったらどーすんだよ!!!」
ココ「深く考えないの。第一、来なくても良いのよ」
クランチ「.....」
クラッシュ、ココ、クランチ、アクアクがビーチに来た。
ココ「じゃ、アクアクさんは離れてて。計算するから」
アクアク「わかった」
その時!!!
クラッシュ「ギャーー!!」
ココ「お兄ちゃん!!」
アクアク「大変じゃ!ねじれが!!」
クランチ「うわーーーーーーーーーー!」
クラッシュとクランチは時間のねじれに吸い込まれた。
ココ「!?」
アクアク「ココ、気をつけるのじゃ」
ココ「え?」
アクアク「ドッペルゲンガーに」
ココ「何よそれ」
その時、ココが吸い込まれ始めた。慌ててアクアクが叫んだ。
アクアク「自分に会うんじゃないぞ!同じ次元の自分に会うと世」
ココにはそこまでしか聞き取れなかった............
3日前、クラッシュの家.................
3日前のクラッシュ「ファ〜ココ!アップルティーお願い!」
3日前のココ「は〜い」
そこからあまり離れていないビーチ..............
ココ「オンギャ!!」
クラッシュ「ココ遅いよ〜」
ココ「いてててて」
クランチ「さてどうする?」
ココ「とりあえずアクアクさんがドッペル何とかに気をつけろって」
クラッシュ、クランチ「?」
ココ「自分に会う事」
クラッシュ、クランチ「!」
ココ「あれ?何かポケットの中に....どれどれ」
クランチ「あれ、3日前の今頃...」
クラッシュ「ビーチに来たような.....」
ココ「そういえば...じゃ急いで読むわ!『森の奥へ行け、神殿付近に時間の軌跡』あ、タイムラインってよむのね」
クラッシュ「で?」
ココ「で、その『時間の軌跡への穴がある』ん?とりあえずここを離れましょう」
クラッシュ「そだな」
3人がビルに入ったまさにその時ビーチでは........
3日前のクラッシュ「イェ〜イ!海だ!!」
3日前のココ「あれ、何かさっきお兄ちゃんがジャングルに...気のせいか」
3日前のクランチ「?」
一方、クラッシュ達......ジャングル.........
ココ「ここいったいどこなのかしら」
クラッシュ「とりあえず奥に行くしかないどろウォー!」
クラッシュは『穴』に落ちていった。
ココ「お兄ちゃん!!」
クランチ「クラッシュ!?」
クランチはその『穴』に入ろうとしたが気づくともう塞がっていた。
ココ「!?」
クランチ「いってぇ」
???「お前ら神の結界破った」
ココ「え〜っとどちらさまで?」
???「とりあえず死んでもらう」
クランチ「話し合いの余地なし?」
ココ「逃げて!」
???「逃がすか!!」
ドスン!!ドスン!!ドスン!!ドスン!!
クランチ「トーテムポールだ!!」
ココ「え!?とりあえず逃げよ」
二人は走った。急いで走ったためどこかわからないジャングルの深部に来ていた。
ココ「ハァ〜ハァ〜」
クランチ「どうやら振り切ったようだな」
ココ「そうね。キャーーーーー!!」
ココも『穴』に落ちていった。
一方、クラッシュ.....彼はタイムラインの影響で1日先、つまり現在から2日前に来た。
クラッシュ「いてててて...さて、ここはどこだ?カラーパワーストーンをなかった事に、か。ウカウカを倒せば良いんだな」
クラッシュは山を登り始めた。
そして、ココ....彼女もタイムラインの影響で1日先、つまり現在から2日前に来た。
ココ「いったぁ...とりあえず山から見渡そうかしら」
しばらく山を登るとクラッシュが斜面に寝ていた。
ココ「お兄ちゃん!?」
クラッシュ「ZZZ」
ココ「まったく....地震まであと2日....そもそも」
そもそもカラーパワーストーンはココが考えるに昔からどこかの洞窟に眠り、ウカウカが地震を起こして簡単に手に入れようとしているのだという。
ココ「つまり....」
洞窟に行くっきゃない!!」
ココ「お兄ちゃん!!」
クラッシュ「ん?」
ココ「よかった、起きたのね」
クラッシュ「え、あ、うん」
ココ「じゃ洞窟洞窟っと」
クラッシュ「............?」
ココ「ここに来る途中に洞窟があったわよね?」
クラッシュ「多分...」
ココ「じゃ行きましょ」
二人は洞窟に入った。
ココ「真っ暗ね....」
ココの声がこだました。
二人は奥へ奥へと進んだ。すると..............
そこにはキラキラと輝くカラーパワーストーンがあった。
ココ「お兄ちゃん、取って」
クラッシュ「わかった」
クラッシュがカラーパワーストーンを取ったその時!!!!
特に何も起きなかった。
ココ「そこの崖に投げて!」
クラッシュ「えい!」
ヒューーーーン!!カラーパワーストーンは崖の底に落ちていった。
ココ「ふぅ」
バン!!!!!!!!!!!!!
2日前のウカウカ「貴様ら未来から来たそうじゃないか」
クラッシュ「どうしてそれを!」
2日前のウカウカ「未来の自分に会ったのさ...」
ココ「じゃ....」
2日前のウカウカ「そうさ、ドッペルゲンガーだ!!」
クラッシュ、ココ「!?」
2日前のウカウカ「変える運命はもちろん....」
ウカウカは妙な魔術でクランチを現在から3日前の地点から連れて来た。
ウカウカ「ハッ!!」
ココ「キャ!」
クラッシュ「ぐは!」
クランチ「ゲフッ!!」
3人は気絶してその場に倒れた。
ウカウカ「フハハハハハハハハハ!!」
オーストラリアの人々全員が気絶してしまった。
ウカウカ「ハハッ!」
その時地震が起きた、というか起こしたのだ。
ウカウカ「いずれまた戦う事になるだろう...フハハハ!!」
2日後.....現在から1日後...洞窟の入口付近......
ココ「ウ....いたたた...」
クラッシュ「何があったんだ?」
クランチ「あれは...朝日か?」
ココ「いや、夕日だわ」
クランチ「そうか...ねぇココ」
ココ「何?」
クランチ「オレと...付き合ってくれない?」
ココ「断る」
クランチ「....」
ココ「ねぇクランチ」
クランチ「?」
ココ「その代わり明日の朝ワープルームに行っててくれる?」
クランチ「わかった...トレッキングしてから帰る」
ココ「ええ」
クラッシュ「よし、じゃ、家に戻ろう!」
約1時間10分後.....クラッシュの家の中.......
ココ「アクアクさん...うまくいったかな?」
アクアク「そりゃ、わしにもわからん」
ココ「あ、ちょっと電話するわね」
クラッシュ「誰に?」
ココ「メグミさん」
クラッシュ「そう、どうして?」
ココ「ちょっとね」
ココは受話器を取ってメグミの家にダイヤルした。
ココ「あ、もしもしメグミさん?」
メグミ『ええ、ココちゃん。どうしたの?』
ココ「私ってわかった?」
メグミ『もちろんよ、ココちゃん』
ココ「それで明日家に来てくれない?」
メグミ『わかったわ!9時に行く』
ココ「ええ。おやすみなさい」
メグミ『まだ早いわよ』
ガチャ。
クラッシュ「晩ご飯なぁ〜に〜」
ココ「え、まだ考えてないわ」
クラッシュ「ふーん」
ココ「しかし何で時間の軌跡についてのメモがポケットに入ってたのかしら」
二人はカラーパワーストーンを崖から落としたが、成功したかはわからない。ウカウカが現れたからだ。二人とも戦いが近い事は感じていた......................
第二章 完
戻るのだ