さらば カラーパワーストーン
ボワボワ作業員さん作
今回は「カラーパワーストーン再び!」の2ヵ月後のお話....................
タスマニア島、クラッシュの家...............
あれからというもののココはラティックとウカウカ達が時空のどこに消えたのかを調査していたが、手掛かり不足で調査はストップした。
今日、久しぶりにココが家のソファーでパソコンを立ち上げ、調査をしていた.....................
ココ「ふぅ」
クラッシュ「どうした?」
クラッシュが横に座った。
ココ「いや、非常ワープ装置みたいのあったでしょ?あのデータにハッキングしてるんだけど...どうやら同じ次元、同じ時空にしか飛べないみたい。あ、できた!!ハッキングに成功したわ!」
クラッシュ「!?」
そこには2009−5−16−A−11−30>2009−5−16−A−11−28
と、記されていた。
クラッシュ「場所は?」
ココ「わからないわ...ん?メールが来てる」
クラッシュ「よし、読んでやる」
ココ「いいわよ。自分で読むから」
クラッシュ「そう」
ココ「ええ。時空防衛庁からだ...」
クラッシュ「?」
ココ「このたび、時空防衛庁はチクタク塔でのフェスティバルを考えた。ぜひ参加してくれ」
クラッシュ「行く!行く!」
ココ「待ってよ!私だってデートとかあるんだから日にちを見ないと」
クラッシュ「ああ、そうか...ってデート!?誰と?」
ココ「クランチに決まってるじゃない」
クラッシュ「...そう」
ココ「この間の彼、すっごくカッコ良かったわ〜」
クラッシュ「で、日にち」
ココ「あ、そうね。私のデートが今週の土曜日...」
クラッシュ「このフェスティバル日曜日から2週間だよ」
ココ「なら全然問題ないわ」
クラッシュ「どこに泊まるんだ?」
ココ「え〜と〜ここに書いてあるのは...チクタク塔付近の4つ星ホテルね」
クラッシュ「4つ星!?」
ココ「ええ、しかもスイートルームよ」
クラッシュ「申し込もう!」
ココ「今やってるわ」
ココはパソコンでチクタク塔のフェスティバルを申し込んだ....
4日後....出発の日.....港..............
二人はスーツケースを持って船に乗り込んだ。
ココ「あの、船長さん?チクタク塔ってどこにあるんですか?」
船長「太平洋のどこか、とだけ言っておこう。観光客が来たら面倒だからな」
クラッシュ「あ、そうか」
船長「何か飲むかい?」
クラッシュ「アップルティー」
ココ「キャラメルラテをお願いします」
船長「おっとそろそろ出発だな。そこのロボットの胴体が開き、そこから飲み物が出てくる」
クラッシュ「おお!」
船長「じゃ!」
船長は運転室に入った。
クラッシュ「しかし、こんなヨットみたいので平気なのかぁ?」
ココ「さぁね。ま、楽しみましょ。はい、アップルティー」
クラッシュ「サンキュー」
2時間後............チクタク塔のあるジスンパ島の港............
船長のアナウンスがスピーカーから流れた。
船長「ジスンパ島です」
ココ「船長さん!」
ココが運転室のドアをノックした。
船長「はい」
船長が出てきた。
ココ「ジスンパ島ってどこの国の島です?」
船長「ミクロネシアです」
ココ「あ、有難う御座いますっ!」
クラッシュとココは船を降り、港から町に出た。するとフェスティバルの準備が始まっていた。時間は午後6時をまわっていた。
クラッシュ「すげ〜」
ココ「........」
ココは考えていた。クランチの事を。彼の気持ちをもっと知りたい.........でも、とココは思った。わからなくてもいいや、彼といるだけで私は..............................................
クラッシュ「ココ?」
ココ「ん?」
ココはどれだけボケて歩いていたのだろううか。もうホテルの部屋のドアの目の前にいる...................................
ココ「あれ......」
クラッシュ「?」
ココ「あ、いや、なんでもないの」
クラッシュ「ドアを開けて」
ココ「え、ええ」
ココはカードキー式のドアを開けた。
クラッシュ、ココ「!!!」
目の前に広がっていたのはクイーンサイズのベッドダブルと、開放的な大きな窓、そしてその向こうのライトアップされているチクタク塔..........................................
ココは右にあるドアを開いた。
ココ「ジャグジー!?」
クラッシュ「何だソレ」
ココ「お兄ちゃんに説明すると長くなるからってまたどこかでこのセリフ..............」
バサッ!クラッシュはベッドに飛び込んだ。
ココ「あ!ずる〜い」
クラッシュ「エヘへ〜」
ココ「窓際はじゃんけんよ!」
クラッシュ「オッケ〜」
ココ「最初は」
クラッシュ「グー♪」
ココ「じゃんけん」
クラッシュ「ホイ!」
クラッシュは負けてしまった。
二人ともベッドに横になった。
ココ「いよいよ明日ね」
クラッシュ「フェスティバルでしょ」
ココ「うん............ってまだ7時じゃん!」
クラッシュ「うん」
ココ「レストランに何か食べに行こ」
町の中華料理店...............................
ココ「さて、フェスティバルだけど、具体的にどういう事があるんだっけ?」
ココがマーボー豆腐を食べながら言う。
クラッシュ「たしか何かで競ってトップを勝ち取る感じだったよーな.....」
クラッシュはとっくに食べ終え、アイスアップルティーを飲んでいるのだった。
ココ「何かで競い合う......か」
ココはホテルの部屋に戻ってからつぶやいた。時計は10時を回っている。
クラッシュ「明日が楽しみだね」
ココ「ええ」
二人はベッドに飛び込んだ。
クラッシュ「おやすみ」
ココ「おやすみ、お兄ちゃん」
翌日、朝8時、フェスティバルの会場..............
そこは大勢の人でにぎわっていた。
ココ「さて、パンフレットを貰っときましょ」
クラッシュ「うんってアイツラティック!?」
ココ「え!?」
クラッシュは会場を細目で見回した。
クラッシュ「ま、まさかな」
ココ「そんなわけないわよね」
クラッシュ「ココ、何か飲み物持ってきて」
ココ「何が良い?」
クラッシュ「マティーニ」
ココ「マティーニ!?お兄ちゃんが?!」
クラッシュ「何か悪いか」
ココ「い、いや、全然!じゃ、持ってくるわね」
ココはバーに急いだ。フェスティバル会場は勿論外、そして崖のそばだった。
クラッシュ「良い天気.....」
クラッシュが呟いた。
一方、ココ.......................
ココ「あの、マティーニを」
店員「はい、ルームキーを」
ココ「あ、はい」
ココはポーチからルームキーを取り出した。
店員「はい、こちらです」
ココ「どうも」
ドン!
ココ「す、すみませ....あ!?」
ラティック「こちらこ..ん!?」
ココ、ラティック「何でお前がここに?」
ラティック「実はあの後....」
ココ「何」
ココが無愛想に言った。
ラティック「ウカウカに見捨てられた........ウカウカはコリテリクスに戻ると言っていた。あれからオレは変わったんだ」
ココ「良かったわね」
ココはラティックを避けて進んだ。しかしまた道を塞がれてしまった。
ラティック「それと...オレ....ココ.........君の事がす」
ココ「待って。何が言いたいの?」
ラティック「だから君の事が....」
ラティックの顔が赤くなる。
ココ「何?マティーニがホットになっちゃうわ」
ラティック「君の事が.......好きなんだ......」
ココ「はぁ!?何を言ってるの?知ってる?私とクランチは恋人、いやこ」
ラティック「それでも.....」
ココ「(何を言い出すと思ったら......ったく)」
ラティック「頼む、付き合」
ココ「断る」
ラティック「それっていいってこと?」
ココ「ううん、ダメって事!!」
ココはまたラティックを避け、クラッシュがいるテーブルに向かった。
ココ「さ、お兄ちゃん。マティーニだよ」
クラッシュ「..........」
ココ「?」
クラッシュ「..........」
ココ「お兄ちゃん?」
クラッシュ「あ、何だ。いたのか」
ココ「ええ、まぁ....」
ココはあれっ?と思った。水平線から出てくる朝日を見るクラッシュの目に不思議な光が宿っていたから.....................
クラッシュ「じゃ、飲むよ」
ココ「どうぞ」
クラッシュ「ラティックともめ合ったか?」
ココ「(え?見てたのかしら?まぁ、今はとりあえず....)いいえ、別に」
クラッシュ「そう」
ココ「うん」
クラッシュ「ふ〜ん」
ココ「ええ」
クラッシュ「......」
ココ「.......」
クラッシュ「このパンフレットによるとさぁ、10時からバトル大会が始まるんだよ」
ココ「何のバトル?」
クラッシュ「箱スロー」
ココ「ふ〜ん」
クラッシュ「..............今ちょっと考えてた....」
ココ「(それであの態度....)あぁ、何を?」
クラッシュ「え?戻ったらどうするか......エ....」
ココ「エ....何?」
クラッシュ「ううん....今はいいや」
ココ「そう.....」
クラッシュ「10時まであとどれくらい?」
ココ「2時間くらいよ」
クラッシュ「何する?」
ココ「ま、ム〜ドを高めましょうよ」
クラッシュ「うん.....」
クラッシュは考えていた。いつココにエイミーとの事を打ち明けるのか、と。
一方、クレア..........................
彼女はクラッシュの家のドアをノックした。
クレア「あれ?いないの?おーい!」
アクアク「誰じゃ...」
ドアが開いた。
クレア「こんにちは!ココの」
アクアク「友達か?」
クレア「いえ....姉です」
アクアク「姉!?」
クレア「はい、で、二人はどこに?」
アクアク「今ちょうどいなくてな....2週間は戻ってこないんじゃ」
クレア「それまで.....それまでこの家で待ちます」
アクアク「こ、ここでかい?」
クレア「ええ」
アクアク「........ま、ゆっくりしていってくれ」
クレア「はいっ!」
アクアク「ロッコじゃ」
ロッコ「宜しくバイ」
ロッコがどこからともなく現れた。
クレア「早速なんだけど....どこか冒険に行きたいわ」
ロッコ「じゃコルテックスらの基地が良いバイ!ヤツらはちょうど今チクタク塔を攻めに行ってるからな、バイ」
アクアク「チクタク塔!?クラッシュとココがいる所じゃ!!」
クレア「目的は何だ....」
ロッコ「とりあえず....行く、バイ?」
クレア「もっちろん♪楽しそうだし」
アクアク「(はぁ....)」
一方、クラッシュとココ......会場......................
クラッシュ「何時?」
ココ「9時ちょいよ」
クラッシュ、ココ「ところで!」
クラッシュ「あ、先良いよ」
ココ「どうも」
クラッシュ「で?」
ココ「ところでお兄ちゃん何考えてたの?」
クラッシュ「それはさっきも言っただろ」
ココはホットココアをすすって言った。
ココ「エ、の続きは?」
クラッシュ「それは.....」
ココ「何?」
クラッシュ「ホントに聞きたい?」
ココ「ホントに聞きたい!」
クラッシュ「ホントにホントに?」
ココ「ホントにホントに!」
その時、ラティックがテーブルに来た。
ラティック「何かお邪魔か?」
ココ「ええ、とても」
クラッシュ「おう!お久!」
ラティック「お久!」
ココは思わずホットココアを一気飲みをしてしまった。
ココ「熱っ!!!」
クラッシュ、ラティック「!?」
クラッシュ「大丈夫?」
ココ「うん、一応」
クラッシュ「分かった」
一方、コルテックス達.............飛行船の中.................
ウカウカ「さて、今回のフェスティバル襲撃軍団のメンバーを確認する!コルテックス!」
コルテックス「はい!」
ウカウカ「エヌ・ジン!」
エヌ・ジン「ハイ」
ウカウカ「エヌ・トロピー!」
エヌ・トロピー「イエスね〜」
ウカウカ「エヌ・トランス!」
エヌ・トランス「ハイ、ランス!」
ウカウカ「タイニー!」
タイニー「ガオーーーー!!」
ウカウカ「コモド・ジョー!」
コモド・ジョー「ハハハハハ!」
ウカウカ「コモド・モー!」
コモド・モー「.........ハイ」
ウカウカ「え〜と....あ、ポーラ!」
ポーラ「ハイ.....」
ウカウカ「プーラ!」
プーラ「ハイ.....」
ウカウカ「以上なメンバーで行う!!」
コモド・ジョー「そもそもの目的は何でしたっけ?」
ウカウカ「時空防衛庁というニセの団体を作った真のフェスティバル主催者、ビスカントの」
エヌ・トランス「優勝トロフィーを」
ウカウカ「奪う事だ」
コモド・ジョー「なるほど」
ウカウカ「パソコンを今回のフェスティバル参加者リストにハッキングしろ!!」
エヌ・ジン「はい、ただいま」
ポーラ「で、その優勝トロフィーを与えられた者は....」
プーラ「キッカリ深夜12時2秒から12時20秒までの18秒間に願いを言い終わると叶う....」
コルテックス「ただし、チャンスは一回じゃ.....」
エヌ・ジン「何と!?」
エヌ・ジン以外「!?」
ウカウカ「何が出た?」
エヌ・ジン「参加者リストにクラッシュ、ココ、クランチの名が!」
ウカウカ「ちょうどいい.....ヤツらもついでに始末しておこう」
ウカウカ以外「ハイ!」
一方、クレアとロッコ..................コルテックスの基地の入口..................................
クレア「さて、どうやって侵入しようかしら」
ロッコ「う〜ん..........................」
シューーーーーン!クレアが赤いボタンを押すと、ドアが開いた。
クレア「あ....開いた....」
ロッコ「行こ、バイ」
二人は中に入った。二人は廊下突き当たりの部屋に入った。
一方、クラッシュ達...............9時54分...................
あのあとラティックは忘れ物を取りにホテルに戻った。
クラッシュとココは互いに明かしてない秘密をいつ明かすか考えていた。
クラッシュ「......」
ココ「.......」
クラッシュ「ねぇココ」
ココ「何?」
クラッシュ「実はまだココに言ってない事があるんだ....」
ココ「?」
クラッシュ「それは.........」
バコーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!
ミサイルがフェスティバル会場を直撃した。
ココ「キャ!」
みるとコルテックスの飛行船がヘリコプターを2基出していた。
ココ「逃げて!!!」
ラッタタタタタタタタタタタタタタタタ!
クラッシュとココは走り出した。
マシンガンが2人に向けて乱射されていく。
クラッシュとココは崖から飛び降りた。
タッ。
二人は運良く来た時に乗ってきた船に着地した。
クラッシュ、ココ「船長さん!!」
船長「ハッ?」
船長が慌てて運転室から飛び出てきた。
クラッシュ、ココ「早く出て!!!」
船長「あ、ハイ!」
ラッタタタタタタタ!!ピューーーン!!
クラッシュ「ワッ!」
ヘリコプターが船を追う。
クラッシュ「行ってくる!」
ココ「え!?」
クラッシュは帆みたいのをつかみ、ヘリコプターに向かって飛んでいった。
ズバッ!!ボン!!!
ヘリコプターは海に墜落した。
クラッシュはスタッ、と降りるとその場で気絶してしまった。
あれからどれくらい時間が経ったのか..........................
クラッシュは気づくと家のベッドで寝ていた。
ココ「お兄ちゃん!気づいた?」
クラッシュ「う..........」
ココ「アクアクさんどこに行ったのかしら」
クラッシュ「頭が.....」
一方、エヌ・ジン...............................
彼はクタクタになってフェスティバルの会場から戻ってきた。
もちろん、その部屋にクレアがいる事を知らずに................
ガサッ!
エヌ・ジン「誰でござるか?」
クレア「...............グッ!」
エヌ・ジン「!」
クレアがベッドの下から出てきた。
クレア「ゲホゲホ」
エヌ・ジン「大丈夫ですか.....?」
クレア「ええ」
エヌ・ジン「そう」
クレア「ハイ」
エヌ・ジン「.....」
クレア「ロッコ、もういいわよ」
ロッコも出てきた。
その時!
バン!!!!!!!
コルテックスが光線銃を持ってドアを蹴り、入ってきた。
コルテックス「誰だ、その女は!!」
エヌ・ジン「え....その....」
クレア「名前は?」
クレアが囁くようにエヌ・ジンに聞いた。
エヌ・ジン「エヌ・ジンです」
クレア「あ、ハイ」
コルテックス「何こそこそ喋ってる!その女は部外者だ!ただちに抹殺する!!」
クレア「あら、部外者じゃないわよ」
ロッコ「?」
クレア「だって私、ジンさんの...」
ロッコ、エヌ・ジン「?」
コルテックス「ジンの.....何?」
クレア「ジンさんの彼女ですもの。あなたこそプライバシーの侵害ですわ!」
コルテックス「こ、こ、これは、失礼しました...」
コルテックスは納得のいかない顔で出て行った。
エヌ・ジン「凄い演技力....」
クレア「エヘ☆凄い?」
エヌ・ジン「はい....」
クレア「地底都市の学校で演劇部だったから....」
その時、アクアクが現れ、一瞬でロッコとクレアをワープさせた。
エヌ・ジン「あ......」
エヌ・ジンは立ち尽くしていた。
エヌ・ジン「何て可愛い子だったんだろ....」
一方、クラッシュの家.......................................
ココ「落ち着いた?」
クラッシュ「うん」
今クラッシュはココが作ったミネストローネをすすっている。
シューーーーン!!
クラッシュ、ココ「?」
アクアクがワープしてきた。
クレア「ふぅ......ココ!」
ココ「クレアさ....お姉ちゃん!!」
ココ、クレア「久しぶり〜」
クラッシュ「ドコ行ってたの?」
クレア「ちょっとね」
ココ「さて、どうする?」
一方、コルテックス....................
彼はココを機能不能にすればクラッシュにも勝てる!と考え、ケミカル・ポリシーを改良し始めた。
3日後、クラッシュの家....................
クレア「ねぇちょっと来て」
クラッシュ「ん....ムニャムニャ....」
クレア「アニ..お兄ちゃん!」
クラッシュ「ぐはっ!」
クラッシュはベッドから飛び上がった。
クラッシュ「何だよ....せっかく眠ってたのにぃ...」
クレア「ココが...何か....イカれて...イカれちゃってる!!」
クラッシュ「は?今日4月1日?」
クレア「何で?」
クラッシュ「ど〜せウソでしょ」
クレア「は?」
今の一言でカチンときたクレアはクラッシュのお腹を思いっきり蹴った。
クラッシュ「ワォ!」
クレア「何がワォ!よ!....ったく」
クラッシュ「ココがイカれるって...どうして...」
クレア「とりあえず来なさいよ、もぉ」
クラッシュ「怒った所が可愛いんだから♪」
クレア「また喰らいたいのか?腹蹴り」
クラッシュ「もーいいっす....」
クレア「あぁそう」
クラッシュ「うんそう」
クレア「....」
クラッシュ「....」
クラッシュとクレアは急いでココの部屋に向かった。
ココ「ん?何か?」
クラッシュ「え....」
クレア「あ.....」
ココ「.......」
クレア「......」
クラッシュ「....」
ココ「ハハハハハハ!」
クラッシュ、クレア「!?」
クラッシュ「ココ、どうした?髪もピンクに染めて...」
クレア「どうやら昨日の夜からオカシクなったらしいな..」
クラッシュ「オカシク、か....ってギターまで持って!」
ココ「アハハハ!ギター上手いでしょ、私!アハハハ!」
クラッシュ「...ココ〜オイラの可愛い妹はどこ行った?」
クレア「アニ..お兄ちゃん...無駄だ....よ」
クラッシュ「そんな...」
クレア「もうほっとけ...つまり、もう、ほっておきましょう」
クラッシュ「.....」
ココ「キャハ!キャハ!!キャハハ!好きなことやりホーダイよ!!イェーイ!!」
クラッシュ「.....」
クレア「.......」
クラッシュ、クレア「イってるな....」
クラッシュとクレアはリビングに行った。
クレア「何食べる?」
クラッシュ「.....あ、いや、何にしよ..」
クレア「ねぇ、ア...お兄ちゃん」
クラッシュ「ん?」
クレア「恋してるでしょ」
クラッシュ「!?」
クラッシュは噴き出した。
クラッシュ「.....え?」
クレア「だから......」
クラッシュ「....」
クレア「......」
クラッシュ「してるよ」
クレア「やっぱり.....」
クラッシュ「何?やっぱりって」
クレア「あ、ただ聞いてみただけよ」
クラッシュ「(嘘だな)」
クレア「ま、実は...」
クラッシュ「?」
クレア「いや....やっぱいい...」
クラッシュ「そう..」
クレア「ええ..」
クラッシュ「....」
クレア「......」
クラッシュ「で、ココはどうする?」
クレア「ちょっと化学反応をココの部屋で検査するわ」
クラッシュ「で?」
クレア「きっと犯人が分かるハズよ」
クラッシュ「で、逆探知か」
クレア「そう」
クラッシュ「クレアってIQいくつ?」
クレア「う〜ん.....182...ね」
クラッシュ「ココよりも頭がいいのか」
クレア「そういう事ね」
一方、コルテックスの基地、催眠室..............
エヌ・トランス「で、この二人はどうするランスか?」
エヌ・トランスは魂の抜けたポーラとプーラに向かって指を差した。
ウカウカ「もう用済みだ....魂を戻して放り投げてしまえ!!」
エヌ・トランス「催眠を解くのでランスか?」
ウカウカ「そうだ」
エヌ・トランス「どこに投げるランス?」
ウカウカ「.....」
エヌ・トランス「.....」
ウカウカ「.....」
エヌ・トランス「.....」
ウカウカ、エヌ・トランス「海!!!」
エヌ・トランス「ランス!」
一方、クラッシュの家...........................
クレア「さ、できたわよ。アップルトースト」
クラッシュ「目玉焼きは?」
クレア「あ、今から作るわ」
クレアはアップルトーストが4枚のった皿をクラッシュに渡した。
クラッシュ「サンキュー」
クレア「今日午後からCCMを作らなきゃね」
クラッシュ「CCM?」
クレア「ケミストリーチェックマシーン.....よ」
クラッシュ「あぁ....材料は?」
クレア「へーき!イイ人がいるわ」
クラッシュ「?」
クレア「ロッコ!!」
ロッコ「ふが?」
ロッコが起きた。
ロッコ「何バイ?」
クレア「ワープできる?」
クラッシュ「.....う〜ん....一応できるバイがどうしてバイ?」
クレア「それはエヌ・ジンさんの所にCCMを作る材料を取りに行くからよ」
ロッコ「アクさんに叱られそうだけど、まっいいバイ!さ、ワイの下に来るバイ!」
クレア「わかった」
クレアは言われたとおりロッコの下に立った。
シューーーーーーーン!!!!!
クレアとロッコはワープした。
一方、エヌ・ジン.............................彼の部屋.........
エヌ・ジン「えーっと....a回路にb×c回路」
バン!!!!!!!!!
エヌ・ジン「!?」
クレア「いてててて.....」
エヌ・ジン「この間の...」
クレア「クレア」
エヌ・ジン「クレアさん....何しに?」
クレア「ちょっとCCMを作りたいんだけど...材料ある?」
エヌ・ジン「え〜と...メカニカルは?」
クレア「それは平気よ」
エヌ・ジン「ポリグラフィック、ポリゴン、カセーイは?」
クレア「持ってないわ」
エヌ・ジン「ハイ、これ」
クレア「あ、ありがとう」
エヌ・ジン「さ....さようなら」
クレア「さようなら..........」
エヌ・ジン「またいつか会えますよね」
クレア「..................きっとね」
クレアはそういい残し、ワープした。
一方、ニセクラッシュの家.......................................
ニセクラッシュ「さて、朝飯食お〜うっと」
トントントン!!
何者かがドアをノックした。
???「オレだ」
ニセクラッシュ「オレ、って?」
???「クランチだ、開けてくれぇ!!」
ニセクラッシュ「しょうがねぇな....何のようだ?」
クランチ「いいから開けろ!!」
ニセクラッシュ「はいはい」
ガチャ。
クランチが入ってきた。
ニセクラッシュ「ま、座ってくれ」
クランチ「あ、ああ」
クランチはソファーに座った。
ニセクラッシュはテーブルを挟んで向かい側に座った。
ニセクラッシュ「で?」
クランチ「あ、話すぞ」
ニセクラッシュ「はい」
クランチ「実はさぁ...ヒーローユニットを作らないか、って思って」
ニセクラッシュ「オレもその中に?」
クランチ「うん」
ニセクラッシュ「イイゼ〜」
クランチ「じゃぁ....名前決めようぜ」
ニセクラッシュ「う〜ん....」
クランチ「.......」
ニセクラッシュ「その前に誰がいるの?」
クランチ「クラッシュ、ココ、ココの姉、オレ、お前だぁ」
ニセクラッシュ「じゃぁ....クラッシュと愉快な仲間達!」
クランチ「ボツ」
ニセクラッシュ「バンディクー5」
クランチ「クズ」
ニセクラッシュ「バンディクーカルテット!」
クランチ「クソ」
ニセクラッシュ「ファンタスティック5!」
クランチ「........」
ニセクラッシュ「........」
クランチ「........」
ニセクラッシュ「........」
クランチ「いいけどパクリだ」
ニセクラッシュ「そっか....」
クランチ「待てよ.....バンディクー5....これでいこう」
ニセクラッシュ「だから今...」
クランチ「....じゃ!」
ニセクラッシュ「お、おう..」
一方、クレア.................................................
クレア「さてと、あとちょっとで出来るわ」
クラッシュ「ホント!?」
クレア「ええ、ホントよ」
クラッシュ「はやく!」
クレア「待って!2分くらい」
クラッシュ「了解!」
クラッシュは一人でココの部屋に向かった。
クレア「そして.....カセーイっと.....できた!できたよ〜!!」
クラッシュ「持ってきて!」
クラッシュは叫んだ。
クレア「はいよ」
クレアはCCMをココに向けた。
ココ「キャハハハハハハ!」
ピュン!
ビリビリ!!!!ババン!!
クラッシュ「......」
ココ「...いててて....」
クラッシュ、クレア「治った!」
クラッシュ「反応は?」
クレア「え〜っと.....ケミカル・ポリシーと...サイバートロニックスね」
クラッシュ「....コルテックスだ」
クレア「!」
クラッシュ「よし、ココ!」
ココは気絶していた。
クレア「筋肉が麻痺してるのね...」
クラッシュ「コルテックスにその....ケミカル・ポリシーと....何とかを使わすのをやめてもらわなくちゃな」
クレア「そんな簡単にいく?」
クラッシュ「分からん........ロッコ!」
ロッコ「ワイ?」
リビングから声がした。
クラッシュ「ちょっと待って」
クラッシュもリビングに行った。
クラッシュ「コルテックスの基地に連れてって」
ロッコ「え......中......に.........バイ?」
クラッシュ「うん」
ロッコ「実は入口に強力な磁石場があって...バイ」
クラッシュ「分かった、じゃ、入口までで」
ロッコ「OKバイ!」
シューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
クラッシュ「フニャ...」
クラッシュは起き上がった。
するとそこはもう入口でコルテックスがホバーボードで空中を飛んでいた。
コルテックス「フハハハハハ!やっと分かったか....」
クラッシュ「ふが?ああ、アレね」
コルテックス「しかし残念ながらお前の毛の中のノミのようにわしは何度でも復活し、お前に攻撃するぞ!」
クラッシュ「ノミ?いいから変なそーちを止めろ!」
コルテックス「それは......」
クラッシュ「..............」
ロッコ「..................」
コルテックス「ムリだな」
クラッシュ「なにぃ!!!!」
コルテックス「お!」
コルテックスはホバーボードを迂回させ、光線銃を撃った。
クラッシュ「おりゃ!」
クラッシュはその光線をスピンアタックで跳ね返した。
シュッ
コルテックスは見事避けた。
コルテックス「その手はもう喰らわんぞ!」
クラッシュ「くそぉ〜.....」
コルテックスは基地に入った。
クラッシュ「あ、待てぇい!!」
クラッシュとロッコが走って追いかける。
コルテックス「フハハハ!」
クラッシュ「おい歯にパセリが挟まってるぞ」
コルテックス「......いいから」
クラッシュ「あ、それもそうだね」
今度はコルテックスは光線銃を乱射し始めた。
クラッシュ「危なーい!!」
ボカーン!!ボカーン!!!
ホバーボードの燃料タンクが派手にブッとんだ。
コルテックス「おりゃ!!」
クラッシュ「ん?うわぁーーー」
クラッシュとロッコは穴に落ちていった。
ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンドン!!!!
クラッシュはロッコと共に着地した。
穴の上から声がした。
コルテックス「わしの最後は見てないぞ!」
クラッシュ「ちくしょー!!もうこの基地は爆発寸前!!ロッコ!ワープ!!」
ロッコ「あいあいバーイ!」
ボカーン!!ドカーーン!!
辺りは崩れてきていた。
クラッシュ「早く!!」
ロッコ「待つバイ!」
クラッシュ「な、何で!?」
ロッコ「エネルギーが足りないバイ!!ほら、磁石場の影響で..」
クラッシュ「分かった分かった、早く!!」
バーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!ドッカーーーーーン!
クラッシュ「まだ?」
ロッコ「準備OKバイ!」
クラッシュ「じゃぁ....始めて!!!!!!!!!」
シューーーーーーーーーーーーーーーーーーンババン!!!!!!
クラッシュの家、玄関.........................................
シュイ〜ンバッツーーーーーーーーバン!!!!!!!!!!!!
クラッシュ「いててて......」
クレア「お兄ちゃん?」
クレアがリビングからかけてきた。
クレア「何やってるの?そんな、玄関なんかに転がって」
クラッシュ「コルテックスの所から戻ってきた」
クレア「あ、そうだったわね」
クラッシュ「うん.........」
クレア「で、イカれマシーンは止めてきた?」
クラッシュ「(イカれマシーンって....)ああ、止めてきた....っていうか爆発した」
クレア「え..........」
クラッシュ「コルテックス(のハゲじじい)が燃料タンクに光線撃って爆発して」
クレア「引火して」
クラッシュ「ボーン」
クレア「..........」
クラッシュ「...........」
クレア「..........」
クラッシュ「...........」
クレア「今、ニセクラッシュさんが来てるわよ」
クラッシュ「ああ、●●●ね」
クレア「●●●?」
クラッシュ「ヤツの本名」
クレア「ふ〜ん」
クラッシュ「って何で?」
クレア「いや〜それがさっき来たばっかだから.....クランチさんと」
クラッシュ「クランチと?」
クレア「うん」
クラッシュ「ココの調子は?」
クレア「......上で寝てるわ」
クラッシュ「そう..........」
クレア「とりあえずリビングに行きましょ、皆が待ってる」
クラッシュ「わかった」
クレア「先行ってて、メイプルティー持ってくる」
クラッシュ「うん」
クラッシュがリビングに入った。
ニセクラッシュ「YO!久しぶり!!」
クラッシュ「久しぶり」
クランチ「おう、クラッシュ!話は聞いてるか?」
クラッシュ「え?」
クランチ「ココの姉から....」
クラッシュ「なっ何の話?」
クランチ「.......」
ニセクラッシュ「ヒーローユニットさ」
クラッシュ「ヒーローユニットォ?」
クランチ、ニセクラッシュ「ト」
クラッシュ「................で?」
クランチ「ほら、良くあるじゃん。虹色戦隊炊飯ジャーとか」
クラッシュ、ニセクラッシュ「ねぇよ」
クラッシュ「ま、話は分かった。オイラが入るとしてメンバーは?」
クランチ「オレ、クラッシュ、ココ、ココの姉、ニセクラ」
クラッシュ「................................」
ニセクラッシュ「何でオレだけ略されてんだよぉおお!!!」
クランチ「何だとぉ!!やんのかぁぁぁあ!!!」
クラッシュ「二人ともやめなよ」
クレアが入ってきた。
クレア「..................?」
クラッシュ「................」
ニセクラッシュ「ん?」
クランチ「ふにゃ?」
クラッシュ「で、名..」
クランチ「バンディクー5!」
ニセクラッシュ「で、悪と戦う、みたいな」
クランチ「そうそう、それ!みたいな」
クレア「メイプルティーはいかが?」
クラッシュ「....................」
クランチ「......................」
ニセクラッシュ「................」
全員黙ってメイプルティーをすすった。
クラッシュ「....................」
クレア「........................」
クランチ「......................」
ニセクラッシュ「................」
クラッシュ「良いよ。オイラやる」
クランチ、ニセクラッシュ「おお!!やるのか」
クラッシュ「うん」
クレア「フフ☆」
クランチ「で、早速何だけど」
クラッシュ、クレア「!?!」
クランチ「ピンストライプってヤツがタスマニア島北西部で暴れまわってるらしいんだ」
クレア「ピンストライプ....そいつってア..お兄ちゃんの彼女を奪ったキザなヤロー!?」
クラッシュ「もうその話は忘れろ」
クランチ、ニセクラッシュ「...............................」
クランチ「...で、早速ソイツを止めに行かない?」
クラッシュ「OK!」
クレア「いいわ」
ニセクラッシュ「イイゼ〜」
クレア「ココは?」
クラッシュ「呼んでくる!」
クラッシュはココの部屋に走っていった。
クラッシュ「ココ?」
ココ「ん〜〜.........」
クラッシュ「起きれる?」
ココ「............ん....」
クラッシュ「........(だったら奥の手!)」
ココ「ZZZZZ....」
クラッシュ「あ〜らそこのムキムキさんはだ〜れ〜かしら〜お、オレの事か?良かったら筋肉触っていいぜ!あら.....まぁ.....どれだけ鍛えたら?分からん....君だってムッチーンなナイスボデェーじゃねーか..........ってオイラ何言ってるんだ?」
ココ「!」
ココがベッドから飛び上がった。
ココ「クランチが.....他の女と...」
クラッシュ「いいから起きて」
ココ「え?あ、うん」
ココはベッドから降りた。
クラッシュ「リビングに行こう。皆待ってる」
ココ「皆?」
クラッシュ「とりあえず来て」
クラッシュは先にリビングに行った。
クラッシュ「で、いつ出発?」
クランチ「明日の....」
クレア「朝9時よ」
クラッシュ「分かった」
ココが入ってきた。
ココ「じゃ、ランデブーね」
クレア「ランデブーの意味分かってる?」
その夜...................................ビーチ................
ザバーン。
波が月の明かりに照らされる。
そこに二人の影があった。
???「ふぅ.....ったくもぉ....何があったんだ?」
???「良く覚えてないな.....催眠術にかかって...」
???「せっかく北国での二人暮らしが始まろうってとこだったのにぃ...........」
???「結局クラッシュの所に来ることになって....」
???「昔の日々を思い出すね」
???「ああ、古き良き日を、ね」
翌日、クラッシュの家、8時53分...............................
クレア「さて」
クレアがコーヒーをすすりながら言った。
クレア「もうそろそろ行こうか」
ココ「私は準備OK!」
クランチ「ふぁふぁふぁっふふふぉーふふぉ」
ココ「まだアップルトースト?」
クレア「急いで!.....お兄ちゃんは?」
クラッシュ「ここだよ〜」
クレア「どこかしら」
ココ「お姉ちゃん....下」
クレア「あ、ごめん!」
クラッシュはクレアに踏まれていた。
ココ「ニセちゃんは?」
ニセクラッシュ「準備イイゼ〜」
クラッシュ、ココ、クレア、ニセクラッシュ「クランチ早く!!」
その時、トントン、とドアをノックする音が聞こえた。
クラッシュ「誰だ?」
???「僕!」
???「僕だよぉ」
ドアの向こうで声がした。
クラッシュ「?」
クラッシュはドアを開けた。
クラッシュ「ポ、ポーラ!」
ココ「それにプーラまで!......って二人でどこかに住むとか言ってなかった?」
ポーラ「そうなんだ。でも途中でコルテックスじぃに捕まって催眠術をかけられちゃったんだ」
クラッシュ、ココ「エヌ・トランス....」
プーラ「ここからは昨日、一生懸命思い出したんだ」
クラッシュ「..............」
ココ「....................」
プーラ「その後は何かチクタク塔のフェスティバルの主催者」
クラッシュ「時空防衛庁?」
ポーラ、プーラ「え?」
ポーラ「あぁ、思い出した。真の主催者がいるって会話を」
プーラ「時空何とかっていうのは偽りの名前」
ポーラ「そう、全部ビスカントの企みだったんだ」
クラッシュ、ココ「ビ、ビスカント!?」
ポーラ「そぉ」
プーラ「で、願いが叶うトロフィーを奪いに襲撃しに行った...んだけど」
ポーラ「クラッシュのおかげで計画は失敗っと」
プーラ「で、用済みの僕らは海にポイ、と」
ポーラ「で、今日、こうして来たワケ」
プーラ「そう」
クラッシュ「..............トロフィー....ヤツは皆を騙して金を取り上げ...ってことは....ビスカント..いや、ヤツは始めっからトロフィーを自分で使うつもりだった......アイツ......アイツとはまた戦う事になりそうだぜ」
ココ「あ!もうこんな時間!ポーラ、プーラ....留守番ヨロシク」
ポーラ、プーラ「うん」
クレア「さ、行くわよ」
クランチ「OK!」
クレア「バンディクー5!」
クラッシュ、ココ、クランチ、クレア、ニセクラッシュ「オーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
40分後、タスマニア島北西部・・・・・・・・・・・・・・・・
その草原には岩と、麦引き小屋がポツン、と建っているだけだった。
クラッシュ「さて、ピンストライプのヤツが現れるまで待機だ」
ココ「OK」
そして、30分後、10時30分・・・・・・・・・・・・・・・
???「おやおや、クラッシュ君。俺を探しに来たのか?」
岩の上から声がした。
クラッシュ「ピンストライプか!?」
ピンストライプ「そうだ・・・・・」
クラッシュ「噂は聞いたぞ。暴れまわってるらしいな・・・」
ピンストライプ「だからどうした」
クレア、ニセクラッシュ「!?」
ココ「・・・・・・」
クラッシュ「あ〜あ・・・何かすっげぇームカつくんだけど・・」
ココ「あら、偶然だわ。私もよ・・」
クラッシュ「この怒りの矢先はどこに向けたらよいのでしょうか」
ココ「わかりませんわ旦那」
クレア「・・・何で敬語・・?」
クラッシュ「あ゛ん?何か調度良いのがあんだけど・・・」
ココ「偉そうにマシンガンなんて持ってよぉ・・・すっげーウゼー」
クラッシュ「うっす」
ココ「おう」
クランチ「ハッ!!」
クランチが岩のてっぺんに向かってクラッシュとココを投げた。
ピンストライプ「?」
クラッシュ「トォーーーーー!!!!!!!!!!!」
ココ「ハイヤァーーーーー!!!!!!!!!!!!」
ピンストライプ「フッ・・・・」
クラッシュとココは着地した。
クラッシュ、ココ、ピンストライプ「かかって来い!」
ピンストライプ「大した度胸じゃねぇーか」
クラッシュ「褒めるのは早いぜ!」
ココ「ハッ!」
ココが三段蹴りをした。
ピンストライプ「ヒャッ!!」
ピンストライプは見事避けた。
クランチ「落としてしまえぃ!!!!」
下からの微かな声がクラッシュには聞こえた。
クラッシュ「エイヤ!」
ピンストライプ「フッ」
ココ「トォ!」
ピンストライプ「ハッ」
クラッシュ「ホワッチャァァ!!」
ピンストライプ「ぐはっ!」
ピンストライプはクラッシュのキックに当たった。
ピンストライプ「フッ・・・」
ピンストライプは岩の端まで走り出した。
クラッシュ「あ!」
クラッシュとココもピンストライプを追って走り出した。ピンストライプが端で止まった。クラッシュ達も合わせて止まる。
ココ「!」
クラッシュ「え・・・・・・草原の中に麦引き小屋があるのかと思ったら・・・・」
ココ「崖を挟んで向こう側じゃん!!!」
ピンストライプ「フッ」
クラッシュ「飛ぶ気なのか?」
ピンストライプ「そうさ・・・・」
クラッシュ「イカれてる・・」
ピンストライプ「ブッ飛んでると言ってくれ」
ココ「!?」
ピンストライプは向こう側に飛んだ。
クラッシュ「ちくしょー・・」
ココ「どうする?」
クラッシュ「どうするってオイラ達も行くっきゃないだろ!ハッ!」
クラッシュも飛んだ。
ココ「!!」
クラッシュは無事着地し、麦引き小屋へ向かって走っているピンストライプを追いかけた。
ココ「ん〜・・・・・ったくも・・・ハッ!!」
ココも飛んだ。
ピンストライプ「クソ」
ピンストライプは急いで麦引き小屋に入った。
クラッシュ「待てェ!!」
クラッシュも後を追う。
バタン!
麦引き小屋の扉が一人でに閉じた。
不意に、
ピンストライプ「タァァァァァ!!」
クラッシュ「うわっ!」
カキーーン!!
クラッシュはピンストライプが振り翳した剣を見事避けた。
ピンストライプ「んにゃろー!!」
クラッシュ「!!」
ピンストライプ「ハッ!」
クラッシュ「うわっと」
ピンストライプ「タイヤァ!」
クラッシュ「フッ」
ピンストライプ「ハァイヤァァ!!」
クラッシュ「ハッ!」
クラッシュは壁に追い詰められた。
ピンストライプ「もうどこにも行けないぞ・・・クク・・」
クラッシュ「ちくしょ〜」
クラッシュはチラっと横を見た。
すると壁にもう一つ剣がかかっていた。
ピンストライプ「言い残す事は?」
クラッシュ「・・・・・・くたばれ」
ピンストライプ「タウヤァァァァ!!!!」
カキーーン!!
ピンストライプ「何!!」
クラッシュ「残念でしたァ!ハァッ!!」
クラッシュはピンストライプを剣で押し返した。
ピンストライプ「何だ俺に恨みでもあんのかァァァ!!」
カキーン!!
クラッシュ「そんなものはねェ!」
ピンストライプ「あ、分かったぞ」
カキーーン!!!
ピンストライプ「あの胸ボイーンのタウナの事だろう・・・」
クラッシュ「違う!」
カキーン!!
クラッシュ「オイラには」
カキーーン!!
クラッシュ「もう」
カキーン!!
クラッシュ「彼女がいるんだァァァァ!!!!!!!!!」
カキーン!カキーン!!カキーン!!!
クラッシュ「このやろー!!タウナの事を悪く言って!!」
バシ!
クラッシュはピンストライプの顔を殴った。
ピンストライプ「貴様・・・・覚えてろ!!!」
ピンストライプは急いで屋上へと続く階段を上がった。
バタン!
クラッシュ「(扉の開く音・・・・今はそれどころじゃない!)待てぇぇぇぇ!!!!」
ピンストライプ「フハハハ」
クラッシュ「!」
クラッシュが屋上につくともうピンストライプはジェット機に乗って、宙に浮かんでいた。
ピンストライプ「さらばだ」
ココ「トリャァ!」
シュン!!!
クラッシュ「ココだったのか・・・・・・ピンストライプ・・・・行っちまったぞ」
ココ「大丈夫!今、レーダーを彼に投げたから」
クラッシュ「そう・・・・」
ココ「早く帰ってレーダーを確認しよっ」
そのころ、コモド・ジョー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼は一人の女性と崖の側のベンチに座っていた。エリザベス。それが女性の名前だ。
エリザベス「今日のデートはよろしくお願いしまぁ〜す!」
コモド・ジョー「よろしくだなんて・・・・照れるなぁ」
エリザベス「そうかなぁ☆」
コモド・ジョー「うん。で、さぁ、レースクイーンの仕事は?」
エリザベス「やめたわ」
コモド・ジョー「え!?何で?」
エリザベス「仲が良かった他の3人もやめちゃったし、仕事も来ないしね」
コモド・ジョー「そっか」
エリザベス「うん」
コモド・ジョー「何で・・・・オレなんかと・・・・」
エリザベス「だって前から思ってたんだもん・・・・」
コモド・ジョー「何て?」
エリザベス「ジョーさんって素敵な方だ・・・・・・って」
一方、クラッシュ達・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼らはもう家に着いていた。
ココ「レーダーによると・・・・・・・・・」
クラッシュ、クレア「・・・・・・・」
ココ「カナダ!」
クラッシュ「カッカナダ!?」
クレア「カナダァ!?」
ニセクラッシュ、クランチ「どこそれ」
クラッシュ、ココ、クレア「・・・・・・・・・・・・・・・」
クレア「カナダのどこ?」
ココ「バ・・・・・・・バン・・・バンクーバよ」
クレア「え」
クラッシュ「マジかよ」
ココ「泊まる事は覚悟して行かなくちゃ」
クラッシュ「じゃぁ・・・パッキング?」
ココ「ええ」
クランチ「あのぉ・・・・何がなんだか・・・」
ニセクラッシュ「んだ!」
ココ「こっちに来て」
ココは二人を奥に通した。
クラッシュ「二人はまたお留守番だ」
ポーラ「えぇぇ!!」
プーラ「そんなぁ・・・・僕らのぼーけんは?」
クラッシュ「今回はお預け」
ポーラ「ギャァァァァァオ〜ス!!!」
クラッシュ「?!」
プーラ「ウワーーーーーーーーーーッチャーーーーーーイ!!!!」
クラッシュ「!?」
ポーラ、プーラ「分かりましたぁ」
クラッシュ「・・・・・・・・・・・・そう」
ココ「ねぇお兄ちゃん」
クラッシュ「ん?」
ココ「何でフェスティバルの時」
クラッシュ「・・・・・・・・」
ココ「ラティックと喋ったりしたの?」
クラッシュ「・・・え」
ココ「・・・・・・・」
クラッシュ「だって・・・・アイツ・・・・オイラの親友だから」
プルルル!プルルルル!!
電話が鳴った。
クラッシュ「ハイ」
?「もしもしクラッシュさん」
クラッシュ「うん」
?「今度ケーキの食べ放題に付き合ってェ〜!」
クラッシュ「・・・・・・・ぃぃょ」
?「明日は?」
クラッシュ「明日は用事が・・・・ある」
?「そう・・・・帰ってきたら電話して。これはデートよ」
クラッシュ「ぁ・・・・・OK」
ガチャ
ココ「誰だったの?」
クラッシュ「・・・・・・・・」
ココ「お兄ちゃん顔が赤いわよ」
クラッシュ「あ?あ・・・・うん」
ココ「・・・・・(何なの?最近お兄ちゃんに限らず皆様子が変・・・・・・)」
クラッシュ「さて・・・・パッキングは?」
ココ「じゅ、順調よ」
一方、奥の部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ニセクラッシュ「サーチライト・・・・OK!」
クランチ「方位磁針・・・・・OK!」
クレア「ロングコート・・・・OKよ」
ニセクラッシュ、クランチ「へ?」
クレア「え?」
クランチ「?」
ニセクラッシュ「何で・・・・ロングコート?」
クレア「バ、バンクーバーに行くのにコートを持っていかないワケないでしょ」
クランチ「そ、う、な、の?」
クレアが溜息をついてテレビをつけた。
パッと『赤道の夕焼け消える!?』という文字が映し出された。
司会者「夕焼けが消えるってどういう事ですか?」
研究者「これは赤道付近の海で近々起こる・・・・いや、もう起こってるのです!!!!」
司会者「どういう仕組みでですか・・?」
研究者「それはですね・・・フロンガス・・」
プチッ
クランチがテレビを消した。
クレア「・・・・美しい光景が見られなくなる・・・・って事?」
クランチ「そうなる前に・・・いつか・・・航海に行こうぜ、皆で」
ニセクラッシュ「ああ」
クレア「ゲーム・・・・OK!」
ニセクラッシュ「剣・・・・OK!って」
ニセクラッシュ、クランチ「ゲームゥ!??!?」
クレア「ええ、ゲームよ」
クランチ「何で・・・?」
ニセクラッシュ「ゲームを?」
クレア「あら、知らなかったの?長〜い危険な旅に出る時はゲームを持っていくのが乙女だって」
そのころ、ディンゴ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ディンゴ「今日はよろしく」
?「ハイッ!」
ディンゴ「イザベラさん、自己紹介を・・」
イザベラ「え!?自己紹介ですか?元・レースクイーンで〜っす!」
ディンゴ「・・・・・・それ以外に」
イザベラ「え〜〜〜!!!ディンゴさん、お手本見せてください」
ディンゴ「・・・話題変えよう。あ、どう?この景色」
イザベラ「凄いわぁ〜!!自由の女神が遠くに見える!」
ここはどこなのか?ここは・・・そう。ニューヨークだった。
翌日、クラッシュの家・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ココ「お兄ちゃ〜ん!!アップルティーできたよぉ〜!!」
ココがリビングから叫ぶ。
クラッシュ「今行く!」
クラッシュが部屋から出てきた。
クレア「あと・・・・30分で出発よ」
ニセクラッシュ「ま、まぢで!?ヤベ〜飛行機持ってこないと」
クランチ「俺も」
クレア「私は・・・・・オレンジバロンV2に乗るわね」
クラッシュ「オイラと一緒に?」
慌てて入ってきたクラッシュが言った。
ココ「はい、アップルティー」
クラッシュ「サンキュー」
クレア「じゃぁ二人は取りに行って来て、すぐに!」
クランチ「分かった」
ニセクラッシュ「念のために荷物持ってく」
クレア「ええ」
クランチ「じゃ!」
バン!
二人は急いで出て行った。
クラッシュ「ココは何に乗ってくの?」
ココ「え、私?私は・・・・スカルピンクV4ね」
クラッシュ「何それ」
ココ「新型よ」
クレア「ああ、名前からしてね」
ココ「あ、目玉焼きもできたよ」
クラッシュ「お!黄身がトロトロ・・・・」
クレア「・・・・・・・・・・」
ココ「どうしたの?お姉ちゃん・・・」
クレア「え、いや・・・・・大した事じゃないよ(私が彼に恋してしまったなんて言えやしないよね・・・・お兄ちゃんたちの敵なんだし・・・・)」
クラッシュ「?」
ココ「・・・?」
クレア「ちょ、ちょっと・・・荷物機内に入れてくるね」
クラッシュ「あ、ああ」
バン!
クレアは急ぎ足で外に出た。
ココ「どうしたのかな・・・」
クラッシュ「・・・・・・・・・・あのさぁ」
ココ「ん?何?」
クラッシュが目玉焼きを頬張りながら言った。
クラッシュ「カラーパワーストーンって・・・亜空間のずれを止めた時に宇宙の神殿に言ったけど・・・・あれで・・終わりだったの?」
ココ「え?」
ココは戸惑った。ココも何だかあれで終わったような気がしなかったからだ。
クラッシュ「ね」
ココ「・・・・・・・・・・それは・・・・・・・私が思うに、多分、終わってないわ」
クラッシュ「え・・・」
ココ「だってあんなあっけなく終わるわけが・・」
クラッシュ「ホントは分かってたんだろ」
ココ「え?」
クラッシュ「ホントはあのカラーパワーストーンが一筋の光になってどこかに消えた瞬間分かってたんだろ?」
ココ「・・・・・・・」
クラッシュ「おい・・・・・どうなんだ・・」
ココ「勘よ・・・ただの」
クラッシュ「いいや・・・・何か絶対に・・」
ココ「私は何も分からないわ!!!!!!!!」
ココが泣きながら叫んだ。
ココ「もう・・・もうお兄ちゃんなんか大っキライ!!!!!!」
ココは走って外に出て行った。
バン!!!!!
クラッシュは一人で淋しく、目玉焼きを食べていた・・・・・・・・
25分後、ビーチ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
クラッシュがそこに着いた頃はもう皆集まっていた。
クレア「さて、出発しましょうか」
冷静を取り戻したクレアが言った。
ニセクラッシュ「OK!」
クランチ「オ〜ラ〜イ!!」
ココ「私は行かないわ」
クレア、クランチ、ニセクラッシュ「え!?」
クレア「何で?」
ココ「ちょっとね」
ココはクラッシュを睨みつけながら言った。
クランチ「じゃぁ俺も行かない」
クラッシュ「・・・・クランチ・・・・」
クランチ「クラッシュ、俺は決めたんだ。ゴチャゴチャ言わないでくれ」
クラッシュ「分かった・・・・・ねぇココ・・・」
ココ「・・・・・・・」
ココはそっぽを向いた。
クラッシュ「怒ってるよな・・・そりゃ・・・ゴメン・・・・互いに頭を冷やそう、な・・・・・オイラがカナダに行ってる間に」
ココ「・・・・・・・・・・とっとと行ってきなさいよ・・・」
クラッシュ「うん」
ココ「・・・気をつけて行ってこいよ」
クラッシュ「・・・・・分かった」
クレア「お兄ちゃん・・・●●●さん、行こ」
クラッシュ「うん」
ニセクラッシュ「ラジャーって何で伏字?」
クラッシュ「いいから」
クラッシュ、クレア、ニセクラッシュの三人は海岸線に沿って東へと進んで行った。
2分後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3人の目の前には3機の飛行機があった。
クラッシュとクレアが乗るオレンジバロンV2、ニセクラッシュが乗るフェイクギャロップ、そしてココが乗る予定だったスカルピンクV4だ。
クレア「よし、いよいよね」
クラッシュ「うん、乗ろう」
ニセクラッシュ「うっし」
ニセクラッシュがフェイクギャロップに乗り込む。
クラッシュもオレンジバロンV2に飛び乗った。
クレア「お兄ちゃ〜ん・・・・後部座席に乗れないよ・・」
クラッシュ「え?あ、後ろ向きで乗るの」
クレア「こう・・・か・・・よし!」
クレアも乗り込んだ。
クレア「お兄ちゃん!合図を宜しくぅ!!!」
クラッシュ「よし・・クレアとナイル、出発だ!!!!!!!!!」
12時間の時が経った。
あれから3人はバンクーバーの草原に着地し、今ホテルのレストランで一服しているのだった。
クラッシュ「しっかし寒いな〜ロングコート持ってきて良かった」
クレア「っていうか第一何でお兄ちゃんは上半身裸なの?」
クラッシュ「開発者に聞け」
ニセクラッシュ「しかし出発の時は驚いたぜ。久々にナイルって呼ばれたんだからな」
クラッシュ「そっか・・・あの、トビーとグレッチェルのあの時以来だな」
クレア「(何かしら・・・それ)」
ナイル「ああ」
クレア「明日は何時に出発する?」
クラッシュ「あのさ、目撃情報とかは?」
クレア「えーーーっと・・・昨日、ここの付近のデパートで目撃されてる」
クラッシュ「そっか・・・じゃ7時」
クレア「了解」
ナイル「えーーーーーーー!?7時?!まぢで?」
クラッシュ、クレア「まぢで」
ナイル「・・・・・・・即答かよ」
クレア「・・・・早いうちにやっつけて帰りましょ・・・・うん」
クラッシュ「やっつけるって・・どの程度?」
クレア「殺さない程度」
クラッシュ「分かった」
クレア「今日はもう寝ましょ。フライトの疲れと今日の市内観光で・・・まだ9時だけど」
ナイル「ヤツはどこに現れる気かな・・・」
クレア「分からない・・」
クラッシュ「目撃場所に行こう!」
クレア「バンディクー5!」
クラッシュ、ナイル「・・・・・・・・・・・・」
クレア「あ、3人しかいないもんね。ゴメン・・・ヤな事思い出させちゃって・・・・」
クラッシュ「ううん・・・別に良い。今日は・・・今日はもう疲れた」
ナイル「部屋に戻ろ」
クレア「先行ってて。私はこのロイヤルミルクティーをおかわりするわ」
クラッシュ、ナイル「はいよ〜」
クレア「おやすみ・・」
クラッシュ、ナイル「おやすみ」
クラッシュとナイルはレストランを出た。
翌日、6時45分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
クラッシュとナイルの部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二人は朝ご飯をとっくに食べ終え、部屋で寛(いでいた。
クラッシュ「ん?その手のケース何?」
ナイル「あ、コレは俺の宝箱」
クラッシュ「何が入ってるの?」
ナイル「それは・・・当てて」
クラッシュ「え〜っと・・写真!!」
ナイル「違う」
クラッシュ「ペアストラップ」
ナイル「ブッブー」
クラッシュ「おもちゃ」
ナイル「バツ!」
クラッシュ「万が一正解したら何かくれ」
ナイル「いいぜ〜」
クラッシュ「何くれるの?」
ナイル「この宝箱に入ってる超プレミアム旅戯王カードをくれてやる!!!」
クラッシュ「・・・・・・・」
ナイル「早く当てろ〜」
ナイルは「さぁさぁ」という目でクラッシュを見つめた。
クラッシュ「(当てちゃおっかなーでも可哀相だしな・・・いいや。当てちゃおっと)超プレミアム旅戯王のカード!!!」
ナイル「ど、どうして分かった?」
クラッシュ「(おいおい・・・)勘だよ勘」
ナイル「すげぇー」
クラッシュ「あ、もう55分だ!」
ナイル「ロビーに行くか」
クラッシュ「うん」
時同じくして、クレアはロングコートをはおり、ロビーに出向いていった。
3分後、3人はホテルを出てピンストライプが目撃されたデパートに入った。
クラッシュ「メモお願い」
クレア「あいよ」
クラッシュ「この建物は5階建て、デパートの部分は4階まで」
クレア「ええ」
クラッシュ「中央は吹き抜け」
クレア「ハイ」
クラッシュ「2009年設立」
クレア「OK」
クラッシュ「ピンストライプが目撃されたのは3階の『バナナ・ボート』という店の前」
クレア「OKだよ」
その時!
ラタタタタタタタタタタタタタタタタ!!!!
銃声がデパートに響いた。
客「キャーーーーーー!!!!」
クラッシュ「ピンストライプ!?」
クレア「危ない!」
クレアはクラッシュを押して吹き抜けから落ちた。
クラッシュ「クレア!!!!!!大丈夫か!!!?」
クレア「平気!3階に着地できた!」
クラッシュ「オッケー!!よし、ナイル、行くぞ!」
ナイル「おお!!」
ラッタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!
ボーーーーーーーーーーーーーーーン!!
いくつか店がぶっ飛ぶ。
ピンストライプ「おやおやクラッシュ・・・またのこのこと出てきやがったか・・・」
クラッシュ「るせ〜」
クラッシュはピンストライプに近づいてった。
クラッシュ「何でこんな事をする!」
ピンストライプ「フッ・・・壊れたハートが胸の中にあるからだァァ!!!!!!」
クラッシュ「!?」
ダン!ダン!ラタタタタタタタ!!!
クラッシュは店の中に転がり見事避けた。
ナイルもその店の中に入る。
ナイル「大丈夫か?」
クラッシュ「ああ・・・クレアに銃を貰い忘れたな・・」
ナイル「クレアはそこで・・3階の吹き抜けのそばで待機してる。4階の吹き抜けへここから走り、吹き抜けへダイブする。3階にいるクレアの高さ付近に来たら銃を投げてもらう。それをキャッチして・・」
クラッシュ「ピンストライプを撃つと・・・問題はここから吹き抜けまで・・・逆にこっちが撃たれちまう可能性もあるし・・・な」
ナイル「うん・・・行ってこいよ」
クラッシュ「言われなくても行くさ!!」
ナイル「だよなッ!!」
クラッシュ「あ、やっぱ時間ちょうだい」
ナイル「・・・・・・いいけど」
一方、ラティック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼はココ、クランチと外でお喋りしていた。
ラティック「そうなんだよ〜!クラッシュとは親友でさ」
クランチ「そうなんだ・・・お!前のコルテックスの部下だった?」
ラティック「うん」
クランチ「俺も〜」
ココ「あの・・お二人さん・・邪魔して悪いんだけど」
ラティック、クランチ「何?」
ココ「海のほうの空見て!」
クランチ「ん?」
ラティック「あ?」
ココ「飛んでる巨大な黒い影・・・」
クランチ「ド、ドラゴン!?」
ラティック「え・・・・」
次の瞬間、ラティックはその『ドラゴン』みたいな魔物に捕まり西へ連れてかれた。
ココ、クランチ「・・・・!?」
クランチ「大変だァァァァァァァ!!!!!」
ココ「・・・・・・・・・・・・ま、一応助けてやるか・・・お姉ちゃん達に連絡入れなきゃ!!」
クランチ「うん、早く!」
一方、クラッシュとナイル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナイル「気分は?」
クラッシュ「・・・・・・・・・うん・・・行こう」
ナイル「俺は何すればいい?」
クラッシュ「・・・ヤツの肩を狙うから命中したら・・・マシンガンを取り押さえて・・・コレ」
クラッシュはナイルに手錠を渡した。
クラッシュ「コレをはめて警察に連絡して」
ナイル「分かった・・・・ってどこで手錠を?」
クラッシュ「Amazon.com」
ナイル「(買えるんだ・・)で、気分は?」
クラッシュ「大丈夫・・・よし、行くか」
クラッシュは店の入口付近まで来た。
クラッシュ「それ!」
クラッシュが飛び出る。
ピンストライプ「!!」
ラッタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタン!!!!!
クラッシュは猛スピードで吹き抜けに向かって走った。
そして・・・・・
クラッシュ「ハッ!」
クラッシュは吹き抜けにダイブした。
ゆっくり落ちていく・・ように感じた。少なくともクラッシュには。
クレア「お兄ちゃん!!」
クレアは叫びながら銃を投げた。
ピンストライプは今更のように吹き抜けの側に来た。
ピンストライプはマシンガンをクラッシュに向けた。
次の瞬間、
バン!!!!
ピンストライプ「ぐはっ!」
バタッ!
ピンストライプが倒れた。
すかさずナイルが飛び出る。
ナイル「よし、お前は・・・手錠!」
ガチャ
ナイル「それと・・マシンガン没収〜!」
ピンストライプ「う・・」
ナイル「肩に命中してる・・・すげーな、クラッシュって」
クラッシュは2階の吹き抜け付近に着地した。
クレアがエスカレーターで降りてくる。
クレア「お兄ちゃん大丈夫!?」
クラッシュ「う・・・・・・・うん」
クレア「!?」
クラッシュ「ど・・・う・・・し・・た」
クレア「床に血が・・・お兄ちゃん撃たれたの!?」
クラッシュ「そう・・・みたいだな・・・」
クレア「あ、良かった・・・そんなに深く入ってない。だからあれを使えば・・・」
クラッシュ「あれ・・・・って?」
クレア「秘密の薬」
クラッシュ「・・・う」
クラッシュは気絶した。
クレア「!!」
そのころ、ナイル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナイル「おい・・・ピン!ピン!・・・お〜い」
ピンストライプ「何だ・・・・・」
ナイル「何で・・・・何で襲撃しようと思った・・?」
ピンストライプ「それは・・・」
警察「警察だ!ピンストライプ!貴様を逮捕する!!」
警官が走ってきた。客の誰かが電話したのだろう。
ナイル「警官さん?」
警察「何だ」
ナイル「被告・・・・肩撃たれてます」
警察「おう・・・分かった」
ナイル「はい・・・」
警察「名誉賞、どうしますか?」
ナイル「どうしますか・・・って?」
警察「最近は拒否する人も多いですから・・」
ナイル「あ、遠慮します。それに・・・俺が捕まえたわけでもありませんし」
警察「そうか・・・・それじゃ!」
警官は来た方に向かってピンストライプを連れて行った。
ナイル「これでいいんだ・・・・あ!クラッシュ!」
ナイルも慌てて下に降りて行った。
ナイル「クラッシュ〜・・・・!?」
クレア「・・・OK。これで安静にしていれば・・・」
ナイル「え?」
クレア「あ、お兄ちゃんをホテルに連れて行きましょ」
そしてホテル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プルルルル!
電話が鳴った。
ガチャ。
クレアが出る。
クレア「はい」
ココ『あ、お姉ちゃん?』
クレア「そぉだけど」
ココ『大変なことになったの!!』
クレア「うん・・・こっちも」
ココ『え?』
クレア「お兄ちゃんが撃たれたの・・・・・」
ココ『!?!!』
クレア「まぁ・・・明日の朝には戻るよ」
ココ『ええ』
ガチャ。
翌日、朝6時、草原・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナイル「エンジンOK!」
クレア「荷物・・OK!」
クラッシュ「オイラ・・・OK!」
ナイル「しっかしすげぇな・・・何使ったらあんな傷が一日で・・」
クレア「ムスリロっていう薬。ペルシャ語で秘密の薬っていう意味」
クラッシュ「エンジンスタート!!!
ブ・・・・ブ・・・ブ・・・ブ・・ブ・・ブ、ブ、ブ、ブルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!!
クラッシュ「さぁ行くぞ!早く乗れ〜ぃ!!」
クレア「OKだよ〜」
クレアがオレンジバロンV2に飛び乗った。
ナイル「こっちもOK!」
クラッシュ「よし、出発〜!!!」
オレンジバロンV2とフェイクギャロップは草原を飛び立った。
9時間後、タスマニア島のビーチ・・・・・・・・・・・・・・・・
クランチ「クラッシュ達まだかなぁ?」
ココ「ね・・・・・アレじゃん?」
ココは空を指差した。
影が二つこっちにくる。
クランチ「かっこいいな…」
ココ「ええ」
クランチ「すんごくかっこいい」
ココ「そうだね」
クランチ「って…来すぎじゃない?」
ココ「確かに着陸が遅――逃げて!」
ココとクランチは家に向かって走り出した。
ガガガガガガガガガガガガガガン!!
二機の飛行機はビーチに着陸した。
ココとクランチが近づく。
クラッシュ「いやぁ失敗失敗」
ココ「……」
クレア「ドォ!」
クラッシュとクレアはオレンジバロンを飛び降りた。
ナイルもフェイクギャロップを降りた。
クレア「で、どういう状況なワケ?」
ココ「昨日ラティックが…変な黒いヤツに捕まって」
クラッシュ「え?」
クラッシュは何となく西に進んだ。
クランチ「お、おい、どこ行くんだ?」
クラッシュ「どこって…ラティックを救いに行くんだよ」
クランチ「でもヤツはかなり強い魔物に捕まってるんだぞ?魔物が本当のお化けなら、普段オレ達が倒してるのはハロウィンのコスチュームみたいなもん―――」
クラッシュ「でも…オイラ達はヒーローだろ?オイラはいつものことをする。気を引き締めて、オイラの…オイラの親友を助けに行く」
ナイル「……」
ココ「……」
クレア「……」
クランチ「どう思う?ココ」
ココ「ったく……ココココ気安く呼んで……でも――だから、このユニットをやってて良かった、って思うんだけどね」
クレア「……作戦を、練ろう」
ナイル「オレはいつもどーり、ただの足引っ張り係かぁ?」
クランチ「そんなこたぁない…本当のヒーローは分かってるだろ?それを目印にすればいい」
クラッシュが手を差し出した。
その上にクランチ、ココ、クレア、ナイルが手を重ねていく。
ココ「バンディクー5……」
全員「オーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
戻るのだ