悪たち(わるたち)の日々


しとぅさん作

私、メグミは彼らの会議の様子をこれからまとめるつもりです。(イヤだけど…)ある朝のコルテックス城。天気もいいのに科学者たちは集まって地下室で会議をしているようです。たまには外に出ればいいのに。
「おぃ!!!!コルテックス!!」と前日の疲れでも残っているのかコルテックスは居眠りをしていました。と、いっても昨日も居眠りしてた気がするけど…。そんなコルテックスにウカウカが喝を入れました。
「上司の前で堂々と居眠りするとは、貴様。いい度胸じゃないか?居眠りができるくらいなら地球征服のいい案があるんだろうな?」
コルテックスはしどろもどろの状態でとにかく許しをこおうとしていました。
「ウカウカ様……いや、偉大なるウカウカウ様!!あなた様のような上司に命令していただi…」
「ウが一つ多い!!!!」あせっていたコルテックスは、思わず言葉をかんでいましまい、コルテックスはそのまま何かいおうとしましたがだまりこんでしまいました。隣にいた。タイニーはおなかを押さえて笑い転げていました。
「ギャハハハ!!!そんな間違い俺でもしないってのによぉ!!ね!ウカカ様!!」「お前はウが一つ足りんではないか!!」ウカウカがタイニーにさけびました。タイニーは小さな声で
「ごめんなさい」としょぼくれたかおで下を向いてました。
エヌ・ジン(以下ジン)は、「ふぅ…」と、ため息をついて、開発中のロボットの資料を見ていました。その隣にいるエヌ・トロピー(以下トロピー)は声にならない声で「……!」と笑いをこらえています。彼らの朝の始まりはだいたいこんな感じで始まります。今日は、ディンゴダイルは欠席しているようです。いつもはいるのに…。
ウカウカは高血圧なのか、クラッシュくんを倒したい一心なのか分かりませんが、毎日怒鳴り散らしています。ウカウカにみんなひれ伏すけど、ほんとに偉いのかよく分かりません。ただの木のお面じゃないの?って思うけど。コルテックスがいうにはかなりえらい存在らしいです。

「よし、こんなものでいいかなぁ…。っと次のページ次のページ…。」

今日は、悪者チームといわれる皆さんに、インタビューをするつもりです。タイトルはズバリ!「みんなの思う地球征服の形とはなんなのだ!?」です。まず、ディンゴダイルに聞いてみました。
どうやら寝坊したようです。あとあとウカウカに怒られますよー。
「ぅーん。おれっちが地球征服するとしたらぁ?そうだなぁ…。
とりあえず言えるのは焼き肉をみんなに食わしてやりてえなぁ。
もちろん腹一杯なぁ!月に一度は焼き肉の日を作るぞう!!!お前も賛成だよな?」
「いえ、太りたくないので。遠慮しまーす…。」
すると、ディンゴさんは、火炎放射器の口をこっちに向けてきました!!
「なんだとぉう!!そりゃあ許せねぇ!!聞いていて遠慮ってのは
ねぇぞぉ!!お前を焼き肉にしてやる!!」
「キャァーーーーー!!!」
間一髪で逃げました。髪が一部こげました。髪は女の命なのに…。ディンゴさんにそういう話はこれから控えたいと思います…。

次に。っと、タイニータイガーさんに聞いてみました。
{会議の後、どうやらみんなで晩御飯を食べるようです。私はタイニーさんにインタビューするために、みんなの後についていくことにしました。}「と、こんなもんで。っと」メグミは参謀集団の後ろの方で歩いていたタイニーに声をかけた。「あのー。ちょっといいですか?」タイニーは音を立てながら振り向いた。「ガゥ?タイニーになんか用?」メグミはポケットからメモ帳と鉛筆を用意した。さっきのディンゴのせいで紙の端っこが焦げている。
メグミはキリっと表情を切り替えて、聞いてみた。
「地球制服について、インタビューしたいんですけど。いいですか?」すると、1秒の間もなくタイニーは即答した。
「インタビューってなんなんだ?タイニーわかんない。」
メグミは「ぁー・・・・」と言葉をとぎらせた。
(やっぱり分からないかなぁ)という思いと、(どう説明したらいいかなぁ)という半々の思いだった。
メグミは軽く息をついた。「ふぅ・・・」
「えっとですね。あなたの思う地球征服の形とはなんでしょうか」
タイニーは頭をかきながら考えてしばらくしてから答えた。
「タイニー今、おなかが減ってて考えられない!!」
「え?」メグミが固まっていると、食堂のほうから声がした。
「タイニー!!食べないのか?ご飯。」どうやらコルテックスの声だ。「そういうことだからー!タイニーご飯食べてくるー!」
メグミにそう言い残すとタイニーは食堂の方へと消えていった。
メグミはため息をついた。「しょうがないなぁ・・・またあとで聞こう。じゃあ先に他の参謀さんに聞きにいこっかなぁ。」
メグミはそういってメモ帳を閉じた。

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