イニシャル「G」騒動


直子さん作

8月某日午前3時。コルテックス城。

腹が減ったので台所の冷蔵庫をあさるコルテックス。
コル「なんか無いかな〜、チーかまとか・・・。」

その時、コルテックスの左でカサカサッという音が。
コル「?」

そちらを振り向くコルちゃん。すると、

ゴギブリがいた。

実はこの禿オヤジ、ゴギブリが大嫌い。
コル「ひぃやぁああああああ!!!!!ゴギ!!G!Gが出た〜!!」

パニクるコルテックス。その悲鳴でコルテックル城に居たもの全員(エヌ・トロピーを除く)が目を覚ましちゃった。
ウカウカ「何だ今のは!!」
タイニー「うぁ!?」
ディンゴ「あービックリした。」
エヌ・ジン「コ・コルテックス殿・・・!!」
トロピー「うぅ〜ん、実にビューティフルね・・・(寝言)」

急いで台所に駆けつける4人。
エヌ・ジン「コルテックス殿!!」
ウカウカ「コルテックス!!」
タイニー&ディンゴ「おっさん!!」
コルちゃん、腰を抜かしてしゃがんでた。
コル「ゴ、ゴギが・・・。ゴギブリが・・・。」

コルちゃんがくがくしている、情けないね。
ウカウカ「馬鹿者!そんな虫けらに何をおびえているのだ!」
ディンゴ「おっさん・・・背中に・・・。」

おやおや、ウカウカのおっさんの仮面の後ろにゴギブリが回りこんでいたよ。
ウカウカ「わ゛ーーー!!!キモい!ぎゃあああ〜〜!!」
コル(人の事言えねぇじゃねぇか・・・)

ゴギブリは、ウカウカの後ろから離れてカサカサ逃げていく。

ウカウカ「今すぐそいつを始末しろー!!!」

ウカウカ、ビビッていて震えちゃってる。
一同「あ〜情けなっ・・・(´д`)」
ウカウカ「黙れーーーーー!!!(怒&泣)」

いずれにしてもビビッてることに変わりない。

まず最初にタイニーが行ったよ。
タイニー「がぉーーー!!タイニーお前逃がさない!!」

ドッスーン!!!ドッスーン!!!

カサコソ逃げるゴギブリを飛び跳ねまわり追いかける。
そのたびに床がゆれる。
一同「城が壊れるわーーーー!!!」
コルテックス「もっとおだやかにできんか!頭使え頭!」
タイニー「・・・!タイニーいいこと考えた!!」

そう言うと、ゴギブリ目掛けて頭突きを始めたよ。ガツーン!!
コルテックス「そういう意味じゃナーーーーイ!!」
ディンゴ「おれっちに任せな!この放射器モード・オブ殺虫剤でイチコロだぜ!」
ウカウカ「殺虫剤は使うな!環境に悪い!そんなことしちゃ、ダメ、絶対。」
ディンゴ「んなムチャな・・・。じゃしょうがねぇ、おれっちの、このとっときの焼肉でゴギブリをおびき寄せよう。」

ディンゴ、台所の戸棚から焼肉をだす。
エヌ・ジン「何で戸棚なのだ!!?」
ディンゴ「良いじゃんか別にー、のわっ!?」

モグモグ・・・。 
コルテックス「うん、うまいうまい、ンマンマイ!」

コルテックスが焼肉を全部食べてしまったよ。
ディンゴ「何やってんだこのバカーーーー!!!!」

ボコッ!!!
コルテックス「だって、だってお腹すいてたんだもん、だから台所にいたんだもん!」

おやおや、とうとうエヌ・トロピーのお出ましだね。
トロピー「実にノイジーね・・・、さっきから何をしているのだねエブリワン?」
ウカウカ「貴様、よくぬけぬけと・・・!!」
コルテックス「こちとらゴギブリ殺しで死に物狂いなんじゃヴォケェ!!」
エヌ・ジン「お二人とも落ち着いて下さい!!」
タイニー「タイニーたち、ゴギブリ倒ししてた!」
ディンゴ「でもなかなか捕まらねぇんだよ・・・。」
エヌ・ジン「エヌ・トロピー殿!どうか拙者達のゴギブリ退治に協力して下され!」
トロピー「OK、ノープログレム!そんなダーティな虫をバスターするなんてブレイクファースト前ね!!」

トロピーの旦那、やる気100%だね。
ディンゴ「エヌ・トロピーならIQ1061だし、最善をつくすぜ!」
タイニー「タイニー、トロピー応援する!!」
コルテックス「ケッ・・・。」
トロピー「まかせてくれたまえ!」
そう言うと、携帯を取り出した・・・。
トロピー「○×-×××-××○△・・・。」

プルルル、プルルル、プル―
エヌ・トランス「はいこちら催眠術師のエヌ・トランスでランス!催眠術をかけたい奴がいれば、何時でも請け賜っているでランス!」
トロピー「ハローたまちゃん、ワタクシね、エヌ・トロピーね!今すぐハゲ(コル)の城へ来てくれないかね、プリーズ?」
コルテックス「ハゲ・・・(怒)」
トランス「トロピー様でしたランスか!了解でランス!Please wait!」

トロさん、エヌ・トランスの所へ電話をしていたね。
トロピー「彼にまかせればベリーイージーね!!!」


一同「他力本願かよ!!!!!!!!」
コルテックス「お前、エヌ・トランスのこと、たまちゃんってcallしてるのか!?」
ウカウカ「無いわ〜!まったくunderstandできん!」
タイニー「タイニー、ベリー気持ち悪い!」
トロピー「(無視)おや、たまちゃんが来たようだね、とてもファストね!」


トロピー、そうsayすると、エヌ・トランスを迎えにgoしたね・・・。

エヌ・ジン&ディンゴ「・・・。エヌ・トロピー(殿)の喋り方がエブリワンに移っているよ・・・;」

あんた達にも移ってんぞ。
エヌ・ジン&ディンゴ「わあああああああ!!!(゜Д゜;)」

エヌ・トロピーはエヌ・トランスとエレガントな話をエンジョイしながらコルテックス城へと入っていったよ。
トランス「ところでバイザウェイ、今日は何のご用でランス?」
トロピー「ハゲ(コル)がゴギブリが怖いってsayするから、たまちゃんにもゴギブリバスターを協力してほしいのだよ。」
トランス「ラーンッスッスッス!ゴギブリ一匹に何でそんなてこずってるランス?」
トロピー「知らん。」

そして、問題の台所についたね。
コルテックス「しかし、トランスの催眠術をどうやって使うんだ?」
ウカウカ「自害しろと命ずるのか?」
エヌ・ジン「発想が恐ろしいですぞウカウカ殿・・・。」
トランス「より安全にゴギブリを退治するには、やっぱりこう、ハエタタキでプチッとつぶす事ランス!でも奴は動きが早いランス。そこで!即座な体の動きと視力が大切になるランス。」
ウカウカ「だからどうしたと言うのだ?」
トランス「俺の催眠術はどんな事も可能でランス。催眠術をかけた相手の五感の能力も自由自在に操れるランス!」
タイニー「へぇへぇ。」
ディンゴ「催眠術で視力と反射神経を良くするのか。」

で、誰が催眠術にかかるの?
一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

考えてなかったようだね。
タイニー「タイニー嫌だ!!」
コルテックス「ワシもヤダ!!(びくびく)」
ディンゴ「おれっちもヤダ!そんなのニトロニートだけで十分だ!」
ウカウカ「ニトロカートだ!」
エヌ・ジン「よし、拙者が人肌脱ごう。」
一同「なに!?」
ディンゴ&タイニー「脱がなくて良いよ、オッサンの裸体なんて見たくない―」
エヌ・ジン「そういう意味じゃないぞ!!真剣になって力を貸すという意味だ!」
コルテックス「マジでやるのか!?」
エヌ・ジン「マジですぞ!」

エヌ・ジンの旦那、やる気120%だね。
トランス「男でランス!エヌ・ジンさん!」
トロピー「とてもクールね!」

そして。
トランス「では、この俺の渦マークをじっと見るでランス。」
エヌ・ジン「うむ。」

ジィ〜〜〜〜〜ッ・・・・・・。
トランス「いやん!胸ばっかりジロジロ見ないでランス!エッチスケッチワンタンメン!!」
一同「どっひゃぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!(゜Д゜;)」
トロピー「それを言うならエッチスケッチワンタッチ!!」
ディンゴ「そっちをツッコむのか!?」
ウカウカ&コルテックス「真面目にやれーーー!!!!!(怒)」
トランス「正直スマンかった;」

仕切りなおし。
トランス「エヌ・ジンさん、本当にこれでいいんですね?」
エヌ・ジン「はい。」
トランス「あなたは何回目ですか?(催眠術にかけられるのが)」
エヌ・ジン「一回目です。」
トランス「僕は、数え切れない人を催眠術にかけてきています。あなたは、許せますか?」
エヌ・ジン「・・・。」
トランス「もう一度聞きます!本当に、これで、いいんですね?」
エヌ・ジン「・・・はい。」
トランス「用意は、いいですか?」
エヌ・ジン「・・・はい!」
トランス「では、始めましょう・・・。」
(元ネタ、Dir en grey「mazohyst of decadence」)

そう言うと、エヌ・トランスはエヌ・ジンの顔に右手をかざした。
呼吸を止めて一秒。

トランス「行くでランス!!『ウンジャラゲーノホンジャラゲ!スイスイスーイノモーリモリ』!!!!!!」
一同「今までそんな呪文使ってたっけ!???」

ぐるぐるぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
エヌ・ジン「はうっ!!」

キュピーン!!
エヌ・ジン「うぉらあぁ!ゴギブリ出てこい!この俺様が内臓ぶちまけさせてやるぜベイベー!!」

カサコソ・・・。
エヌ・ジン「そこかぁーーーーー!!」

ダダダダダダダダ!!

こうして、エヌ・ジンとゴギブリの戦いは始まった。
ゴギブリ「なんだよあのミサイル野郎!あんな奴に殺されたくねぇ!とんずら!」

そう言うと、ゴギちゃん、壁を這い始めた。
エヌ・ジン「逃がさねぇよ・・・You can't escape from me!」
一同「何故英語を使う(汗」

ジンさんも壁を走っている。まるでマトリックス。

ゴギちゃん、今度は空中飛行。
コル「きゃぁ!飛んだ!」
ウカ「うるさい!」
エヌ・ジン「だったら俺も跳ぶまでよ!」

ジンさん、2の時のタイニーも顔負けの大ジャンプ!
ゴギブリ「しつけぇな!でも天井はついて来れないな!」
エヌ・ジン「忍法、天井渡り!」

本当に天井を重力無視して走っている。 
ゴギブリ「えぇ〜〜〜〜〜!!!!!??反則だ!」

てゆーか無いだろ。
ゴギブリ「いや〜〜〜〜〜ん!(泣)」

いつのまにか、台所を抜けて長い廊下を走っている。
エヌ・ジン「追尾する追尾する我々は追尾する!!」

何を言っているのか分からないね。
コル&ウカ「エヌ・ジン・・・ワシ等のためにあそこまで・・・!(涙)
皆!怖がってばっかいないでワシ等も戦うぞ!」
一同「おぉ!!」

そう言うと、ジンさんの後をついてった。しかし、
エヌ・ジン「邪魔するんじゃねぇ!!これは俺とあの『イニシャル「G」』との男同士の真剣勝負なんだ!黙って見ていてくれ!!」

そう怒鳴り、かけていった。
一同「エヌ・ジン・・・」

数分後。
ディンゴ「ジンとゴギブリはどうなったかな・・・。」
タイニー「タイニーあいつ信じる!」
トロピー「とても心配ネ・・・(標準言語)」
トランス「俺の催眠術がちゃんと効いていると良いでランスけど・・・。」
ウカ「ただ待つしかできんとは・・・。遺憾だ。」
コル「ジーーーーーン!!早く終わらせて帰って来てくれーーー!!!!」
その時、一人の人影が。黒い何かを持っている。
そう、あの『イニシャル「G」』である。
 
そして持っていたのはエヌ・ジン。
エヌ・ジン「終わりました・・・すべて。」
一同「・・・・・。」

一同「ばんざーーーーーーい!!!!!」
コル「よかった、よかったよぉぉぉぉお〜〜〜ん!!!(大泣き」
ウカ「心配したぞ!」
トロ&トラ「君の勇姿、とてもエクセレントね!!」
エヌ・ジン「いや、いいんですよ、ハハw」
ディンゴ「体ボロボロじゃないか・・・」
タイニー「これもコイツのせい!タイニーお前ぶっ飛ばす!」

タイニーそう言うと、ジンさんの手からゴギをとり、窓からマッハ1の速度で投げてしまった。ポーーーーーーーイ!!!

ウカ「おい!だからってポイ捨ては良くないぞ!!ダメ、絶対。」
コル「この際良いではないですかウカウカ様、まったく頭の固い奴だよ(ブツブツ)」
ウカ「何だと!」
コル「ごめんなさーい!!」
一同「あははははは!!」

めでたしめでたし!!(^∀^)







?「じゃねぇよ・・・・・・・(怒)」
一同「!!!!!」

暗い廊下の向こうから謎の声がする。
謎のザワザワが聞こえる、大きな黒い塊がこっちへ猛突進している。

あの「イニシャル『G』」の仲間だったね・・・。
ゴギ集団「うう、おのれおのれ!ツトム(エヌ・ジンが殺したゴギブリ)の恨みはらさでおくべきかーーーーーー!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
一同「わ、わわ、わ゛あああああぁぁぁ!!!!!!もう勘弁して―」

ドッガーーーーーーーーン!!!!!!!
一同「ギャアァァァアアアアア!!!!」







気が付けば、東の空が白くかすんでいた。

午前5時。ある森の中で一人のバンディクーが走っていた。
クランチ「やっぱ早朝のマラソンは気持ち良いぜ!えっほ、えっほ(掛け声)!」

ベチッ!
おやおや、クランチ君の顔に何かぶつかったよ。
クランチ「痛てぇな・・・なんだよも〜・・・・・・、ぇあ゛っ!!?」

クランチ君の足元にはこげ茶の虫が。
あのゴギちゃんだったね、ジンさんが退治して、タイニーがマッハの速度で投げ飛ばした・・・。

クランチ「うわぁ〜〜〜〜!!朝からこんなモン見たくねぇーーー!!!」

ピュ〜〜〜〜〜ッ(逃げ出した)

逃げ出しちゃった。このさわやかマッチョ君も、ゴギちゃんは嫌いな様子。

ゴギちゃん、皆に嫌われて大変だね^^;byナレーション
ナレーション以外「じゃあお前は平気なのかーー!?(怒)」

ナレーション「や、やっぱりアタシもゴギブリは苦手です〜〜〜〜っ!!!(゜д゜;)」

ダダダダダ!(逃亡した)

何はもとあれ、ゴギブリ退治ご苦労様!
コルテックス達「わし達はゴギブリに退治されているよーっ!(泣)」

おしまい

コルテックス「何だこの終わり方っ!!」

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