記憶を司るパワーストーン


アタックスピンさん作

第1章〜事件の予兆〜

ここはかの有名な(?)タスマニア島。
いつものようにクラッシュ達が平和に暮らしていた。
クラッシュ「おーい、みんなーー!!」
アクアク「なんじゃ。今、日光浴してたのにのぉ。せっかく日焼けしようとしとったのに」
みんな「(えー)」
クラッシュ「そんなこといいから、来てよ!!」
ココ「お兄ちゃん、待ってー。足速い。」
クランチ「健康にいいじゃねえか。って、おいてくな!待てークラッシュ!」
どうやらクラッシュはタスマニア島に隠されていた洞窟のうちの1つを見つけたというのだ。
クラッシュ「ほら、ここだよ。」
しかし、この洞窟は見事に暗かった。
洞窟の中が見えそうにない。
ココ「お兄ちゃん・・・・ここ不気味よ・・。」
クランチ「ところで、どうやって見つけたんだ?今までなかったはずだぞ」
クラッシュ「それが、おいらにもわからないんだよ。」
アクアク「これが新しい「島の大発見」につながるといいのじゃがな。」
クラッシュ「とりあえず、入ってみるか。」
ココ「えーーー・・・・。一人で行ってきてよ。第一発見者なんだから。」
クランチ「入ってみようぜ!」
ココ「・・・・・・・(しょ、しょうがないか・・・)。じゃあ、私も・・。」
アクアク「それじゃあ、みんなで洞くつ探検じゃ!!」
ちょっと長い話し合いの末、ようやくココも洞窟に入ることを決心した。
そして4人(アクアク含む)は、ずんずんと洞窟へ入っていった。
洞窟の中はやっぱり暗かった。
目の前10m見えるか見えないか、という過酷な探検のため、クラッシュ達は慎重に進んでいった。
クランチ「おい、何もみえねぇぞ。」
ココ「本当にこんなところに入ってよかったの?」
ココの不安をよそに、クラッシュはウキウキしながら歩いて行った。
アクアク「しかし、長い間発見されてなかった洞窟じゃ。きっと何かあるに違いないぞよ。」
クラッシュ「おいら、わくわくしてきたぞー!!」

歩き続けて数十分。
いまだに奥にたどり着いていないクラッシュ達。
クラッシュ「ゼー、ゼー・・・どれだけ長いんだよ、この洞窟。」
さすがのクラッシュも、洞窟の長さにはあきれていた。
クラッシュ「もしかして、また同じところに戻ってるんじゃないの、アクアク?おいら、疲れたよ。」
アクアク「しかし、おぬしが『入ってみるか』と言ったからみんな入ってきたんじゃよ。」
クラッシュ「だって、こんなに長いとは思ってなかっ・・・・・。」
クラッシュ以外「??」
その時、クラッシュ達の目の前に謎の小さな光が見えた。
この洞窟が暗すぎたせいか、その光はとても眩しく感じた。
クラッシュ「な、なんなんだ、あれ・・」
ココ「とりあえず、行ってみましょう。」
クラッシュ達はその光に向かっていった。
その光に近づくにつれ、じょじょに姿を現してきた。
・・・きれいな石で囲まれた小部屋だった。
とてもきれいで、言葉にできないほどだった。
アクアク「なんと!!宝石の小部屋につながっていたんじゃな。」
ココ「キレイ・・・・・・。」
そしてその小部屋の中央に、一握りぐらいの不思議な輝きをした石が置かれてあった。
それは,瑠璃色に輝いた不思議な石だった。
クラッシュ「なんなんだ、この石?この石だけ目立ってるよ。」
クランチ「おぉ!すげえなクラッシュ!!こんなものが洞窟の中にあったなんてよ。」
ココ「アクアク、この石について何か知ってる?」
アクアク「うむ・・・・・どこかで聞いたことがある気がするんじゃが・・瑠璃色の石・・ブツブツ。」
そのまま、アクアクは考え込んでしまった・・・。
クラッシュ「とりあえず、持って帰ろうよ。」
ココ「いいのアクアク?聞いてる?」
アクアク「・・・え、あぁ、多分いいじゃろう。とりあえず、この石について調べてみるのじゃ。・・・・わしも思い出したら皆に伝えるからの。」
ココ「(たぶんって・・・)。」
クラッシュ達はとりあえず、この不思議な瑠璃色の石を持ち帰ることにした。

・・・・ここはクラッシュ達とは違う世界・・らしい場所。
なにやら、2人が謎の捜索がされているようだった。
?「『記憶を司るパワーストーン』・・?なんだそれ。聞いたことないぞ。」
!「通称『記憶石』。それでこの使命を受けたわけ?」
?「・・・・・」
!「それがどこの世界にあるかはわかった。だから、その世界へ行く方法を探るんじゃなかったの?」
?「言われなくても探してるからな!」
2人はクラッシュ達の世界へ行く方法を捜索していたようだった。
!「もうこの辺は探しつくした。行きましょう」
?「・・・・待てよ!!これは?」
「?」が差し出したのは、一冊の本だった。
!「これ・・・・いいじゃない!!早速実行よ。」
そして同世界の別の場所に、謎の人物がいた。
先ほどの2人とは違うようだ。
その人物は不気味な色をした光を連れていた。
*「『記憶をつかさどるパワーストーン』か・・・。知ってるか?」
不気味な光「・・・・・・・・・・・」
もちろん、その不気味な光は答えない。
しかし、謎の人物はまるで自分の仲間のように話しかけていた。
*「記憶石をどうにか使ってこの作戦を実行しなければ・・・。」
不気味な光「・・・・・・・・・・・」
*「しかし、もしこの作戦が成功したらお前(不気味な光のこと)は・・・・」
不気味な光「・・・・・・・・・・・」
やがて、不気味な光は謎の人物に答えるように、鈍く輝いた。
それは、鈍くかつ、歓喜をしているかのような輝き方だった・・・・

=第2章に続く=

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