記憶を司るパワーストーン


アタックスピンさん作

第2章〜どこからか来た冒険者〜

あの瑠璃色の石を拾って数日後・・・
クラッシュ達は瑠璃色の石について調査を続けていた。
ココはパソコンで調べ、
アクアクは必死で思い出そうとし、
クラッシュとクランチは島の原住民(パプパプたち)に聞いてみたりした。
しかし、瑠璃色の石についての情報はなかなか集まらなかった。
クラッシュ「本当に何なんだろう、この石。」
ココ「アクアク、そろそろ思い出したんじゃない?」
アクアク「・・・・・・・・。」
みんな「(ダメか・・・・。)」
クラッシュはふと思った。
≪この石は、ただの石ではない。きっと何か特別な石なのではないか≫と。
ただ、それがどんなふうに特別な石なのかはわからなかった。
クラッシュはダイヤやパワーストーンのように、特別な物ものに違いないと解釈していた。
そうやって(クラッシュにとって)難しいことを考えているうちに・・・・・・
クラッシュ「Z・・・・Z・・・・Z・・・・・。」
ココ「お兄ちゃん、寝ちゃった・・・・・・。」
アクアク「よほど難しいことを考えていたんじゃろう。」
クランチ「そろそろ調べるのを休憩にしようぜ。」
ココ「そうしましょう。」
みんなはそう言って休憩に入った。

?「本当にこれでいいのか?」
何かの計画の最終段階にいる2人。
クラッシュ達の世界に行くための計画の最終段階らしい。
!「いったでしょう、この方法しかないんだから間違えるはずがないって。」
?「そうだけど、もし失敗したらどうするんだよ。」
心配そうに言うが、「!」はそんなこと頭に入っていなかった。
!「そんなことを考えないで!」
?「・・・・・・・・・。」
!「さぁ、いくわよ。」
そう言うと、2人は計画通りに作った、謎の空間に飛び込んだ。
ザザザザザーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・

それから約1時間たったころ。
みんなの休憩タイムは終わったようだ。
ココ「さて、そろそろ再開しましょう。」
クランチ「クラッシュ、おい起きろ!!」
そう言ってクランチはクラッシュに、ポン、ポンと手を当てたが、
全く起きる気配がなかった。
ココ「まだ寝るつもりなのね、お兄ちゃん。」
アクアク「仕方がないのぉ。じゃあクラッシュなしで情報集め再開じゃ!」
ココとクランチ「オーーーー!」
早速、ココとクランチとアクアクは情報集めをした。
すると・・・・・・何か変な音がしてきた。
・・・・・・、・・・・・・・・
ココ「?何か聞こえるような気がするけど・・・・・。」
クランチ「気のせいじゃねえの?」
しかしココの耳には、確かに何かの音が聞こえた。
・・・・・・、・・・・・・・・
ココ「やっぱり聞こえる・・。」
次第に、その音は大きくなっていった。
・・ザー・・・ザーー・・・・・・ザーー・・・・・・
クランチ「本当だ。何か聞こえるぞ。」
アクアク「どうやら、上の方から聞こえるみたいなんじゃが・・・。」
ココが上のほうにむかって指を差した。
すると、何か怪しい空間ができ始めた。
そして音はさらに大きくなっていった。
ザザザザザザーーーーーーーー
アクアク「何か来るみたいじゃ。みんな、離れるのじゃ!」
ココ「お兄ちゃん起きて!!」
しかし、クラッシュは起きようとしなかった。
クランチ「いい加減にしろよー。」
クラッシュ「ウ〜〜〜ン。リンゴ食べるまで待ってよ・・・・・(寝言)」
みんな「・・・・・・・・」
しかし、そうしているうちに空間は大きくなっていった。
そしてその空間から何か、人のようなものが落ちてきた。
しかも、それはよりによってクラッシュの真上から落ちてきた。
ココ「よりによって、お兄ちゃんの真上・・・・って、お兄ちゃん、起きなさい!!」
ココの精一杯の大声でようやく目を覚ましたクラッシュ。
クラッシュ「う、うーーー・・・・ん?」
クランチ「早く避けろよ!」
クラッシュ「え?何のこと?」
ココ「真上を見てみなさい!」
クラッシュ「え?・・・・・・・・て、うわーーーーーーーーー!!!」
ゴーーーーーーン・・・・・・・・!!
落下してきた『人のようなもの』そのまま、クラッシュの頭へ直撃してしまった。
ココ「お兄ちゃん、大丈夫・・・?」
クラッシュ「イテテテ・・・・・・。」
クランチ「まったく、のんびり居眠りなんかしてるからそうなるんだよ。」
アクアク「クラッシュは無事のようじゃな。・・しかし、落ちてきたこの者たちは大丈夫なのかのぉ。」
クラッシュの上に乗っかっている2人のことだ。
しかもこれは見た感じ、クラッシュ達と同じバンディクーらしい。
ただ、この辺では見かけない感じだった。
男女一人ずつ落ちてきたのだが、1人はウェーブがかった黄色い髪をしていて、デニム中心の服だった。いかにも大人っぽい。
もう一人は、クラッシュの髪をちょうど黒くしたような感じで、服は
共に、クラッシュよりは年上と思われる。顔が少し(クラッシュより)男らしかった。
ココ「あの空間から落ちてきたのかしら・・・。」
クランチ「介抱(かいほう)してやろうぜ。」

?「あ・・・・・あれ?」
!「ここは・・・・・・。」
クラッシュ達の家で目覚めた2人。
クラッシュ「お、おーい!目が覚めたみたいだぞー!」
ココ「お兄ちゃん、うるさい!」
クラッシュとココの会話をただ呆然と見ている二人。
!「あの・・。失礼ですがここはどこですか?」
クラッシュ「ここ?そりゃあ、おいらの家さ!言っておくけど、タスマニア島だぞ。」
?「タスマニア島?・・・あぁ、そっか!おれたちついに・・・。」
そう言いかけたが、「!」は小声で
!「ダメ。まだ言わないでよ。信用できるとは限らないじゃない。」
と言った。
?「そ、そうだったな・・・・。」
ココ「えっと・・なんですか?」
!「何でもありません」
そのうちに、クランチとアクアクも様子を見にきた。
クランチ「大丈夫か?」
?「まぁ、そうだけど・・・・。」
アクアク「しかし、どこから来たんじゃ?」
すると、2人は話し始めた。
?「俺達は、冒険者なんだよ。ここに来るためにいろんな方法を使ったけど、だめだったんだ。それで、ある方法を思いついたんだ。」
ココ「それで、あの空間を使ってきたの?」
!「えぇ。あの空間は私たちが実験を重ねて作ったの。」
クラッシュ「それが偶然、オイラの頭の上に来たってことか・・・・イテテ・・。」
?「俺も、そんなところに来るとは思ってなかったからよ。すまないな。」
クラッシュ「ハハハ。別に気にしなくていいよ(まだ痛いけど)。あ、紹介を忘れてた。オイラ、『クラッシュ』っていうんだ。」
ココ「私は『ココ』よ。」
クランチ「俺は『クランチ』だぜ。」
アクアク「そして、わしは島の精霊『アクアク』じゃ。」
!「そうなんですか・・・よろしく(まだ完全には信用できないけど)。私は『カリー』っていうの。」
?「そして俺は『ディール』。ちなみに、カリーのほうが年上だ。」
クラッシュ「これからも、よろしくな!ところで、2人はバンディクーなの?」
「そうだけど、お前たちも?」
ココ「私達もよ。」
カリー「そうなの・・・。」
こうして、自己紹介が終わった。
しかし、アクアクに新たな疑問が浮かんだ。
アクアク「じゃが、なぜこの島に来る必要があったのかね?」
ディール「それは・・・あ!」
その時、2人はあの瑠璃色の石を見つけた。
カリー「あの瑠璃色の石、もしかして・・。」

=第3章に続く=

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