記憶を司るパワーストーン


アタックスピンさん作

第4章〜悪の協力者〜

ドアを開けたクラッシュの前に立っていた人物・・・・
それは、なんと『コルテックス』だった。
そして、その隣にはニーナもいた。
コルテックス「クラッシュ、実は一つお願いがあるんだが・・・。」
クラッシュ「さては・・また世界征服をしようとしてるな!」
コルテックス「待ってくれ。今回は違うんだ。実はニー・・あれ?」
クラッシュはコルテックスが来たことをみんなに伝えるため、もう家の中に入っていた。
コルテックス「(人の話ぐらい最後まで聞けよ・・・)」
ニーナ「・・・・・・・。」

クラッシュ「おーい!アクアクー!みんなー!」
クラッシュは先程と同じような大声で皆を呼んだ
クランチ「またかよ・・・うるさいだろ!!」
ココ「うるさい・・・・・・・・」
クランチ「・・・・・・・」
そして、来訪者のことを伝えた。
クラッシュ「今度は・・・コルテックスが来たんだよ。」
アクアク「なんじゃと?!」
ディール「コルテックスって・・・昨日言ってた奴か?」
クラッシュ「そうなんだよ・・。」
カリー「あなた達の場所で迷惑をかけてる悪者か・・。どんな奴なの?」
クラッシュ「それがなー。性格はいかにも悪者ってくせに、外見が・・」
クラッシュが説明しようとしたときクラッシュは、【あまりの会話の長さにあきれ、入室していたコルテックス】の存在にようやく気がついた。
クラッシュ「コルテックス、いつの間に!?」
コルテックス「わし、さっきからいたんだけど・・。」
クランチ「しかも、ニーナもいる・・・・・。」
ニーナ「・・・・・。」
ディールとカリーは、まさか外見があんなやつだとは思っていなかった・・。
ディール「頭デカ(机にできそう)!!肌黄色い!!あの『N』はイニシャルなのか??」
カリー「でも、ニーナっていう子のほうが賢そーー。」
コルテックス「そうそう、わしの姪っ子ニーナはワルワルスクールでも良い成績を残しておるからな・・・て、おい!今日はそんなこと言われに来たんじゃない!!」
明らかにクラッシュ達にペースを載られてしまったコルテックスだった。
ココ「誰、あの頭でっかち?」
コルテックス「・・・・・・・・・」
アクアク「(よくそんな言葉は覚えてたなぁ・・)コルテックスというやつじゃ。あいつはのぉ(かくかくしかじか・・・)」
ココ「へー。すごそーーー!」
みんな「・・・・・・・・」
コルテックス「ということはココもなのか!?」
アクアク「何か言ったかのぉ、おぬし?」
コルテックス「べ、別に・・・・」
クランチは、コルテックスに何が目的なのか問った。
クランチ「じゃあ、何だよ。俺達と手を組むなんていつ来ようが早いぜ!」
すると、コルテックスは若干寂しそうな表情になった。
コルテックス「話をちゃんと聞いてくれ。・・・実はニーナの様子が変なんだ。いつもなら『おじさん、おはよー』って言ってくれるのに・・」(*あくまでも想像です)
クラッシュ「・・・へ?」
コルテックス「しかも、他の皆を見ても『あんた、誰?』って言って・・・・わしのことも覚えてないおみたいなんだよ・・。」
ディール&カリー「(なんだろう、この家系は・・・・。)」
やがて、みんなは気付いた。
みんな「!!それって・・・・・。」
コルテックス「ん?」
みんな「記憶喪失だよ!!(何で科学者のくせに気付かないんだーー!?)」
コルテックス「き、ききき、記憶喪失だとぉぉぉぉぉ?!」
ニーナ「この人、うるさっ・・・・」
他のみんなも、動揺を隠せなかった。
ココと同じような記憶喪失者がニーナだったなんて・・(ちょっと怖いから・・)
ディール「なんてこった、こんなことになったとは・・。」
カリー「やっぱり。ほかにも被害者がいたんだ・・・。」
アクアク「コルテックスよ、今からこの2人の話を聞くがよい。」
カリー「そうね。私たちが話したほうがいいかもね。」
そう言ってカリーとディールは話をし始めた。
コルテックスは2人の話を聞き、ニーナに起こった出来事を知った。
コルテックス「そ、そうだったのか・・・。」
非常にショックを受けたようだった。
無理もない。姪っ子を非常に大切にしてきたのだから。
コルテックス「つまり・・・つまり、記憶石を操作した悪者が真犯人なんだな!!」
カリー「そうだけど、何を急に・・・。」
コルテックス「よし!わしが悪者をたおしてやろうじゃないか!」
みんな「(・・・・・・・・・)」
みんなは戸惑った。
信用していいんだろうか・・・「5」の時は(いちおう)よかったけど・・・
ディール「正気か?」
コルテックス「そうとも。」
みんなは話し合った。
クラッシュ「オイラはいいと思うけど」
アクアク「しかしなぁ・・・・。」
カリー「これでいいの?」
みんな「う〜〜〜〜〜ん・・・・・・・。」
もちろん、みんなは易々とコルテックスを引き受けるわけがなかった。
ディール「・・・・しょうがない。あのおやじが本気なら協力してやってもいいんじゃないか?」
カリー「あんたはいつもそうなんだから・・・。でも、言われて見れば・・。」
みんな「(じゃあ、条件付きで・・・)」
どんな条件でコルテックスを協力させるか話し合い始めた。
ゴニョゴニョ・・ボソボソ・・・
コルテックス「みんな、話し合いはすぐに終わらせてほしいんだが・・・」
クラッシュ「・・・・よし、それでいこう!!」
コルテックス「何を?」
ディール「コルテックスの言ってることは本当なんだよな。だったら協力してやってもいいさ。代わりに条件がある。そんなに重い条件じゃない(はずだ)。」
コルテックス「わかった、わかった。どんな条件なんだ?」
カリー「第1に、どんな危険があっても私たちに協力すること。」
アクアク「第2に、(これは初歩じゃが)勝手に行動しないことじゃ。」
クラッシュ「そして第3に、他の仲間は連れて行かないこと。」
クランチ「他の仲間を連れてったら、こっちはこっちで大変なんだよ・・・。」
コルテックスは、自分にしてはあまり良くない条件だったが、ニーナのためにと張り切って協力しようとした。
コルテックス「よし、なら守ってやる。にーなのためだ!」
カリー「(やっぱり姪っ子のこと中心ね・・)まぁ、いいでしょう。」
こうして、悪の協力者となったコルテックス。
とりあえずのことは一件落着した。
しかし、なぜかコルテックスはディールとカリーのことが気になっていたようだ。
クラッシュ「コルテックス、どうしたんだよ。」
コルテックス「いや、そう言えばお二人さんの名前を聞いてなかったなー、っと思っててな。名はなんというのだ?」
ディール「オレはディールっていうんだ。」
カリー「私はカリーと申します。協力お願いしますね。」
コルテックス「あ、ああ。こちらこそよろしくな。」
とりあえず、この3人は打ち解けあったようだ。
カリー「じゃあ、明日からは私達の故郷へ行く方法を考えましょう。」
ディール「そして、記憶石も守ってやるぜ!!」
みんな「おーーーーー!!」
ココ&ニーナ「・・・・?」
でも、よく考えたら引っかかることが一つあった。
ディール達の故郷へはそんなに行くのが大変なのか。
クランチ「そういえば気になったんだけどよ、2人の故郷ってそんなに行くのが大変なのか?」
ディール「あ、ああ・・・・。とてもここからじゃあ遠いんだ。ワープホールを使わないといけないぐらい。」
カリー「ま、まぁそういうことよ。もっとも、飛行機や船の運転ができないからね。もしできたとしても私たちだけじゃ来れないわけだけど。」
クラッシュ「どういうことなんだ?」
カリー「そんなに気になるんだ・・。そのうち、ね。」

=第5章に続く=

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