リメイク版 タスマニア島とお祭りの鎧


星史郎さん作

 遥か昔。とある部族の時代では,お祭りを好む武士がいた。
その武士は,力こそあるが争うを好まず,何よりも,祭りを楽しむ事にこそ生き甲斐を感じていた。
しかし,そのことから武士としての意志が薄いと殿方に叱られ,他の武士からも迫害を受けていた。
しかしそれでも,武士の祭りを好む気持ちは変わらなかった。
だがある日の戦。その戦では,祭り好きの武士も参加していた。頑丈な防具を着ながらも,その武士は,その日の戦によって戦死してしまった。
その時,楽しみにしていた,戦の次の日の祭りにいけなかったことへの怨念と,戦いをせずに祭りを楽しむ者への嫉妬心が,武士の鎧に集まり,邪悪な鎧と化した。その鎧を封ずベく,その武士の友人である神主が,とある神社の封印の間にて,その鎧を封じる事にした・・・・・・
 これこそが,危険な戦いの幕開けとなる。

 青い空。それを焦がそうと無意味に燃える太陽の光は,ここ『タスマニア島』にて,多くの木々や動物たちを照らして,厚い気持ちを分け与え,育ててきた。その生き物たちにとって太陽の光とは,この優雅な青い空と同様に感謝される存在であった。空の青さとシンクロしている海も,太陽の光で温まってはいるが,ここにいるもの達にとっては,冷たく気持ちのよい物なのであろう。
 このタスマニア島では,現在,小さいながらもお祭りをやっている時期である。参加しているのは,あの有名なクラッシュ・バンディクー達と,その仲間たち,さらには、そのライバルである悪役達まで参加しているのだ。
二刀流としての腕を持つコモド・ジョーは、剣をヘラにかえ,器用に鉄板の上で焼きそばを焼いていた。焼きそばの屋台をやってるのだろう。
隣にいるコモド・モーは、兄と違い大柄な体形であるが,同じように器用にたこ焼きを焼いていた。
向かい側には,人がいないが,おみくじ屋が,沢山のくじを並べておいてあった。

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