ワル中心の短編集


3666さん作

第1部〜N.V、初会議へ〜

第1章〜会議前〜

AM 8:30

ウカウカ「おい、みんな起きろ!こんな時間まで何をしているんだ!」
ジン「え・・・、今何時ですか・・・?」
ウカウカ「貴様は何時だと思っているか聞いておこうか?」
ジン「・・・。何時ですかね?せいぜい7時ぐらいですか?」
すると、ウカウカの大音量の怒鳴り声があったのは言うまでもない。
ウカウカ「ばっかも〜〜〜ん!!!8時半だ、この役立たず!エヌ・トロピーなら知ってるだろう?今8時半だということを!」
トロピー「え?あぁ、やっぱりそのぐらいです?じゃあ・・・」
ウカウカ「そう、起きるのじゃな?」
トロピー「もう少し寝ます。」
ジン「(度胸あるなぁ・・・って、え!?また寝るの、この人!?)」
ヴァイオレット「おはようございます・・・って、あれ?まだ寝てよかったですか・・・?」
ウカウカ「いいわけないわい!とっとと起きろ!」
結局全員たたき起こされ、朝食を食べることに。

AM 9:00
全員「いただきます。」
ウカウカ「いいか、今日は昼食べた後、会議を行う。大体13時ぐらいを予定にしている。いいな?ちゃんと来いよ、例の8人!」
ネオ「あの、例の8人とは誰ですか?6人ぐらいならまだしも・・・。」
ウカウカ「お前という奴は・・・。他の奴らは知ってるだろう?教えてやれ。」
トロピー「いや、知りませんから。初めて聞きましたよ、8人なんて。」
ジン「こっちは聞いたこと・・・ないです。」
ニーナ「アタイも聞いた覚えないわ。」
という風に、結局全員知らない。
ウカウカ「ワシが言わなかったか?」
ウカウカ以外「聞いてないですから。」
ウカウカ「ほう、なら言おうか。(絶対おかしいぞ)例の8人というのはな・・・、ネオ・コルテックス、ニーナ・コルテックス、エヌ・ジン、エヌ・トロピー、エヌ・トランス、エヌ・ヴァイオレット、タイニー・タイガー、ディンゴ・ダイルの8人だ。いいな、覚えておけ。今日の13時までに中会議室に来ること。遅刻は厳禁だ。もし遅刻したら・・・、どうなるか分かってるな?」
ヴァイオレット「ジン様、実際にどうなるのですか?初めてだから全然分かりませんよ・・・。」
ジン「ん?そういえばそうだったな。早い話、かなりきついものがある。まぁ、その時によって変わるからなんとも言えないが。」
トロピー「だというのに、当の本人はギリギリのところで来る。だからといって焦るような様子は全くもって見えないね。アレ以上にずるい上司なんて聞いたことないですよ。」
トランス「トロピー様、あくまでも1番上である人に向かって、物扱いして大丈夫でランスか?」
トロピー「別にいいでしょ。あっちに聞かれなければなんともないから。」
ウカウカ「ほう、そういうことか。じゃあお前は延長有りだな。それとも、間に合っても罰ゲーム行きにするか?ワシは全然構わないぞ?」
ジン&トランス&ヴァイオレット「(結局聞かれてるじゃん、この人。どうするんだよ・・・。)」
トロピー「あ、聞いてたんですか?それはそれは立派な地獄耳を持っていらっしゃるようで。」
ウカウカ「貴様、このワシに喧嘩を売るとでも?度胸だけはいいようだな。しかし、貴様が余裕でいられるのもそこまでだ・・・。午後までに覚悟しておくべきだな。」
そう言い残し、ウカウカは別のところへと向かっていった。
トロピー「これだからあいつは嫌だね。何があるんだか。それとも、単なる脅迫?」

AM 9:00
今日の皿洗い当番はヴァイオレットなので、彼女は黙々と皿洗いをしていた。
ニーナ「あら、今日はあんただったの?手伝ってあげようか?ついでに話しておきたいこともあるのよ。」
ヴァイオレット「あ、ありがとうございます・・・。」
ニーナ「いいのよ。ところで、ここには慣れてきたの?」
ヴァイオレット「まぁ、程々にってところです。」
ニーナ「そう。・・・そういえば、もう少し気を抜いてもいいんじゃないの?怒るのはウカウカぐらいでしょうし。ねぇ、おじさん?」
ネオ「え?あぁ、そうだな。別にワシらは構わんがな。一回ぐらいは、そういうことをジン達と話したらどうだ?」
ヴァイオレット「え、そうですか?でもここ、張り詰めた空気を永遠に感じるんです・・・。」
ニーナ「そうなの?・・・、やっぱり初心者ってそういうものなのね。」
ネオ「ニーナも昔はそんな感じだったよの?でも今じゃ・・・。」
ニーナ「何よ?別になんだっていいじゃない。まぁとにかくねヴァイオレット、最初のうちは難しいかもしれないけど、もう少し気を抜いても構わないってことだけは一応覚えておいて。」
ヴァイオレット「はい、ありがとうございます。」
ニーナ「アタイは単なる友達として、あんたと一緒に過ごしていきたいだけよ。」
やがて、皿洗いは全て終わった。
ヴァイオレット「お2人とも、本当はありがとうございました。」
ニーナ「いいのよ、こっちも楽しくできたんだし。じゃあまた昼にでも会いましょ。」
ネオ「また昼な。」

AM 10:00
ジン「・・・で、結局延長決定ですかね。」
トロピー「延長があろうがなかろうが、結局は退屈なものに変わりはないでしょうね。元々何を話し合うつもりなんだか。」
トランス「どうせいつものパターンで、バンディクー達を倒すための計画でないランスか?」
ヴァイオレット「あの人達を倒さないにしても、世界征服についてとか。でも、無理だと思いますけど・・・。」
トロピー「だったら、今日の会議で思い切ってウカウカに言ってみましょうかね、最低でもバンディクーどもを倒すのは無理だってこと。」
トランス「い、言うでランスか!?ちょっと無理があるでランスよ、絶対に!」
トロピー「そうかなぁ・・・。できると思うんだけどな。どっちみち延長決定なら、何も変わりはしないって。」
ジン「でも、あの人の話だから、更に長引くような気が・・・。」
トロピー「その時はその時でどうにかすればいいですよ。臨機応変にってやつですよ。」
ヴァイオレット「そういえば、話は変わるんですけど、私、もう少し気を抜くべきですかね?さっき、ニーナさんと話してきたんですよ。」
トランス「そこはヴァイオレットに任せるでランス。」
トロピー「こっちも別に構いませんけどねぇ・・・。問題なのはウカウカただ1人、だと思いますよ。他にもいるとしたら・・・、ネオさんの方ぐらいじゃないですか?」
ヴァイオレット「あ、ネオさんとも少し話したんですけど、『ワシは別に構わん』って言ってました。」
トロピー「なんなら、ウカウカしかいないだろうね、気にする奴っていったら。」
ジン「別に俺も構わんし。それに、丁寧にやっても別いいことはあまりないぞ?相手をいい気にさせるだけで、逆にめんどくなるのがオチだよ。」

いろいろ話しているうちに、早くも昼になった。

トロピー「じゃあ、そろそろ食べに行きますか。」



−2章に続く−

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