心臓に


TofTさん作

クラッシュはあっけにとられてペットのシロクマのポーラをみていた。
 首がない。
 付け根からは謎のコードが伸びて垂れ下がっている。
 「なんだ・・・・これは」
クラッシュはただただ呆然と立ち尽くしていた。
 そのとき 空からポーラの首が落ちてきて付け根についた。しかし
そのポーラの顔には生命がなかった。
 「だれだ ポーラをこんなにしたのは」
クラッシュは制御できない怒りを覚えた。ポーラは機械化していた。
いや機械化されたのだ。
 「許せない」
ポーラがクラッシュに飛びかかってきた。
「グギギギギギギギ!!!」
「お前の鳴き声はそんなんじゃない!コレはポーラじゃない!!!
!うああああああ』
クラッシュはポーラの首を締め付けた。ポーラは動かなくなった。
クラッシュは涙を流しながらポーラを焼いた。
 黒い煙があがっていく。
 だれなんだよ・・・・ポーラを・・・こんなメカに・・・したのは・・・
 だれなんだよ・・・・コルテックスは怒りに震えていた。
自分たちの基地が完全に焼かれてなくなっていた。コルテックスの
仲間たちの残骸が散らばっていた。たった一人となったコルテックスは
 「くそっっ・・・」といいながら残骸をかき集めていく。
 風が大地をかすめた。
 空に光線が飛んだ。
 その光線はクラッシュの家に落ちる。
 クラッシュの妹のココの心臓に突き刺さった。
 「ただいま・・・・・」
クラッシュが帰ってきた。クラッシュはうつむいたまま
部屋に入っていく。そしてベッドに横になった。
 「なにがおきているんだ・・・・」
クラッシュとコルテックスは異なる場所で同じ言葉をつぶやいた。
 横になっているクラッシュに機会のような音を立てながら
ココが近づいてくる。

戻る