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ココのブッとび!時間旅行記
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8話 「さよならは言わないで」
2017/08/26(土)21:05:18(8年前) 更新
だい1しょう
ココちゃんの、過去のクラッシュくんとの約束、そして、別れ・・・。
クラッシュくんは恋人を救うべく、最後の戦いへ!
慣れない冒険で散々な目にあって来た兄妹だったが、ついに終わりが見えて来た。ビリビリ研究員を通り過ぎ、お城のホールまで来た。横には、しろダイヤが実体化した足場がある。・・・あいにく、しろダイヤは数える程しかないため、どこまで続いているのかはわからなかった。ただ目の前にゴールがあるという、よくわからないところだった。
クラ「ふ〜っ。マシンガン持ったキザなやつとか、薬を投げて飲んでムキムキになる変なやつもいたけど、もうここまで来たのだ・・・。」
ココ「お兄ちゃん。ずいぶん頑張ったわね。」
クラ「な〜にっ。これぐらい、タウナのことを思えば、心配ないのだ!でも、ココに手伝ってもらったからでもあるのだ。ありがとうなのだっ!」
ココ「どういたしまして(本当に危険な目にいっぱいあったけど)。」
アク「さあ、タウナのいるところはもうすぐじゃ。」
すると、ココの体が突然、青い光に包まれていた。
ココ「へっ・・・?」
アク「コ、ココォッ!?どうしたのじゃ!」
クラ「ココ!それ、どうしたのだ!?まさか近くに敵が」
ココ「(これって・・・もしや!)」
ひょっとしたら。何らかの役目を終えたのか、元の時代に戻るのかもしれない。
しかし、兄たちには、自分がタイムスリップしていることは言いにくかった。
ココ「お兄ちゃん、アクアクさん!ちょっと、聞いていて欲しいの。」
クラ「な、なんなのだ!」
ココ「これは多分、危険なこととかじゃないの。でも、二人とはしばらくお別れしなくちゃいけないかもしれない!」
アク「どういうことじゃ!?」
ココ「きっと、次に会うのはだいぶ後で、その私は、この冒険のことは知らないと思うの!」
アク「な、何じゃと?」
クラ「ちゃんと言ってほしいのだ!!」
ココ「う、うん。そうよね。こんな突然に。」
戸惑う一行。それはそうだろう。長い冒険を共にしたココに、訳のわからない変化が起こっているのだから。
ココは、この時代の本来の自分に迷惑がかからないよう、わずかな時間の中で考えついたことを語った。
ココ「ただ、二人には、ちょっとお願いがあるの。次に私と会うときは、私と冒険したっていうことは一旦忘れて!でも、いつか必ず、本当のことを話すから!」
アク「ココ・・・どういうことかさっぱり」
クラ「アクアク爺さん・・・ココのことはよくわからないこと多いけど、そのお願い、聞いてあげるのだ。」
アク「クラッシュ・・・。」
クラ「多分、ココにはココの事情があるのだ。オイラよりずっと賢いし、しっかりしてるし、似てないかもしれない。でもココは・・・なんていったって、オイラの妹なんだからさ。せっかくお願いされたら、断れないのだ。」
ココ「お兄ちゃん・・・。」
クラ「それにオイラ・・・忘れることは得意だからさっ。」
・・・その割にはタウナのことはいつまでも忘れられないことになるのだが。
そうこうしているうちに、だんだんと光が強くなっていくのがわかった。
ココ「二人とも、ごめんなさい。驚かせちゃって。変なことを言っちゃって。でもまた会えるし、事情はちゃんと話せるようになるから・・・!」
アク「わかったわい。ココ。ちと寂しいが、そろそろお別れのようじゃな。」
クラ「すぐ会えるって、オイラ、信じてるから!さよならなんて思ってないのだ!また会おう、なのだ!」
アク「わしも約束を破るつもりはないぞよ。このアクアクは嘘なぞつかんわい!」
ココ「お兄ちゃん、アクアクさん・・・。ありがとう!」
クラ「あとは、コルテックスをぶっ飛ばして、タウナを取り戻すだけ!勝ってみせるって約束するのだ!」
ココ「気をつけてね、お兄ちゃん!絶対うまくいく・・・って私、信じてるから!」
本来なら勝つはずだ。しかし・・・自分が関わってしまったことで、ひょっとすると未来は変わってしまうかもしれない。それでも、この勝負に勝つことを祈った。
別れに少し寂しくなったのか、泣きそうになってしまったココ。兄たちの元を少し離れて、見られないように去っていった。
クラッシュとアクアクは、ココとの約束を守ることを確かめた。
クラ「・・・さ〜って!最後はあのハゲ親父といっきうちしにいくのだ!」
アク「クラッシュよ、その戦い、しっかり見届けようぞ。なんならわしもついていこうか?なんちゃって。」
クラ「じゃ、頼むのだっ!」
アク「 “いっきうち”はどこいったんじゃい。やれやれ、こうなったらわしもおヌシに最後までついて行こうかのう。」
クラ「いっくぞ〜!待ってろ、コルテックス!!」
クラッシュたちは、コルテックスのいる飛行船に乗り込んでいった。
ココ「はぁ、はぁ、・・・ふう・・・。だんだん光が強くなってる。ちょっと、しんどいかも・・・。」
疲れてしまったのか、塔のバルコニーで外に腰掛けると、ココの見ている風景にクラッシュとコルテックスの戦う様子が現れた。近くではないが、まるでカメラ越しのように目に映っている。
コルテックス(以下コル)「覚悟しろ、クラッシュ!」
空中に浮いているコルテックスが、クラッシュに光線銃を打ち始めた。塔が燃える夕焼けの中、戦いの火蓋は切っておろされた!
ココ「(お兄ちゃん、気をつけて・・・!)」
ココは、ただ見守っているしかなかった。
赤い光線を撃ってくるコルテックス。かわしていったあと緑色のものをめがけてクラッシュはスピンアタック!
ココ「(危ない!!)」
なんと緑の光線は、反射してコルテックスにぶつけられた!
コル「ヌァッ!・・・このバンディクーめ!」
アク「わしのアドバイス通りじゃったな!この調子じゃ!」
クラ「オイラは負けるわけにはいかないんだい!約束したんだ・・・!」
青色のふわふわした光線を避けつつ、緑の光線をスピンで弾いていく。
コル「うぉわっ・・・。なかなかやりおるわい。今度はこうだ!」
赤い光線を連射していくコルテックスの攻撃に、クラッシュは必死の思いで避けるが、タイミングを誤ってしまい・・・。
アク「×○△□#※☆!!」
クラ「うわっ!」
ココ「(アクアクさん・・・!)」
クラッシュの身代わりとなり、アクアクは散ってしまった。
コル「チッ・・・邪魔が入ったわい。でももうお前しかいないぞ、クラッシュ・・・。」
クラ「しまったのだ・・・ウリャッ!」
緑の光線をまたもスピン!
コル「うわっ!!・・・小賢しい・・・これで終わりじゃっ!」
クラ、ココ「(!!)」
コル「ふふふはは・・・これでもくらえっ!!」
パワーを貯めて、特大の緑光線を撃ってきた!
クラ「ふう、ふう・・・!」
クラッシュも、もう疲れが出始めていた。しかし。
ココ「(お兄ちゃん、負けないで・・・・・・!!)」
クラ「(ココ・・・オイラは負けない、のだ!応援を無駄にはしない!)」
ココの思いが通じたのか、クラッシュはなんとか動けた。タイミングを見事に合わせ、特大の光線をコルテックスにぶつけた!
コル「グオッ!!・・・う、うわわ!」
コルテックスの乗っていたロケットが不安定になり、バランスを崩したコルテックスは落ちていった!
コル「ぬあ〜ああ〜〜〜!!!!!!!!」
哀れ、コルテックスは地上に真っ逆さまに。
クラ「や・・・やった〜い!!!」
ココ「(や、やったわ、お兄ちゃん・・・!)」
ついに、コルテックスを倒した。
捕らえられていたタウナがクラッシュの元に来て、幸せな時間が再び流れ始めた。タウナがクラッシュを持ち上げ、むぎゅ〜〜〜、としているようだ。この時間は、ほんの一時期かもしれないが、二人は飛行船のてっぺんで、本当に幸せそうにしていた。飛行船は、夕焼けの中に消えていった。
クラ「いやっほう〜〜!! ・・・・ 」
ココ「(これで・・・ふう・・・よかった・・・。 ・・・・・・)」
燃えていた塔の中で、ココの意識は遠のいていった。そして、ココは完全に光に包まれ、何かに吸い込まれるように、この時代から去っていった。
コルテックスの塔は、その後、燃え尽きたという。
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