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9話 「むてきのタイニータイガー」
2017/09/03（日）23：15：17（7年前） 更新
だい2しょう
タイニーには何の攻撃も効かないけど・・・？
クラ「ふは〜〜・・・怖かったのだ・・・。」
なにか怖い思いをしたらしいクラッシュ。生きた心地がしなかったと言うのが顔からわかる。
そんなこんなでワープルーム3のパワーストーンを集めきり、次に行こうとしたところ、新たなボスステージが現れた。「タイニータイガー」と書かれている。
ココ「（あのトラね・・・。）」
のちのタイム・ネジネジマシーンで最初のワープルームを管理するボスだ。クラッシュとの初対決が、このボス戦らしい。
クラ「う〜ん。行けるかなぁ。」
ココ「お兄ちゃんなら、きっとうまく行くわよ。あとこれ・・・。」
先ほど作った、送信機などを渡した。これでステージの様子がわかる上に、クラッシュに助言を言うこともできる。
ココ「困ってそうなら、これでサポートするから！」
クラ「ココ・・・やっぱり今のココはオイラを大事にしてくれるんだなぁ・・・。ただガミガミ言うだけのココとは違うのだぁ！」
ココ「ま、まあ、ね・・・（それは以前の自分なんだケド・・・）。」
微妙に視線を逸らし、目を細めて言った。
ココのマシンを取り付け、クラッシュはいざ、ボス戦へ。
クラ「ついたっと。ん？なんだ、これ。周りはエレベータかな・・・？で、台が１、２、３、・・・9個しかなくて、下は・・・真っ暗なのだ！」
と行っていると、後ろから雄叫びや、激しい音が聞こえた。
？？「がお〜〜っ！！」
クラ「んあっ？」
ドガンバゴン、ガシャン！！
鉄の扉をこじ開け、そこには恐ろしい怪物の顔が現れていた。
？？「ん？んん？」
すると、通信でココからの音声が届いた。
ココ『お兄ちゃん、聞こえる！？』
クラ「あ、ココか！あれは・・・。」
ココ『あれがボスのタイニーよ！』
クラ「や、やっぱり・・・？」
タイニー（以下タイ）「フテェ野郎がいる！タイニー、ぶっ倒す！ぐわ〜〜！！」
タイニーは、クラッシュの周りの台を乗り継ぎ、クラッシュを追いかけてきた！
クラ「うわわ！！」
タイ「待て〜！」
必死に逃げるクラッシュ。しかも、緑の台の一部が音を鳴らしながら赤色に光り、落下して行くのだ！
クラ「ウヒャア！何これ〜！」
ココ『気をつけて、あと、これがタイニーを倒すしかけよ！』
クラ「な、なんでなのだ〜？」
ココ『いい、よく聞いて！タイニーには、普通の攻撃が効かないの！当たった瞬間、お兄ちゃんはやられちゃうわよ！』
クラ「そ、そんなの困るのだ！」
ココ『タイニーは多分、周りが見えてないの。だから、穴があっても気づかないはず・・・うまく誘導して！』
クラ「わかったのだ！」
クラッシュはココの助言通り、一旦赤になった足場にのり、その後移動するようにした。すると、タイニーはこれに気づかず、両手をバタつかせ浮こうにも見事真っ逆さま。
タイ「グワァ！？フン、フン・・・ウワァァ〜！！！」
タイニーを落とした瞬間に、別の足場が音を鳴らして、落ちて行く。クラッシュはなんとかかわし、安全な台へ。
クラ「よっしゃ〜！」
ココ『お兄ちゃん、喜ぶのは早いみたい・・・。』
クラ「え？」
なんと、タイニーは台に乗ったまま上がってきたのだ！
タイ「グワァァ〜オ！！！」
クラ「ゲゲゲのゲ〜〜！！」
また逃げ惑うクラッシュ。クラッシュの怯える声ばかり聞こえる。
ココ『（わわ、大丈夫かな・・・。）』
クラ「あわわ〜！」
正方形の四隅の台が落ちるのだが、そこで落とすのは難しそうだ。
なんとかしてタイニーを落とせないだろうか。
ココ『お兄ちゃん、ロングジャンプを使ってみて！』
クラ「え！？なんだっけ！」
ココ『前に教えた・・・教えてくれた技じゃない！・・・スライディングジャンプよ！』
クラ「あれか！ウリィャ〜！」
見事、穴を飛び越え、タイニーをおびき寄せる。
タイ「ガッ！？・・・うああ〜！」
落とすのに成功。しかし、また上がってくる。
タイ「タイニー、もう落ちない！アイツやっつける〜！！ガオ〜〜〜！！」
クラ「何回来るのだ〜！？」
ココ『もう一息よ、ファイト！』
必死に逃げるクラッシュ。台の落ちる個数がへり、難しくなってきている。間隔も短くなっており、急がなければならない。
タイ「これで終わりー！」
クラ「どうかなっ！えいっ！」
タイ「ガオっ！？のわ〜〜！」
ピュ〜〜〜！
クラ「よし・・・。」
ココ『ちょっと！安全な台に飛び移って！！』
クラ「あっ！危ない・・・。」
1つしか残らない台に行き、なんとかやり過ごした。
もう流石に終わっただろうと思い、クラッシュはダブルピース！
クラ「イェイ！」
すると、また上がって来る影が。
クラ、ココ「『（ま、また〜？）』」
タイ「グ、ウ、・・・。」
ピュ〜〜ン！！
台に横たわっていたタイニー。直後、台から落ち、奈落の底に落ちていった。
今度こそ上がってこないだろう。
クラ「やったのだ〜！」
ココ『OK！お兄ちゃん、戻ってきて。』
上からワープゲートが現れ、ワープルームに戻るのだった。
クラ「いや〜、くたくたなのだ・・・。」
ココ「お疲れ様っ！」
クラ「パパぐまに追いかけられたと思ったら、今度はトラにまで追いかけられて、怖かったのだ・・・。」
ココ「追いかけられっぱなしの人生なのね・・・。」
クラ「カワイコちゃんになら追いかけられてみたいけどな〜。」
ココ「（・・・ホントにそれでいいのかしら？）」
そうして2人は、次のワープルーム4まで上がっていったのだった。
タイ「クラッシュ！！・・・タイニー、負けて悔しい！！いつかリベンジするー！」
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