4話　「ボ〜ナス」

2017/08/26（土）21：02：14（7年前） 更新

だい１しょう

「えんばんいわのはて」を進むココとアクアク。ココはアクアクに気になることを質問した。

ココ「ねえ。アクアクさん。ちょっといいかしら。」
アク「お、ココ。どうしたのじゃ。」
ココ「さっきから集めている、この2種類の顔の・・・。」

フェイス・トークンなのだが、実はどちらも見覚えのある顔ではある。一方は自分より幾分か大人の女性の顔のバンディクー。もう一つは頭にネジのある、縦長の顔の人間。

ココ「お兄ちゃんのプレートを集めたら、チェックポイントから復活できる回数が増えるのよね。それでこの2種類のは集めて、なんか意味あるのかなって思って。」
アク「ほう、良い質問じゃ。そっちの黄色いのは、うまくいけばおヌシの未来のお義姉さんになるかもしれん、タウナじゃ。」

タウナが自分のお義姉さんにはなりそうにないのは知っているのだが、今言うべきではないので、黙っていた。

アク「で、そっちの変な顔の男はブリオじゃ。コルテックスの仲間じゃよ。」

まさか当時は誰も思いもしなかっただろう。のちにブリオがコルテックスを裏切り、コルテックス・ヴォルテックスごと宇宙ステーションをレーザー砲で木っ端微塵にするなど。・・・これも今言う話ではない。

アク「その各トークンを３枚集めるのじゃ！」
ココ「３枚ね！・・・集めたらどうなるの？」
アク「それはな・・・自分の目で確かめた方が早いぞよ。」
ココ「？？　わかりました・・・。」

前方のスカンクをうまく倒し、箱を壊すと、ついにタウナのトークンが3枚になった。すると、横にある台が光りだした。

アク「集まったようじゃな。さ、その台に乗ってみるのじゃ。」
ココ「はい！」

何かの力が働いて、なにやら光に包まれたと思うと景色が変わり、見覚えのない場所に来た。
どうやら、森の高い所のようだ。赤い木の上にいて、前に続くまっすぐの一本道に、箱やブロックが多くある。

ココ「あの、アクアクさん。ここは？」
アク「ここはボーナスラウンドと呼ばれるものじゃ。ここでミスしても、あまり問題はないんじゃ。ちなみにこれは、さらわれたタウナがクラッシュのために見せておる幻じゃよ。」
ココ「へ〜。そうなんですか・・・。」

兄のための幻を自分が見てしまっていいのかわからなかったが、とりあえず進むことにした。ボーナス、という割に落下地点がいくつかあるので、うまくジャンプして行った。そしてゴールのところには。

ココ「あれが、タウナさん・・・。」

実際のタウナを見たのは初めてかもしれない。いや、あくまで幻ではあるのだが。いつもは兄が家に飾ってある写真で見ることが多く、今はほぼ本人の存在がそこにいる。
なんとか向こうの足場に来た瞬間

ヒュン！
目の前を何かが通り過ぎ、タウナは消えていた。

ココ「え？・・・今、何が起こったの？」
アク「コルテックスがタウナをさらってしまったようじゃ。せっかくの幻じゃというのに、そう夢ばかり見ていられないとは、クラッシュも苦しいのお。」
ココ「え、ええ・・・。」

まさか幻まで捕まってしまうなんて。しかも目の前で。少々同情してしまいつつも、足場で元のコースに戻ることに。

そろそろ終わりが見えて来た頃に、ブリオのトークンが３枚になった。やはり横にある足場が光ったので、また乗ることにした。
今度は、先ほどとは打って変わって、とても暗い、鉱山のような場所に来た。遠くにはトロッコが通っている。・・・といっても、タウナのボーナス同様、一本道なのは変わらなさそうだ。

ココ「な、何これ！？足場が爆弾箱ばかり！」
アク「わしも、こう言うところは初めてじゃわい。タウナと違って、ブリオのボーナスラウンドは、進むのが難しいようじゃ。ちと頑張ってくれ。なあに。ここもミスしても問題ないわい。」
ココ「そ、そんな〜。」

ボーナス、とは名ばかりで、あまりに進みづらい場所である。

ココ「まずはあれを踏んで・・・。」

当然ながら、爆弾箱はカウントを始めた！

３、２・・１・・・・

アク「ココ！急ぐのじゃ！」
ココ「わかってますよ！なんで上に邪魔なブロックがあるの〜！」


ドカンドカンドカン！！
急いで渡ると、後ろの爆弾箱は全て爆発した。渡ったブロックの上に、クラッシュの顔の箱が３つもあった。

アク「ボーナスだけあって、プレートは多いのお。」
ココ「い、生きた心地しないんだケド・・・。」

と思ったのもつかの間。爆弾箱の上に、普通の箱そしてブロックが積まれていた。

ココ「これってやっぱり・・・。」

そのままでは超えられないので、仕方なく真ん中の箱をジャンピングスピンで壊すと、案の定カウントが始まり、

３

ココ「ひえ〜〜！！」

ドカンドカンドカン！

なんとか爆発に巻き込まれなかった。慌てて前に行くと、箱が３つ空中に浮いているのがあり、すべて踏んでからゴール地点に着いた。プレートはがっぽりたまる。

ココ「あっ、あれがブリオね！」

薬の調合をする、緑の怪しげな男がいた。ひかる足場に乗るために近づくと、突然ブリオは手に持っていた２つの薬をぶつけて、爆発させた！

ココ「ひっ！！」

・・・近くにはいたが、これといって自分に問題はなかった。アクアクもいたし。当のブリオは消えていた。

アク「あれも幻のようじゃな。しかし、また変なものを見せおったのお。」
ココ「はぁ・・・。くたびれた。」

なんとかクリアし、元のステージに。あとはなんとか左右に動く円盤をかわして、ゴールに向かった。

ココ「ステージクリア！ふう。疲れたわ。」

と思っていると、謎の空間に来ており、気づいたら石の足場の上に立っていた。

天の声「やったね！」

すると上から箱が降ってきた！

ココ「え！何！？」

とっさに頭の上にパソコンを置いたが、やはり箱の激突は痛い。

ココ「いてて！イテッ！・・・なんなのよもう！」
天の声「でも 6はこ のこってるよ」

ココ「あ、ああ・・・。そういえば、さっき青色の透明の足場があったような・・・。例のカラーダイヤってやつかしら。あれかな。・・・ってことは、またあのボーナス行かなきゃいけないの〜！？もうお兄ちゃんに任せよっと。」

現時点では不可能なものの、ダイヤを取れなかったのは正直残念だった。じゃじゃ〜んの一言も言ってみたか・・・おっと。やっぱり思考が兄っぽくなっていた。

ココ「（あ〜・・・。もう戻んないのかな。これって。）」

まあさほど問題でもないので、次に行くことにした。

ココ「・・・で。この天の声って、何？？？」

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