Shut Mind
BGMを聴く


flame festivalさん作

第二話 異変

2002年5月7日
・・・ゴールデンウィーク明け。
俺は顔を洗い歯を磨き支度を整え学校を出ようとしていた。
「それでは、次のニュースを・・・」
ニュース・・・・か・・・。
「昨日8時、篠葉の民家で大規模な火災がありました。この家事でこの家に住む浦崎・・・」
浦崎?・・・えっ?
「進さんが重度の火傷を負い重体。多恵さんは死亡。娘の美遊さんはいまだ行方不明となっております。」
俺はそれが後の日常の崩壊の合図とは知る由も無かった。

学校につくと先生が涙目で俺たちに話をしている。
遠藤は休みだ。
「昨日、浦崎の家で火事があった。それで・・・」
それで?
「・・・それで、放火だ。」
・・・ぅっ!?
放火?
「浦崎は3人家族だ。犯人の可能性が高いのは・・・」
嘘だ。なんでだよ。おかしいじゃないか。
待て、落ち着け。まだ美遊じゃな・・・
「浦崎美遊だ」
!?・・・
うそ・・・だ・・・ろ・・・!?
なんでだよ。あいつは、あいつは・・・。
「そんなことねぇだろ、誰かが放火して浦崎を誘拐したとか。」
「それはない。・・・その・・・・・・父親の進さんが意識を失う前に証言している。」
っな・・・・・・
俺の日常が音を立てて崩れ始める・・・。

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