Shut Mind
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flame festivalさん作

第三話 非日常へ

俺は帰り道、美遊のことを考えていた。
あいつは幼馴染だ。
小さい頃から色々なとこへ行った。
二人で遊んだりご飯食べに行ったり寝たりしたなぁ・・・
・・・っと・・・ん?
「こんにちは、ゆうちゃん。」
その声とともに首に何か触れる。
冷たく、光沢があり、台所でよく見かける包丁だ。
それにこの声は!?
「美遊だよ?」
・・・くっ。
「どうしたんだよ、親を殺して。気が逝っちまったか?」
かっこつけた台詞を吐き、余裕を装う。
「ゆうちゃん、右見てみて。」
右だと?・・・・・・!?
そこにあったのは生首だった。
しかも、俺んとこの担任!?
「何のつもりだよ。」
声が震える。
「この前さ、一緒に帰ったじゃないか?」
「さぁ。」
はぐらかしやがって・・・。
心に出てきた台詞は口から出ない。
腕にナイフではない何か刺さっている。
「それ・・・う・・りの・・ゆに」
意識が薄れて何を言っているのか聞き取れない。
そして鈍い音が鳴り俺の意識が遠く闇に吸い込まれるようになくなっていった・・・

2002年5月8日
・・・あれ、生きている。
病院か・・・。
起き上がろうとすると腹が痛む。
あれ?腹刺されたっけ?
まあいい。
そう、俺はあの時、肩を鈍器で殴られそして腕に何か刺されて・・・
「くそっ。」
なぜ、あいつは俺を生かした?
俺を苦しめるため?
俺に惨劇を見せるため?
もしかして俺のことがす・・・・・・
・・・。
いやないな。

俺は医師の検査、健康状態を調べられしばらく入院することになった。
医師の診断によれば肩の骨が骨折しているという。
それと腹に刺し傷があるというのだが・・・・・・まぁ刺されたのだろう。
覚えが無いが。
そして、17時ごろ
「空倉さん、面会ですが大丈夫ですか?」
看護婦が問う。
「どうぞ。」
俺は親父とお袋だろうと思っていると、スーツ姿の背は180あるだろう男性がきた。
「すみません。警視庁刑事部の捜査第一課、原岬神斗です」

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