!CRASH BANDICOOT SHOW!


エフチュウさん作

第5章 主催地へ

「・・・何、これ・・・」
「ふむ、お主か」
「うぅん・・・リンゴ・・・って何あれ!?」
ココとクラッシュが驚く。アクアクはあまり驚かなかった。
「おゥ?久しぶりじャあネェカよぉ、テメェら」
クラッシュたちの前に立って喋っているのは、クロックではなかった。
服はクロックの物だが、着ている者はドラゴンのような見た目だった。
「え?え?あんた誰?」
「クラッシュ、こやつはインサニティぞよ」
「え、兄ちゃんは??」
「インサニティはクロックの体に憑いているドラゴンじゃ。」
「兄ちゃんってドラゴンなの?!かっけー!!」
いまいちかみ合っていない会話が続く。
「・・・あれぇ?あまり話が・・・まぁいいや、とりあえず、ボクがドラゴンに変身しているって事だよぉ」
「そうそう、わしもそういうことがいいたk」
「すっげー!!ドラゴンに変身!?すっげー!!」
さっきまでの寝ぼけていたクラッシュはどこへ行ったのやら。
「て、ちょっと待って?今兄ちゃんの声が・・・」
「気付くの遅いねぇ」
クロックはそう言った後、元の姿に戻った。
「あ、そうだぁ。忘れてたよぉ、大事な話があるんだった」
「大事な話?」
「うん、実は・・・」
先程の手紙を出し、クロックは分かった事などを話した。
で、さっき襲ってきた「可愛い作品」達を指差した。
「このロボットら、改造すればジェット機になるんだ。凄いスピードで飛べるから、がんばって作れば間に合うよ」
「ほえー」
「機械の事なら私に任せて!」
「拙者にも任せるでござる」
「ワシだって機械は得意だぞ」
Nジンやコルテックスが出てきて言った。
他の人たちも起きたらしく、ぞろぞろと出てきた。
「よし、じゃあ作るわよ!」
「おぉー!」

そうしてロボットを改造し、ジェット機を造っていくココたち。
遂にジェット機を完成させた。
しかし、もう昼近い。(時間飛ばしすぎ)早く行かないと間に合わないだろう。
「ちょっとコルテックス、近いって言ってたよね?」
「それはだな、一週間という期間の中なら近いというわけで・・・ブツブツ」
「えぇーッ、なんだよっ、じゃあ急がなきゃ!」
「何を偉そうに、ジェット機も造るのに手伝わんかったくせにこのアホが」
また何かしらクラッシュとコルテックスの喧嘩が始まりそうになった。
「二人ともヤメろよ、ワめくとおれサマが喰っちマウぞ」
「はは、インサニティの言った事は冗談だから・・・」
と言った後、クロックは「口喧嘩なんてさっさと止めてくれないかなぁ、見苦しい」と小さな声でつぶやいた。
二人にはこれが聞こえていたらしく、クロックの方を見て静かになった。
「とにかく、出発しようかの」
アクアクがそう言った後、皆はぞろぞろとジェット機に乗って行った。
全員が乗り終わると、いよいよジェット機が出発した。

ジェット機はクロックの言った通り凄いスピードで飛んだ。
どうやらこのジェット機は自動操縦らしい。順調に主催地へ進んでいった。
そうして、とうとう主催地へ到着した。
「はぁ〜〜、とうとう着いた〜〜」
クラッシュは大きな溜め息をついた。
クラッシュたちの目の前には、凄く怪しいたくさんのイスと、一つのステージがあった。
「うーん、怪しいわねぇ」
「まぁ、座らないと始まらんじゃろう」
と言う訳で、皆イスに座った。(アクアクは座ったというより浮いていた)
パカッ。
というふたが開くような音がした。
「・・・あへ?」
イスが無い・・・というより、落ちた。
皆の足元には穴が開いていて、当然皆は落ちていった。
「うわあああぁぁぁぁぁぁ・・・」
どんどん穴を滑り落ちていく一同。
しばらく滑り落ちていくと、光が見えてきた。
「はぁ〜〜、やっと出られる〜〜」
またもやクラッシュが溜め息をつく。
そして、穴からやっと出て光が差したと思った瞬間、またもや目の前が真っ暗になった。

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