クラッシュ・バトルストーリー


ヴァイオレットさん作

第3話 ハンター

「侵入者は無し!異常ありません!」
「よし!ポーキュクラブU!行くぞ!」
ポ「キシャー!」
夜のタスマニアの海に浮かぶ基地…破壊者の支部の様だ。
だが…この後、恐ろしい事が起こるのは彼らも知らない…
「もうすぐタスマニアも俺達の…!!??」
「おい!?どうしたんだ!」
突然宙を舞い、海に落ちる戦闘兵。
「大変だ…」

基地の中
「大変です!!グレン様!」
グ「なんだ?」
「仲間が突然宙を舞って海に!」
グ「何をバカな事を!ありえん!単なる幻だ!少し休め!」
そう言うディンゴ。グレンという名のようだ。
「ぐぎゃああああああああああ!!」

「シンニュウシャハッケン!シンニュウシャハッケン!
タダチハイジョセヨ!シンニ…」
バリバリバリ!…ボンッ!
警報を鳴らしていたコンピューターも不思議な力でスパークを起こし
突然破壊される。
「一体何者がやったというのだ!?」
「噂じゃオーストラリアにある支部も数時間前に何者かに
壊滅させられたとか…」
グ「それがどうした!」
「その時物が宙に浮いて飛び回ったり周りが突然発火したりと
奇妙な現象が起こったそうなんです!」
「うわああ!俺達も終わりだ!オーストラリアの支部の二の舞を
踏むんだぁぁぁ!」
「ぐぁぁぁ!」
「のぉぉっ!?」
突然二人の戦闘員が吹っ飛ばされ、ぶつけられる。
グ「どこだ!出て来い!」
?「………」
「ひぃぃぃぃっ!アイツです!アイツがオーストラリアの支部を!」
グ「何!」
怯えている戦闘員達。相当強いようだ…
「やれ!ポーキュクラブU!」
ポ「ギャシュー!」
背中に生えている針をミサイルのように発射する。
?「…!!!」
左手を前に掲げ、不思議な力で針を跳ね返し、逆にポーキュクラブに直撃させる謎の女性。だが何の動物かは判らない…
ポ「ギャシャァァァァァ!」
?「…!!」
ポ「ギャジュッッ!」
自分の針が刺さって弱った所を不思議な力で捕縛し、そのまま捻る。
ポーキュクラブUは抵抗もできず、全身をひしゃげ潰される。
グ「どこの誰かは知らないが…勝手に入ってくるとは命知らずだな!姉ちゃん!」
?「……」
グ「無言かテメエ…だったら俺から…え゛!?」
手に持っていたライフル状の光線銃が突然不自然に捻り潰される。
グ「この野郎!」
バシュ、バシュ!
?「…………………!!」
拳銃のような光線銃から放たれる光線。だがまたしても謎の女性は
掌を前に出し、不思議な力で光線を止める。
?「………!!!」
グ「…うわああああああああああああああああ!!」
ボォォォン!
木霊する悲鳴。同時に基地から爆発が起きる。

その頃、クラッシュの家では…

「えー臨時ニュースです!先程海岸にあったデストラクトルの
基地が原因不明の爆発を起こし、壊滅しました!」
テレビでは臨時ニュースが放送されていた…
ク「なんだってー!?」
クラ「おいおいマジかよ…」
コ「私達じゃないし…」

「現場のジェスさん!」
「はい!こちらデストラクトルの基地のあった場所です!
基地は完全には破壊されていないものの、中は滅茶苦茶にされてお
り、不自然に捻じ曲がった鉄骨が落ちています!そして何者かにやられたであろう戦闘員が倒れています!一体誰がこんな事をしたのかが
気になります!以上近況のジェスでした!」

「何があったんでしょうかねえ…」
「目撃者の証言によると人間ではない何かがデストラクトルの
基地に入っていくのが見られたそうです。」
「誰なのかが気になりますね…」

ク「誰がやったんだろうね…」
コ「あれは人間や私達動物の力じゃできないわ…何か見えない力で…」
クラ「そういうのをESPって言うんだよなあ。」
ク「オイラにもそんなのがあったらなあ…」
コ「ESPは生まれつき持ってるというケースが多いから
私達にはないわね…」

その頃、シドニーでは…

?「何ィ!?支部が壊滅させれたァ?誰がやったのか特定してねェの
かァ!?」
「そ、それが…」
?「あのクラッシュとか言う奴らがやったんじゃねえか!?」
「戦闘員は皆死亡、或いは半死半生にさせられているのです…」
?「もういい!クラッシュ達を殺せ!」
そう命令する謎の女。
「はっ!はい!」

そんな中、クラッシュ達は夜食を食べていた…危機が迫っているのに
も関わらず…

ク「焼きリンゴ美味しい!」
クラ「最高だ!おい!クラッシュ!リンゴだけでなく野菜も食え!
牛乳も飲まないと強くなれないぞ!」
ク「う…うん…」
コ「そうねお兄ちゃん…」

タスマニアの海岸では…
?「ここがクラッシュのいるタスマニアか…」
(無線)「気を付けろ。クラッシュ達はかなり強い。油断するな。」
?「わかってます。」
船から出てくる男。

クラッシュの家

ク「ご馳走様!」
クラ「ご馳走様だ!」
コ「じゃ私が片付けるね♪」

家の外
?「ここがクラッシュ達の家か…早速だが…」
ウィン…ガシャ…
ボオオオオオオオオオオン!!

家の中
ク「今の爆発は!?」
コ「家の外よ!」
クラ「待て!今のは罠かもしれないぞ!?」
そう言った時は既に遅かった…

?「クックックッ…クランチさんも来ましたか…」
クラ「お前!何者だ!」
?「ボクですか?ボクの名は…ジェリー・ポッサムです…」
クラ「一体何が目的だ!?」
ジ「目的ですか?…それは…民衆の前で貴方達を
公開処刑する事です♪見せしめに♪」
クラ「んな事させるかああ…!?」
ジ「フン・・・言わんこっちゃないですねぇ…」
突然消えるクランチ。
クラ「おわあああああ!?」
再び上から出現し、叩きつけられるクランチ。
ジ「クックックックックッ…ボクの恐ろしさを知らないようですねぇ…
僕は…へぶぅっ!?」
突然何者かに殴られるジェリー。
?「お前…俺の弟に何をしたぁ!?」
クラ「お前…まさか!?」
?「そうだ…俺の名はクロック…クロック・バンディクーだ!」
ジ「君もボクの恐ろしさを知らないようだね…!!??」
腹部を斬られるジェリー。だが深くはないようだ。
クロ「動きが遅い!」
ジ「貴様ぁ〜!喰らえぇ〜!」
近くにあった木を不思議な力で瞬間移動させ、
クロックの上に落とす。
ク「クロック兄ちゃん!」
コ「クロック!」
クロ「…!!」
発生させた炎で木を消し炭にするクロック。
ジ「もぅ怒ったぞぉぉぉぉ!貴様ぁぁぁぁ!絶対に許さんッ!」
まるでか○は○波のようなポーズで掌にエネルギーを貯め始める
ジェリー。
クロ「俺がただ火を出せるだけじゃないという事を教えてやろう!」
ジ「消えるがいい!ダーク・ボー…」
クロ「フンッ!」
目を光らせるクロック。次の瞬間、燃えている炎がジェリーに向けて
波の様に迫る。
ジ「しまった!ぐぎゃああああああああ!!」
炎に包まれるジェリー。
クロ「どうだ!?参ったか?」
ジェリコ941の銃口をジェリーに向けるクロック。
ジ「くぅぅぅぅ!覚えているといいですよ!皆さん!」
少し燃えたまま瞬間移動でその場から消えるジェリー。

クラッシュの家
ク「クロック兄ちゃん!久しぶり!」
クロ「あぁ!どれ位会ってないかな?」
コ「兄さん…仲間はいるの?」
クロ「ああ、いるさ。」

破壊者の居城
?「何!?幹部のジェリーがあのクロックにやられた!?」
「はっはい…」
?「何で…なんで皆邪魔をするんだぁぁ!バンディクーハンターの
ジェリーですらやられるなんて!」
そう怒りながら言う巨体の者。
グラン・ドレイク…破壊者首領…

第4話へ続く

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