クラッシュ・バトルストーリー


ヴァイオレットさん作

第4話 狙われた標的

プルルルル…プルルル…ピッ!
クロ「もしもし?」
?(携帯)「クロック?今何処?」
クロ「おお!ムートか!今俺はクラッシュの家だ!」
ム(携帯)「じゃ来て!」
クロ「どこにだ?」
ム(携帯)「タスマニアン・アップルに!」
クロ「ああ!わかった!」
カチッ。
ク「兄ちゃん!どうしたの!?」
クロ「俺の仲間からタスマニアン・アップルに来てくれと言われた。
良かったらお前達も来るか?」
ク「うん!」
コ「じゃクランチは留守番頼むわ♪」
クラ「…わかった。」
クロックに連れられて家を出るクラッシュ達。

?「……」
無言でクラッシュ達を見ている謎の女性。

ク「兄ちゃんの仲間って誰がいるの?」
クロ「そうだな…幼馴染のムートとフラップ、忍者のフォーグ、
そして騎士のブリュンだな!」
ク「オイラ会ってみたいな!」
コ「タスマニアン・アップルって確か【ブライ・スナッパー】が
マスターの飲み放題食べ放題のバーでしょ?」
クロ「そうだ。ブライは優しい性格でな…話しやすいワニガメだよ。」
ク「ワニガメ!?」
クロ「だがブライはとっても優しいんだぞ。元がアレだったんだがな…」
ク「アレって?」
クロ「…それはバーに行ってからのお楽しみさ。」
ク「えーっ!?」

?「……」
相変わらず無言で見ている謎の女性。バイザーからは
微かにその鋭い眼光が透けて見えている…

都会
ク「都会の中まで来たね…」
クロ「どこだ?…イタリアンレストランの裏にあるんだが…」
コ「…何処かしら…」
ク「何処だろう…」
クロ「あったぞ!ここだ!」
指を指すクロック。かなり目立たない所にある…
ク「相当な通じゃないとわからない所にあるね…」

タスマニアン・アップル
カランカラン♪
?「パパ!お客様でーす!バンディクーみたいですよ〜!」
?「おお!これはこれは!クロック君とその弟妹じゃないか!」
クロ「久しぶりだな…ブライ…」
そう、彼こそブライ、ブライ・スナッパーである。
ブ「リナ!彼らにリンゴジュースを出してあげなさい!」
?「はい!」
元気に明るく切り盛りしてるのはリナ、ペレンティ・リナである。
ク「うわー!リンゴジュースだ!頂きます!」
クロ「そういやクラッシュはリンゴが好きだったんだよな。」
?「クロック!待ってたよ!」
?「もう食事も終わった所だよ。」
クロ「おお!ムートにフラップじゃないか!」
そうクロックに話しかけてきたのは仲間であるムートと
フラップである!
ク「彼らがムートとフラップ?」
クロ「ああ…ってムートがいない!?」

ム「お姉さん!良かったら僕と付き合って…」
ムートが話しているのはウミガメの女性だ。
?「すいません…あたしには既に彼氏がいるんです…」
ム「そんなあああああああ!!」

ブ「あの子オーストラリアのテレビ局のアナウンサーの子を口説いてたよ…」
ク「あのウミガメのお姉さんアナウンサー!?」
ブ「ああ…彼はリリアンという名前でね…このバーのお得意様だよ。
収録が終わった後によく飲みに来るんだよ…」
?「……」
無言で座っている女性。さっき見たような…
ブ「ああわかったよ。これだね?」
無言で座っている女性に油揚げの入った蕎麦を出すブライ。
ク「えええ!?おじさんあのお姉さん喋ってもないのに
思ってる事が分かるの!?」
ブ「彼女は不思議な力があるんでね…口で喋らずに他人に
語りかけることが出来るんだよ。」
ク「不思議な力?」
コ、クロ「それってテレパシ…ハハハハ!」
思った事を同時に言った為、笑い出すココとクロック。

?「よぉお嬢ちゃんよぉぉぉぉッ!俺と…ヒック!
踊ッてくれねェかァ!?」
?「あっあの兄貴!そんな事はしちゃだめだって!」
ペ「あの…私…そんな事はしませんよ…」
?「いいからやれって!ヒック!」
ペ「きゃっ!」
ク「あーっ!そこにいるのはコモド兄弟!」
モ「クラッシュ!久しぶりなんだな!それより…
酔っ払った兄貴を止めて欲しいんだな!」

ペ「いいですか?私はそんなことしません!」
ジ「いいから踊れよ♪ヒック!」
リ「あっあの…その子嫌がってますし絡むのはやめてあげた方が…」
ジ「うるッッスぇえ!」
リ「きゃっ!」
ジョーがペレンティに絡むのを止めさせようとしたリリアンが
吹っ飛ばされる。
ブ「お嬢さん!大丈夫かい?」
リ「はっ…はい…」
吹っ飛ばされたリリアンは危機一髪でブライがキャッチしたので
大丈夫だった。
ク「ねえブライ!止めなきゃ駄目でしょ!?」
ブ「放っておけ…彼女はああいうのには慣れてるからな…」
ペ「やめてください!」
ジ「シャハハハハ…いいじゃねえかよぉ♪」
ジョーがペレンティの手を握った瞬間である!
ペ「いい加減にしろやぁ!この野郎ぉ!」
バシッ!
ジ「ブホッ!?」

ブ「遂に怒ってしまったようだな…」
ク「うわっ怖い!」
ム「これはこれは…」
驚く一同。

?「…………」
無言で見ているバイザーを付けた女性。相変わらずバイザーからは
鋭い眼光が透けて見えている。

その頃…ピンストライプの別荘では…
ピ「んー…なかなか美味いワインだ…」
タ「そうね…ピンストライプ…ところで最近ギャング狩りのジャンゴとかいうのが出てきてるみたいよ…アナタのライバルのシドニーのギャング団【デス・サバンナ】も被害に遭ったみたい…気をつけて…」
「なんだあいつ!ぐぁッ!」
?「先通してくれないかな?オレっちは忙しいんだ!アミィィィィゴ・ショォォォットォ!」
ババン!
バシュ!バシュ!

ピ「なんだ?何か銃声が聞こえるが…」
「ボス!変な奴がアジトにしんに…ぎゃぁ!」
?「来てやったぜ!」
ピ「誰だ!?俺の楽しいひと時を邪魔するのは!?名を言え!」
?「セニョール!私の名はジャンゴです!…ってあっさり
言っちゃぁアカンでしょぉ〜!?」
ピ「バカにしてるのか!?」
ジ「セイセイセイ!オレっちはアンタを倒しに来たのさ!
デス・サバンナの連中も弱すぎたんでね!オレっちは飽き飽きしてたんだ!」
ピ「望む所!」
バババババババババババ!
マシンガンを乱射するピンストライプ。
ジ「タコス!」
ピ「おわっ!?」
ジャンゴの放った弾丸がピンストライプのマシンガンに直撃、マシンガンが粉砕される。
ジ「アンタの負けだねぇ!ピンストライプ!それにしてもアンタも弱いとは…呆れちゃうよ!」

第5話へ続く

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