クラッシュ・バトルストーリー


ヴァイオレットさん作

第5話 復讐のグレン

ピ「ああああ!俺のマシンガンがあああああ!!」
ジ「負けは負けさ!さっさとオレっちに何か渡しな!」
ピンストライプの頭に銃口を向けながら言うジャンゴ。
ピ「…金ならくれてやる!どれくらいだ!?」
ジ「できれば全額だが…半額で頼むぜ!」
ピ「受け取れ…!」
金が入った袋をジャンゴに投げるピンストライプ。
ジ「グラシアス♪」
そう言って去るジャンゴ。
ピ「俺のマシンガンが…」
破壊されたマシンガンみて嘆くピンストライプ。

ジ「さて…ホテルに戻るか…」
?「待てよ!」
ジ「誰かな君は!?オレっちは忙しいんだよ?」
?「お前最強のガンマンとか言われてんだろ?」
ジ「まあね♪」
?「だったらオレと勝負しろ!ジャンゴ!」
ジ「OKと言いたい所だけど今は駄目だね!ところで君の名前は?」
?「オレはフレイホークさ!本当ならお前はオレに倒されるべきなんだよな〜!」
ジ「その言葉…オレっちを馬鹿にしてないかい?」
フ「当たり前だろ!?だってオレは鷹でお前はインコだろ!」
ジ「種族がどうのこうので判断するのはやめておいた方がいいよ〜?君〜?ってうわあああ!?」
突然凄まじい風をジャンゴが襲う。
フ「お前が戦わないんならオレから行くぞ!」
ジ「面白い武器持ってるね〜?」
フ「これはジンに作ってもらったんだぜ!」
ジ「へえ!科学の力で作った銃かい!だがオレっちの
使い古しの銃もまだ現役だぜぃ!」
フ「負けてられるかよっ!」
ボフゥゥゥゥ!
バンッ!バンッ!
お互い一歩も引かない。
ジ「アミィィィィゴ・ショォォォォォットォ!」
フ「拡散!」
ジ「うおおおおっ!ってあああああ!オレっちの帽子がああああ!」
帽子を吹き飛ばされるジャンゴ。
フ「大事なもん飛ばされちゃ戦意も湧かないだろ!?
さあ大人しくオレにやられろ!」
ジ「…なんちって!アンタこそ覚悟するんだな!」
お互い銃口を向ける二人。が!?
シュシュシュシュシュ!
フ「うあああ!?ッぶねええな!」
ジ「ひょっ!?」
突然二人を襲う黒い鋭い羽根。
フ「俺達の邪魔すんじゃねえよ!」
ジ「ビックリしたぜ!?」
?「あんた達こそあたしの縄張りでドンパチやらかすなんて度胸あるじゃない!」
ジ「その声はまさか…」
フ「…お前誰?」
ドテッ!
コケるワタリガラス。

その頃…森の中では…
グ「奴はどこだ?…出て来い…」
憎悪の表情で何かを狂ったかのように探すグレン。
「いました!我々の支部を襲撃した奴が!
まだ我々には気付いていません!」
グ「今に見ていろ…俺が奴の首を貰って…」
?「…!!」
「ひぃぃ!瞬間移動!?」
グ「奴を殺せ!」
「うぎゃあああああ!」
「グレン様!お助けをぉぉぉ!」
「ぎゃああああ!痺れるうぅぅ!」
あっという間に全滅するグレンの部下。
グ「とうとう現れたな…お前のせいで俺は部下を亡くし…そして
無敗のグレンとまで呼ばれた名誉すら失った…今お前に復讐する時が来たんだよぉ!」
?「(…言いたいのはそれだけか?)」
グ「何!?アイツ口を使わずに喋った!?」
?「……」
グ「おっと…そんな事を言ってる暇はねえ!今すぐお前の首を頂戴する!」
?「(やれるものならやってみろ…貴方が私を殺す事はできない。)」
グ「オラオラオラオラァ!」
?「……」
グ「うわああああ!!?」
念動力らしき力でビームを跳ね返す謎の女性。
?「…甘い…」
グ「だったら…!」
?「……!」
腕から電撃を出すグレン。謎の女性も対抗して電撃を放つ。

リ「す、凄いです…日本が故郷で世界でも
活躍しているエスパーギツネの女性が破壊者の幹部と
思われるディンゴと戦っています!」
「よーし!カメラを回せ!」
そう実況しているリリアン。いつの間にか仕事に戻っていたようだ。

グ「ヘへっ…俺もお前に対抗する為に肉体を少し改造したのさ!」
?「…終わりだ…」
グ「んあ!?グボォァッ!?」
謎の女性が念力で飛ばした丸太が後頭部に直撃するグレン。
マスクを被ってはいたものの、さすがにこの攻撃には耐えられずに
倒れる。
?「……」
グ「まだだ…まだ…終わらねえ!絶対に…絶対に…お前の…首…!」
最後の足掻きで右腕の光線銃を放つグレン。
?「っ!…」
光線がバイザーに直撃、倒れる謎の女性。
グ「…フハハハハ!やったぞ…やっと…やっと…仕留めたぞ…」
ふらふらと立ち上がり、勝ち誇るグレン。謎の女性のバイザーには
ヒビが入り、素顔がやや見えている。
グ「…さて…素顔はどんなもんなのかねえ…」
恐る恐るバイザーに手を伸ばし外すグレン。

ところ変わってタスマニアン・アップルでは…
「え〜臨時ニュースです。タスマニアの森で破壊者の幹部と謎の女性が激突しました!」

テレビに釘付けになる客達。
クロ「あの女性は恐らく…」
?「こんばんはクロックさん♪」
クロ「おお!アテナ!アテナじゃないか!」
アテナ・バンディクー。ココの親友。
コ「アテナ!久しぶり!」
ア「ココも来てたの!?」
コ「うん!お兄さんに誘われてね♪」
ジ「…ほえ!?うあッ!破壊ッッシャが戦ってらぁ!」
モ「それよりも兄貴酔っ払ってあの女の子に絡んでたんだな…
さっきはごめんなんだな!」
ペ「いえいえ!こういう事はよくありますから(汗」
ブ「もう済んだ事だからいいよ…」
モ「わかったんだな!」
ジ「すまねえ…」

路地裏
?「あたしの名はエミリー・レイヴンさ!
知る人ぞ知る闇のオオガラス!」

続く!

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