TARGET・BANDICOOT


TITANさん作

プロローグ

その日クラッシュは樹林を散策していた

クラッシュ「林檎食べたいなぁ…」

ほんの1時間前に林檎の食べすぎに呆れたココに林檎を没収されたのだ

『お兄ちゃん、林檎ばかり食べないで他のも食べてよ!』

その言葉が脳裏を過ぎる

クラッシュ「何だよ!オイラが林檎食べちゃ駄目なのかよ!」

クラッシュはイラついて落ちてる小枝を蹴る

此処らに林檎の木はないのは知っていたが、もしものことに期待して

何の当てのないこの樹林を散策していた時だった

クラッシュ「…誰だ!」

クラッシュは妙な気配に気づいた、奇妙に揺れる木に睨み続ける

するとクラッシュの背後からいきなり捕まえられた

クラッシュ「ぐっ、何をするっ」

???「今だ、連れていけ」

クラッシュ「連れて行くって、何処に…ぐぃゅるぅ…」

クラッシュはクロロホルム(睡眠薬)を吸わされ、へばってしまった



気がついたら其処は殺風景な個室だった

クラッシュは固定された椅子に体を縛られていて、身動きの取れない状態だった

クラッシュ「なっ…何なんだ?オイラを縛って、何をするんだ…?ともかく、抜け出さないと不味そうだ…」

縛られている紐を解こうとするクラッシュにある一人の男がやって来た

???「君があのクラッシュ・バンディクーか、まさかこんなあっけなく捕まるとはな」

クラッシュ「なっ、何だ!いいからこれを解け!」

???「慌てなくても良い、私が望むことをしてくれれば君の紐を解いてやる」

その男はとても筋肉質で、よくテレビでいるボディーガードマンみたいな男だった

クラッシュ「御前は…誰なんだ」

恐る恐る尋ねるクラッシュにその男は快く話した

???「私か、私はNo.4122、コードネームは『バナナ』」

クラッシュ「ば…バナナ?」

バナナ「そうだ、ボスから受けたコードネームだからそれ以外の名称で己を悟るのは許されていない」

クラッシュ「ぼっ、ボス・・・!?一体此処は何なんだ!?」

バナナ「此処は、特命諜報社本部…即ちスパイだ」

クラッシュ「スパイだって!?…何でスパイがオイラなんかを…!」

バナナ「君は世界平和に貢献していると噂に聞いてね、君のような逸材はスパイで役立てないでどうする」

クラッシュ「それって褒められているのか何なのか…」

バナナ「単刀直入に言えば君にスパイをやってもらいたい、拒否権は認めない」

クラッシュ「断っちゃ駄目なのか?断ったら…」

バナナ「ボスの命令にもよるが、晒し首の刑だ」

クラッシュは言葉を失った

クラッシュ(晒し首…つまり首斬りって言う事か…逃げ場はないみたいだ)

クラッシュは固唾を呑み、言った

クラッシュ「分かりました…スパイとして働かせてください」

バナナ「そうか…ならボスに挨拶しに行くぞ、ボスの部屋はこの部屋を出て左に行った一番奥だ」

クラッシュ「…分かりました」

紐は解かれて、クラッシュはバナナと名乗る男とボスの部屋に行くことになった

クラッシュはこうして、特命諜報社潜在スパイとして、働かされることになった

プロローグ 任務完了

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